Google 広告「アセットライブラリ」とは?画像・動画の管理から動画作成まで

Google 広告「アセットライブラリ」とは?画像・動画の管理から動画作成まで
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Google 広告のクリエイティブを入稿する際に、都度ローカルフォルダから素材を探してアップロードするのを手間に感じたことはないでしょうか?

Google 広告のアセットライブラリを活用することで、素材を効率的に管理し、入稿をスムーズに行うことができます。その他にも、便利な機能があるアセットライブラリについて解説していきます。


アセットライブラリとは?

アセットライブラリを使用すると、広告に使用する画像や動画をGoogle 広告の管理画面上で簡単に管理できます。

また、アセットライブラリ上で簡易的な動画作成も可能で、クリエイティブ制作を幅広くサポートしてくれる便利な機能です。

アセットライブラリでできること

アセットライブラリでできることを詳しく解説していきます。今回ご紹介する機能は以下の7つです。

  1. アセットをアップロードする
  2. アセットを削除する
  3. アセットを整理する
  4. Google Ads Editorからアクセスする
  5. Googleドライブから直接アセットをアップロードする
  6. 動画を作成制作する
  7. 動画にナレーションを追加する

1.アセットをアップロードする

まずは、アセットライブラリにアセットをアップロードする方法です。

①ナビゲーションメニューの[ツールと設定]をクリック

②[共有ライブラリ]の中の[アセットライブラリ]をクリック

③[+アイコン]をクリック

④[ファイルのアップロード]をクリックして、ローカルフォルダから画像をアップロードします。[フォルダのアップロード]をクリックすると、ローカルフォルダから画像フォルダごと一括でアップロードできます。

2.アセットを削除する

アセットライブラリにアップロードした画像を削除する方法です。

①ナビゲーションメニューの[ツールと設定]をクリック

②[共有ライブラリ]の中の[アセットライブラリ]をクリック

③削除するアセットを選択し、[削除] をクリックします。

アセットを削除する際の主な注意点は以下です。

  • 画像削除した直後、下記のポップアップが表示されている数秒の間は「元に戻す」をクリックすれば、復元できます。それ以降は復元できないため、必要に応じて再アップロードする必要があります。
  • アセットライブラリから削除した画像は、引き続き以下の場所に表示される場合があります。
    • 削除された画像が割り当てられていた、配信中の広告(広告配信を停止するには、割り当て先の広告から画像を削除する必要があります)
    • レポート(特に、配信されていた広告に割り当てられていた画像が削除された場合)
    • Google Ads API(削除された画像は、広告に割り当てられていない限り Google 広告エディタで非表示となります)

※参考:Google 広告のアセット ライブラリについて

3.アセットを整理する

フォルダ機能を用いてアセットライブラリにアップロードしたアセットを整理する方法をご説明します。

①アセットライブラリ左上の[+アイコン]をクリックし、[フォルダ]を選択

②フォルダの名前を入力
③[作成]をクリック

④アセットライブラリに作成したフォルダができています。[フォルダアイコン]をクリックしてフォルダを開きます。

⑤[+アイコン]をクリックして、該当のフォルダに入れたい画像をアップロードします。

これでフォルダごとに画像を整理できます。例えば、毎月画像の差し替えが必要な場合は、月ごとにフォルダを分けて管理することで、誤って前月の画像を入稿してしまうといったミスを減らすことに役立ちます。

4.Google Ads Editorからアクセスする

Google 広告管理画面のアセットライブラリ経由でアップロードした画像を、Google Ads Editorで広告を入稿する際にも使用できます。手順は以下の通りです。

①広告入稿の際に、画像設定項目の[えんぴつ]マークをクリック。

②アセットライブラリにアップロードしている画像一覧が表示されるので、使いたい素材を選択して[OK]をクリックして、画像の入稿が完了です。

5.Googleドライブから直接アセットをアップロードする

作成したバナーなどを 、Googleドライブで管理している方も多いのではないでしょうか?そんな時は、Googleドライブから直接アセットライブラリにアップロードできます。

①ナビゲーションメニューの[ツールと設定]をクリック

②[共有ライブラリ]の中の[アセットライブラリ]をクリック

③[+アイコン]をクリック

④[Googleドライブから]をクリック

⑤ Googleドライブが表示されるので、「マイドライブ」「共有アイテム」「共有ドライブ」からアップロードしたい画像を選び、左下の[選択]をクリックして、アップロード完了です。

