
Google広告の検索キャンペーンでは、これまで「テキスト広告」か「レスポンシブ検索広告」か、広告タイプを選択できました。

今回のアップデートにより、デフォルトではレスポンシブ検索広告のみが選択できるように変更されました。
参考:レスポンシブ検索広告を使ってクリック数とコンバージョン数を増やす: 検索キャンペーンの新しいデフォルト広告タイプ - Google 広告 ヘルプ


ユーザーの検索方法の変化に柔軟に対応
毎日15%もの新しい検索語句が生まれている(※)ことからもわかるように、ユーザーの検索行動はつねに変化しています。
参考:検索広告を目的のユーザーに表示しやすくするために - Google 広告 ヘルプ
このように多様な検索方法には、広告の見出しと説明文を機械学習により自動的に組み合わせる広告タイプであるレスポンシブ検索広告が有効です。
今回のリリースでも、レスポンシブ検索広告を追加したことで、成果の向上につながった事例が複数紹介されています。
家具のデザインと輸入を行う英国の Moda Furnishings 社は、拡張テキスト広告のコンテンツを再利用してレスポンシブ検索広告を作成して追加したことで、クリック率は 96% 増加し、売り上げは 3,000% 以上増加という成果を得られたそうです。
多様な検索語句や検索意図に対し、より関連性の高いメッセージをユーザーに届けるのに、多くの場合にレスポンシブ検索広告は有効です。
拡張テキスト広告も引き続き作成可能
とはいえ、成果の良い広告文のパターンが明確にあり通常のテキスト広告を作成したい場合もありますよね。
デフォルトの選択肢からは表示されなくなっていますが、拡張テキスト広告も引き続き作成することが可能です。
作成方法が少し分かりにくくなっているため、拡張テキスト広告の作成方法を解説します。
まず、拡張テキスト広告を作成したい場合でも、まずレスポンシブ検索広告をクリックして作成画面に移ります。

作成画面を開いたら、右上「テキスト広告に切り替える」のリンクをクリックします。

クリックするとポップアップが出ますので、「切り替える」を選択することで拡張テキスト広告の作成画面に移ります。
まとめ
今後、作成できる広告タイプがレスポンシブ検索広告のみになる未来も十分に考えられますが、現時点ではヘルプにも記載があるよう、広告グループごとに 2 つ以上の拡張テキスト広告と 1 つのレスポンシブ検索広告を設定することが推奨されています。
参考:効果的なレスポンシブ検索広告を作成する - Google 広告 ヘルプ
実際にこの推奨設定でパフォーマンスが上がるケースもありますし、レスポンシブ検索広告のみでも拡張テキスト広告より成果が高まることも少なくありません。そのため現状では、検索語句や意図の多様性にあわせて、広告タイプを組み合わせたり選択していくのがよいのではないかと思います。
ただし、まだレスポンシブ検索広告に取り組んだことがないようであれば、今後の変更も見すえて、どのように活用できそうか考えておく、もしくはテストを開始していくのがおすすめです。
レスポンシブ広告の活用方法については以下の記事も参考にしてみてくださいね。