Yahoo! ディスプレイ広告、コンバージョン経路と横断リーチレポートの作成が可能に

Yahoo! ディスプレイ広告、コンバージョン経路と横断リーチレポートの作成が可能に

2020年9月24日、Yahoo! ディスプレイ広告に以下のレポートが追加されました。

・コンバージョン経路レポート
・横断リーチレポート

参考:Yahoo! 広告 【ディスプレイ広告】新たなレポートの提供開始について

いずれも新広告管理画面でのみ提供されています。

それぞれ、どのようなレポートが作成可能となったのか見ていきましょう。



コンバージョン経路レポート

コンバージョンに至ったユーザーが接触したキャンペーン経路の確認が可能です。実際にどのキャンペーンで広告の表示、クリック、動画視聴がおこなわれてコンバージョンに至ったかを確認できます。

今まではラストクリック(最後にクリックされた広告)のみでしか評価することができませんでしたが、ラストクリックに至るまで最初や中間でクリックされた広告の貢献度も加味して評価することができるようになりました。

たとえばCPAの高いキャンペーン。「CPAが高いから停止しよう」となるところですが、コンバージョン経路を確認したところ、その後に別のキャンペーン経由でコンバージョンが生まれていたとなると、いきなり停止をするのは検討の余地があります。

このように、コンバージョンまでの経路における間接的な効果を把握することが可能になります。

レポートを作成する際は、以下の条件で指定することが可能です。

  • レポート期間は90日以内で任意で指定可能
  • ルックバック期間は30日、60日、90日のいずれかを指定
  • キャンペーンIDやキャンペーン名でのフィルターは最大5つまで指定可能

横断リーチレポート

複数のキャンペーンやキャンペーンの目的ごとに、広告の表示、クリック、動画再生、コンバージョンしたユニークユーザー数を確認することが可能となります。

たとえキャンペーンやキャンペーンの目的が異なっていても、重複して同じユーザーに広告が表示されるケースも少なくありません。

別々のキャンペーンで同じようなユーザーばかりに重複して広告を配信している場合、非効率な広告配信となっている可能性があります。インプレッションを増やしてリーチを広げているつもりが、同じユーザーばかりに広告を配信していた、ということもあるでしょう。

横断リーチレポートを利用することで、意図したようにユーザーへリーチできているかのチェックができます。

レポートを作成する際は、以下の条件で指定することが可能です。

  • 最大3つのキャンペーン or キャンペーン目的、または2つのキャンペーン購入タイプを選択
  • レポート期間は90日以内で任意で指定可能

新たなレポートの作成方法

では、実際に新たなレポートを作成していきましょう。
作成方法は以下の通りです。

まずは「レポート」を選択して、レポートの作成画面を開きます。

コンバージョン経路レポートの作成方法

①「コンバージョン経路レポート」を選択
②「ルックバック期間」を30,60,90日間から選択
③「ビューアブルインプレッションを含めるか」を選択
④確認したい期間を選択
⑤「コンバージョン経路を表示する」を選択
⑥最後に「ダウンロード」を選択

※ビューアブルインプレッションとは、広告の50%以上の範囲が1秒以上連続して表示された回数のことを表します。

横断リーチレポートの作成方法

①「横断リーチレポート」を選択
②「種類」をキャンペーン、キャンペーン目的から選択
③「対象」となるキャンペーンやキャンペーン目的を選択
④確認したい期間を選択
⑤「横断リーチを表示する」を選択
⑥最後に「ダウンロード」を選択

いずれのレポートもダウンロード可能です。

最後に

今回のアップデートにより、コンバージョンへの間接的な効果やキャンペーン間でのユーザーの関連性が確認できるようになりました。

これまで広告管理画面では把握できなかったラストクリック以外での貢献度を加味した調整や、意図したようにユーザーへリーチできているかの確認に活用できそうです。簡単にレポートを作成することができるので、まずは一度作成してみることをおすすめします。

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