6.動画を作成する

YouTube用に作られたテンプレートに当てはめて、誰でも簡単に動画広告を作成することもできます。

以下、動画作成ツールの使い方です。

①ナビゲーションメニューの[ツールと設定]をクリック

②[アセットライブラリ]をクリック

③プラスボタンをクリックしてから、[動画]をクリック
④[動画を作成]をクリック

⑤動画のテンプレートを選択します。テンプレートをクリックすると、プレビューできます。

⑥指示に沿って、必要なアセットを入力していきます。

必要なアセットは以下です。フォントや音楽は管理画面で選択します。

  • 動画の名前
  • ブランドカラー
  • ロゴ
  • 画像
  • テキスト
  • フォント
  • 音楽

⑦すべてのアセットを追加したら、[動画を作成] をクリック

⑧動画が生成されるのを待ちます。

⑨動画が生成されたら、動画をアップロードするチャンネルを指定します。
⑩[動画をアップロード]をクリック。アップロードした動画はアセットライブラリに保存されます。

自社で運営しているYouTubeのブランドアカウントチャンネルがあり、そのチャンネルに作成した動画をアップロードしたい場合は、「あなたのチャンネル」を選択します。この時、入稿しているユーザーのGoogleアカウントに、ブランドアカウントチャンネルの「編集者」、「編集者(制限付き)」、「管理者」、または「所有者」のいずれかの権限が付与されている必要があります。

ブランドアカウントチャンネルがない、もしくはアップロードしたくない場合は、[動画広告ストレージチャンネル]を選択します。

動画広告ストレージチャンネルとは、アセットライブラリで作成した動画をアップロードするために、自動で作成されるチャンネルです。このチャンネルにはいくつかの制限があります。

  • 「動画広告ストレージチャンネル」内の動画は限定公開になります。
  • 動画広告シーケンスなど、Google 広告の一部の機能は使用できません。
  • 動画の詳細(名前、説明文、タグなど)の編集および動画の削除はできません。

参考:動画キャンペーンの作成 - Google 広告 ヘルプ

参考:動画広告シーケンスについて - Google 広告 ヘルプ

7.動画にナレーションを追加する

動画にナレーションを加える機能も一部の言語限定で提供開始されています。残念ながら、2022年9月現在日本語は未対応なので今後の実装に期待です。

※現在サポートされている言語

  • 英語-米国
  • 英語-英国
  • 英語-インド
  • 英語-オーストラリア
  • ヒンディー語
  • フランス語
  • スペイン語
  • インドネシア語
  • マレーシア語
  • 標準中国語
  • フィリピン語
  • 韓国語
  • スウェーデン語

以下、ナレーションの追加機能の使い方を説明します。

①ナビゲーションメニューの[ツールと設定]をクリック

②[アセットライブラリ]をクリック

③プラスボタンをクリックしてから、[動画]をクリック
④[ナレーションの追加]をクリック

⑤YouTubeまたはGoogle広告で作成されたものからソースビデオを選択。

※ビデオの最大再生時間は140秒であることに注意してください。

⑥[ビデオの拡張]をクリック

⑦言語と音声・ボーリュームを選択
⑧ナレーションを入力。開始時間・読み上げ速度を選択。

最大5つのナレーションを追加でき、それぞれ最大150文字を含めることができます。新しいナレーションごとに、[ +メッセージの追加]をクリックします。ナレーションメッセージは重複できないため、次のナレーションは現在のメッセージが終了したときにのみ開始されます。

⑨[ビデオの作成]をクリックして

⑩動画の名前を入力します。
⑪[動画をアップロード]をクリックして、動画をYouTubeチャンネルにアップロードして終了です。

※参考:Add voice-over to a Video campaign - Google 広告 ヘルプ

まとめ

アセットライブラリを有効活用することで、クリエイティブ入稿の効率化やミスの削減だけでなく、動画の作成まで出来ます。

入札やターゲティングが自動化される一方で、クリエイティブは運用者が考えることが多い領域であり、重要度も増しています。アセットライブラリのようなサポート機能をうまく活用して、クリエイティブを考えることにリソースを割けると成果に対するインパクトも大きいはずです。

これまでアセットライブラリをあまり活用してこなかった方も、この機会に活用を検討してみてはいかがでしょうか。

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