
TikTokをはじめとし、市民権を得つつある短尺動画コンテンツ。Instagramでも「リール」という機能が存在しています。
参考:動画を作成、発見、シェアできるInstagramの新機能「リール」 | Instagram for Business
これまでは広告配信先としては対象外でしたが、2021年6月17日(米国時間)に「Instagramにてリール広告を始める」という発表がありました。
参考:Instagram、リール広告の提供開始を発表 - Facebookについて
今回は、リール広告の概要やメリット、設定方法について解説します。
まずはInstagramの「リール」のおさらい
リールとは、動画と音楽やエフェクトを組み合わせて15~30 60秒(※)の縦型動画を公開できる機能です。TikTokをイメージするとわかりやすいですね。
※最長30秒から60秒に更新されました。
モバイルのInstagramアプリの最下部中央のリールタブで閲覧でき、Instagramのフィードやストーリーズでのシェアも可能です。
リールタブでは、視聴や「いいね!」、コメントをしたリール動画や、フォローしているInstagramアカウントに基づいて、おすすめのリール動画が表示される仕組みとなっています。
Instagramのモバイルアプリのタブとして実装されているため、多くの人の目に触れる可能性のある機能と言えるでしょう。
リール広告のメリット
リール広告を使うことで、リールタブに動画広告を配信できます。リール広告には次の2つのメリットがあります。
- 新しい情報を求めているユーザーにリーチできる
- モバイル画面の専有率が高いため、目に留めてもらいやすい
Instagramリールは、YouTubeなどの自分が閲覧したい内容を検索したり選択したりする形式とは異なり、リールタブを開いたユーザーに対して、はじめからinstagramのアルゴリズムによって選択された動画が表示されます。
そのため、リールタブを開くユーザーは「なにか自分が気になるものはないかな」と新しい情報を求めている状態だと言えます。
また、リールはスマートフォンの画面を目一杯使ってクリエイティブを配信できます。そのため、ユーザーの興味を引く内容の動画広告を作成できれば、気に留めてもらいやすい配信面となっています。
リール広告の設定方法
それではリール広告の設定方法をみていきましょう。
リール広告は既存の配置と仕様が異なるため、まずは以下の2点に注意して設定を進める必要があります。
リール広告を利用する際の注意点
では、早速広告マネージャでの設定方法を見ていきます。
まず、選択できる「広告目的」は以下に限られるので注意してください。
- コンバージョン
- リーチ
- トラフィック
- 動画の再生数アップ
- ブランドの認知度アップ
- アプリのインストール
新たにリール広告配信用に広告セットを作成。配置にて手動配置を選択。
プラットフォームの「Instagram」を選択し、「Instagramリール」を選択。
なお、クリエイティブが条件を満たしている場合には、「自動配置」を選択していればInstagramリールへも広告配信が行われます。
その後広告を作成して、 設定は完了です。
なお、広告マネージャーで確認できるクリエイティブの規定は以下のとおりです。
- 動画の長さは最大30秒
- 「フルスクリーン縦型」のフォーマットを使用。アスペクト比は9:16
- クリエイティブの音声の有無は問わない
公式のヘルプでは推奨・最小のピクセル数は公開されていないため、広告作成後のプレビュー画面で問題なく表示が可能かを確認するようにしましょう。
最後に
新たにInstagram広告の配信面として加わったリール。フィードやストーリーズ、発見タブなどの既存の配信面とは異なった特徴がありますね。
Instagramのリールタブにてオーガニックの投稿を閲覧し「目に留まるクリエイティブのトンマナ」を研究したり、改めて動画クリエイティブのコツを意識することで広告の成果も変わってくるのではないでしょうか。
