運用型広告初心者が短期間で戦力になるコツ

運用型広告初心者が短期間で戦力になるコツ
この記事は最終更新日から約4年が経過しています。

筆者はアナグラムに入社して数ヶ月でクライアントを持ってアカウントを運用するようになりました。入社までは運用型広告の知識は全くのゼロでしたが、短期間で成長したと言ってよいのかもしれません。

この記事では、そんな筆者の経験から、運用型広告の初心者の方が、短期間で戦力になるためのコツをシェアさせていただきたいと思います。


質の良いインプットをする

リスティング広告に関しては、特に情報が膨大なので、闇雲にインプットしようとしてもなかなか身につきません。正しいインプット先を持ち、正しいインプット方法を身につけることが肝要です。

上司の教えを素直に実行する

やはり、上司の言葉はもっとも重要なインプット先と言えます。基本的に1対1なので、複数のオーディエンスに向けた情報である本や記事と違ってパーソナライズされていますし、分からなければ、その場で質問して解決することもできます。こんなに恵まれた、効率のよいインプット環境はありません。

まずは上司を完全にコピーするくらいのつもりで、彼らの言うことを素直に100%吸収するようにしましょう。「聞き虫」となって、疑問点は質問してその場で解決していくことが重要です。

他のアカウントから学ぶ

代理店に所属している方などで、他のアカウントを見る権限をもらえるのであれば、こちらも是非教材として活用されると良いと思います。

本やネット上の知識や理論も、それが再現されている生のアカウントに触れることで、はじめて理解が深まります。最初はアカウントを見ても意味不明だと思いますし、僕も上司に言われるがままにアカウントを眺めていましたが、なかなか理解できず苦しかったのを覚えています。しかし、毎日見ているうちに、知識が固まってきたり、様々なアカウントの共通点が見えてきたり、ある日を境に急に理解できるようになりました。

分からなくても、めげずに毎日30分、時間を決めてあらゆるアカウントを眺めてみましょう。1ヶ月後には、見える景色が変わっていますよ。

情報収集の習慣をつける

運用型広告業界は動きが激しく、新機能、事例など新情報がどんどん流れてきます。広告運用者としてはそうした最新情報のインプットも重要なのですが、膨大な量なので、しっかりキャッチアップするためには一工夫が必要です。

私が上司に教わった効率的な情報収集方法は、Twitterの活用です。運用型広告・マーケティング関連の大手メディアには大抵公式Twitterアカウントがあり、最新の記事を流してくれます。そうしたメディアをまとめてフォローしておくと、見逃すことがありません。手前味噌ですが、今お読みいただいている弊社アナグラムのブログは初心者にも大変おすすめです。内容の網羅性が高く、文体も平易に作られているので、是非定期的にお読みいただきたいと思います。

アウトプットの機会を多く持つ

質の良いインプットをしても、アウトプットがなければ、知識はなかなか自分のものになりません。アウトプットがあるからこそ、インプットした知識が真に身につくし、いい意味で追いつめられてインプットの吸収効率も上がっていくのです。アウトプットは大変なので、どうしてもサボりがちになりますが、 ここが短期間で成長できる人と差が付く部分ですから、インプット以上に重視してほしいところです。

上司の仕事を奪う

もっとも身近なアウトプットは、「仕事」ですね。与えられる仕事をこなすのは当たり前ですが、短期間で成長しようと思ったら、それだけでは足りません。上司の仕事を、積極的に奪いにいきましょう。

学生までは課題が上から与えられるのが普通なので、そんな学生の感覚が抜けていない人は受け身の姿勢になりがちです。上司も基本的に自分の仕事で忙しく、時に放っておかれるということもありますから、待っているばかりでなく自分からアプローチして、アウトプットのチャンスを最大限増やしたいところです。

積極的に動いて欲しい、という意図で、誤解を恐れずに「奪う」という表現を使いましたが、もちろん仕事はやらせて頂く、という姿勢で・・・

学んだことを再編集する

学んだことはノートやパソコンにメモすると思いますが、それだけでは価値がありません。しっかり身に付けるためには、それを自分で「再編集」という形でアウトプットするのがおすすめです。筆者はメモしていた学習内容をジャンルごとに分けたり、応用しやすいように抽象度を上げたりしてみながら、自分なりの教科書を作っていきました。そうした教科書を作る過程で気持ち良いほど頭が整理され、情報をバラバラにしておくよりも、ずっと日々の具体的な仕事に応用しやすくもなるのです。

