Google 広告「広告表示オプション(自動)」の表示範囲が拡大、管理がしやすくなる一方で注意するべき点とは?

Google 広告「広告表示オプション(自動)」の表示範囲が拡大、管理がしやすくなる一方で注意するべき点とは?
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広告表示オプションは広告本文に加えてさまざまな情報を補足できるオプション機能です。広告表示オプションは設定が任意のオプション機能ではありますが、広告ランクを決定する要因のひとつでもあり、できる限り設定しておくのがおすすめです。

広告表示オプションには、任意の内容を設定できる通常のものと、リンク先の内容をもとに自動的に作成される「広告表示オプション(自動)」の2種類があります。

今回のアップデートでは、より多くの広告表示オプションが表示されるよう、また管理がしやすくなることを目的とした機能が3月中旬より利用可能となることが発表されています。

参考:強化された広告表示オプションで、よりエンゲージメント効果の高い検索広告を配信する

この記事では広告表示オプションのアップデートの概要から注意点まで解説していきます。

広告表示オプションもしくは広告表示オプション(自動)について詳しく知りたい方は以下の記事をご確認ください。


広告表示オプションの3つのアップデート

今回アップデートされた広告表示オプションの機能は以下のとおりです。

  • 通常の広告表示オプションと広告表示オプション(自動)の同時掲載が一部可能に
  • より下層の設定が優先されるルールが一部変更
  • 広告表示オプション(自動)の個別のパフォーマンスの確認・停止・追加が可能に

通常の広告表示オプションと広告表示オプション(自動)の同時掲載が一部可能に

現状は通常の広告表示オプションと広告表示オプション(自動)を同時に設定した場合は通常の広告表示オプションが優先される仕様です。

アップデート後には、通常の広告表示オプションを設定していても、「広告表示オプション(自動)」を有効にすることによって、パフォーマンス向上につながると見込まれる場合両方が同時に表示されるようになります。

対象となるのは以下の3つの広告表示オプションです。

  • サイトリンク
  • コールアウト
  • 構造化スニペット

ただし、引き続き通常の広告表示オプションで設定されたものが優先的に配信されるため、広告表示オプション(自動)で設定されたものは配信枠に合わせて手動で設定されたものが少ない場合のみ表示されます。

例として、サイトリンク表示オプションが4つ表示される状況で通常のサイトリンク表示オプションを2つ設定していた場合、動的のサイトリンク表示オプションは残りの2つの枠に表示される可能性があります。

ただし、通常の広告表示オプションが4つ設定していた場合は通常の広告表示オプションが優先的に4つ表示されます。

より下層の設定が優先されるルールが変更に

広告表示オプションはアカウント・キャンペーン・広告グループのそれぞれのレベルで作成や追加が可能です。

現状は複数の階層で該当の広告表示オプションを設定した場合は、より詳細なレベルに追加されている広告表示オプションのみ表示される仕様です。

引用: 強化された広告表示オプションで、よりエンゲージメント効果の高い検索広告を配信する - Google 広告 ヘルプ  内の画像を参考に翻訳

アップデート後は下層に設定されている広告表示オプションが優先されるルールが変更され、上位の階層に設定された広告表示オプションであってもパフォーマンスの向上を予測できた場合は表示されるようになります。

こちらも対象となるのは以下の3つの広告表示オプションです。

  • サイトリンク
  • コールアウト
  • 構造化スニペット

意図しない表示に注意

この仕様変更により、意図しない広告表示オプションが掲載される可能性があるため、注意が必要です。

たとえば、アカウントレベルで設定された広告表示オプションが各キャンペーン・広告グループにも反映されるようになるため、各キャンペーン・広告グループによって広告表示オプションを使い分けたい場合などはアカウントレベルでの設定を行わないなどの注意が必要です。

広告表示オプション(自動)の個別のパフォーマンスの確認・停止・追加が可能に

現在の広告表示オプション(自動)のパフォーマンスは、各広告表示オプションごとの総計のみが確認可能です。

引用:強化された広告表示オプションで、よりエンゲージメント効果の高い検索広告を配信する - Google 広告 ヘルプ 

今回のアップデートによって自動的に作成された広告表示オプションを個別に確認できるようになり、さらに一時停止や消去などの対応が可能となり、管理がしやすくなります。

まとめ

サイトリンクをはじめ、広告表示オプションは広告ランクにとっても重要ですし、なによりユーザーに多くの情報を提供できるメリットがあります。一方で、管理の対象が多いと更新などの手間も多くかかり管理が難しいケースも少なくありません。

今回のアップデートにより、動的に表示される広告表示オプションの使い勝手や細やかな管理が可能になります。

ただし、広告グループに広告表示オプションを設定していても、キャンペーンやアカウント単位のものが意図せず表示されてしまうという点には十分な注意が必要です。

今回のアップデートを機に広告表示オプションの設定をぜひ一度見直してみてくださいね。

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