ぜひ、学んだことを再編集する、という習慣を週1回でも持ってみてください。

自ら情報を発信する側になる

「仕事を奪う」、「学びを再編集する」ここまでは正直、当たり前のラインです。これ以上を目指すのであれば、WEB上に学んだこと等を自ら情報を発信するということを行ってみてください。

WEB上に情報を発信する過程で、先ほど「教科書を作る」という話でも出たように、頭のなかの知識が整理されて、定着率が格段に上がるし、さらに人の目に触れるという状況が良いプレッシャーとなり、学習欲を駆り立てます。「まだ知識もないのに発信することなんてないよ・・・」と普通は思うと思いますが、筆者は知識のない内から、生意気にも発信側に回れたことで成長スピードを担保できたのだと思っています。

一番手軽でおすすめの方法は、インプットの話でも出てきたTwitter。Twitterで勉強用の専用アカウントを作り、日々学んだことをアウトプットしてみてください。特にTwitterは、140字以内という短い字数にまとめなければいけないので、短くまとめようとする過程で情報のエッセンスを理解できるようになります。一番手軽なのは、ネットで読んだ記事の内容を要約してシェアしてみること。これをやるだけでも違います。慣れてきたら、自分の考えも追加して書いてみるとより良いですね。

仕事をスピードアップする

このようにインプット、アウトプットの質・量を担保すれば、確実に仕事ができるようになります。しかし、短期間で戦力といえるような人材になるためには、もう一歩足りません。

あと一つ必要なのは、「仕事のスピード」です。特に運用型広告の業界では、入札調整、広告文・クリエイティブ作成、資料作成・・・と、やろうと思えば無限に時間がかかる仕事ばかりです。それらをスピード感をもって片付けることができてはじめて、戦力になれるのです。記事の最後として、仕事をスピードアップさせるためのコツをシェアして終わりたいと思います。

仮説思考を習慣化する

「仮説思考」とは、常に仮説を立てて動き、後からそれを検証する、コンサル業界でよく使われる思考法のことですが、運用型広告の世界でも重要なスキルです。

たとえば、あるアカウントのCPAが高騰している原因を突き止めたいとしましょう。ただ何となくアカウントを眺めていたら、膨大な時間がかかってしまいます。この時間を短縮化させられるのが「仮説思考」です。アカウントやデータを詳しく見る前に、CPAの高騰原因を、たとえば「競合が入札を強めているからだ」など、仮説としてまず予想するのです。その後、その事実の成否を確認するという目的に絞ってデータを見れば、短時間で済みます。仮説が当たっていたら儲けものですし、間違っていたとしても、「競合は入札を強めていない」という逆の事実は発覚し、他に見るべきデータも絞られるのです。

このように常に仮説を立てて動けるようにしておくと、やることが絞られて、仕事の能率も、成長スピードも段違いです。

TODOリストを時間を測ってこなす

アナグラムでは、全員のテーブルに1つずつ大きいタイマーが置かれています。朝一でその日やるべきことと、大体の所要時間を書き出して、都度時間を測りながらタスクを片付けていくスタイルは、最初に教えられたことでした。何となくだらだら作業するのと、「1時間でこれを終わらそう!」、思って仕事に向かうのでは、仕事のスピードも質も変わってきます。ぜひ、早い内から時間で自分を管理する習慣をつけてみてください。

仕事をパターン化する

毎日の仕事の中で、メール、資料作成、日報など、共通する作業があると思います。そうしたルーティーンはなるべくパターン化していくとスピードが格段にアップします。たとえば、資料によく使うグラフ、図などはテンプレートとして持っておけば、それをコピペするだけで使え、毎回新しく作る必要がありません。メールや日報などの文章も、毎回共通の部分はテキストで持っておき、使い回せばそれで済みますね。

こうして毎日発生する作業は、なるべくテンプレート化して、二度手間を減らしていくのがスピードアップのコツです。

さいごに

偉そうに色々と語らせていただきましたが、ほとんどは僕自身がゼロから生み出したものではなく上司から教わったことです。結局一番重要なのは、何でも吸収しようとする素直さかもしれませんね。

是非、素直さをもってスポンジのように全てを吸収していってください。
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