LINEは、日本の人口の約7割(月間9,600万人 ※1)にも及ぶ圧倒的な利用者数はもちろんのこと、約59.1%と言われるメッセージ開封率の高さ(※2)、無料で利用可能な機能も多いことから、マーケティング活動に利用している企業も多いのではないでしょうか。
実際、弊社でもLINE広告の開始に併せて、LINE広告の作成に必要なLINE公式アカウント関連の相談を受けるケースが増えてきています。
そこで今回は、「今すぐLINEをビジネスに活用したい!」と思っている方に向けて、LINE公式アカウントの開設手順の紹介と開設の際によくある質問に回答します。
※1:LINE広告|LINEヤフー for business
※2:LINE公式アカウントのメッセージ配信はなぜ効果が高い? - LINEキャンパス
目次
LINE公式アカウント作成に必要なもの
LINE公式アカウントの作成には「LINE Business ID(※)」が必要です。LINE Business IDの作成にはメールアドレス(または、LINEアカウント)を使用するので登録用のメールアドレスを事前に用意しておきましょう。
なお、LINE Business IDの作成は公式アカウントの作成と一緒に行えます。LINE公式アカウントの作成手順と併せて説明しますのでご安心ください。
LINE公式アカウントの作成方法
では、LINE公式アカウントを作成する方法を説明していきます。
① LINEヤフー for Business にアクセスし、「LINE公式アカウントをはじめる」または「アカウント開設」ボタンをクリックしてLINE Businessのログイン画面を開きます
LINE Business IDでログインする
LINE公式アカウントの作成は、LINE Business IDにログインして行います。LINE Business IDがない場合、まずはLINE Business IDの作成を行います。
※LINE広告の運用をしているなど、既にLINE Business IDを持っている場合は「アカウントをお持ちの場合はログイン」より、お持ちのLINE Business IDでログインししてください
②「メールアドレスで登録」をクリックします
LINE Business IDは「LINEアカウント」を使って作成することも可能ですが、筆者は「メールアドレスで登録」をおすすめしています。
なぜなら、ひとつの「LINEアカウント」が紐づけられる「LINE公式アカウント」はひとつだけだからです。「LINEアカウントを複数持てば良いのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、LINEアカウントは携帯の電話番号と紐づくため、多くの方はひとつしか持っていません。
企業や店舗用のアカウントを個人のLINEアカウントで運用・管理することに抵抗がある方も多いと思います。基本的には、LINE Business IDは「メールアドレスで登録」がよいでしょう。
③ メールアドレスを入力して「登録用のリンクを送信」をクリックします
登録用のメールアドレスには、LINE公式アカウント関連の情報が届きます。重要なお知らせを見逃さないように、よく使うメールアドレスを登録しておくことをおすすめします。
また、ここで登録したメールアドレスは自動で「管理者(※)」として登録されますが、「管理者」は複数人設定が可能、且つ、あとでも変更できます。
④ 登録に使用したメールアドレスに届いたメール(件名:「[LINEビジネスID] 登録用リンク)内の「登録画面に進む」ボタンをクリックします
⑤ LINE Business IDの作成画面が開くので、名前とパスワードを入力して「登録」ボタンをクリックします。名前とパスワードはあとから変更できます
⑥ 入力内容の確認を求められるので問題がなければ「登録」ボタンをクリックします。これでLINE Business IDの作成とログインができました
⑦ LINE Business IDにログインした状態で改めて①の手順を踏むと、今度はLINE公式アカウントの作成画面が開きます
LINE公式アカウントを作成する
ここからは、LINE公式アカウントを作成していきます。
⑧ LINE公式アカウントの作成画面でアカウント名と会社・事業者の所在国・地域を入力します。アカウント名はあとでも変更できますが、変更後7日は変更できないので注意しましょう
⑨ 次の項目を入力して利用規約を確認したら「確認」ボタンをクリックします。
- 会社・事業者名
- 業種
- 運用目的
- 主な使い方
⑩ 入力内容を確認して「完了」をクリックで設定完了です。LINE公式アカウントが作成できました。
認証済アカウントにした方が良い?
LINE公式アカウントには、認証済アカウントと未認証アカウントがあります。
認証には審査が必要ですが、審査で承認されると一定基準の審査を通過した証として青色のバッジを付与されたり、LINEアプリの検索結果に表示されたり、「友だち追加広告」が利用できたりするなど、友だちを増やすための選択肢が広がるため、クローズドなコミュニティ内でLINEを活用したい場合を除き、認証することをおすすめします。
クローズドなコミュニティとは、例えば会員制のお店やファンクラブなど、IDやQRコードを教えた人だけに友だちになってほしい、LINEアプリの検索結果に表示させたくない、などです。
また、認証はあとからでも行えますが、審査には5〜10営業日ほどかかります。
オフラインイベントで友だちを増やしたいなど、LINE公式アカウントを活用したい日が決まっている場合は、なるべく早めに申請をしておきたいですね。
認証済みアカウントの申請手順は、次のとおりです。
②アカウント設定の「情報の公開」より「アカウント認証をリクエスト」ボタンをクリック
③申込情報を入力して「確認する」ボタンをクリックで認証済みアカウントの審査を申し込み
④申込者の本人確認審査のメールが届くので必要事項を入力して返信(返信期限あり)
⑤審査結果のメールが届き、承認がおりれば認証済アカウントの取得完了
参考:「認証済アカウント」とは?|メリット・申請方法|LINEヤフー for business
LINE公式アカウントは複数作成できるの?
LINE公式アカウントは、LINE Business IDにつき最大100個まで作成できます。
参考:複数の LINE公式アカウントを開設することができますか。| よくあるご質問 | LINE for Business
例えば、事業やブランドごとなど、運用の目的が異なればコミュニケーション方法や友だち登録してほしい人も変わってきます。その場合は、LINE公式アカウントを分ける方が良いでしょう。
なお、2つ目以降のLINE公式アカウントは、公式アカウントの管理画面から作成します。
LINE公式アカウントの管理画面のアカウントタブより「作成」をクリックすると、LINE公式アカウントの作成画面が開きます。この後の手順は、前述の「LINE公式アカウントを作成する」と同じです。
作成したLINE公式アカウントは、管理画面のアカウントリストに表示されます。
また、アカウントは管理画面上部、アカウント名の横「▼」をクリックで開いたプルダウンから簡単に切り替えられます。
LINE広告の配信にLINE公式アカウントは必要なの?
LINE公式アカウントは、LINE広告アカウントの作成に必要です。広告アカウントの作成時に公式アカウントの作成もできますが、前もって作成しておけるとスムーズです。
また、LINE広告の開始に併せて「LINE公式アカウントの運用もした方が良いの?」という質問もよく受けますが、公式アカウントの運用は可能であれば行った方が良いでしょう。
必ずしも公式アカウントの運用が必要という訳ではありませんが、例えば友だち追加広告を実施する場合は公式アカウントの運用もしておきたいです。なぜなら、せっかくお金をかけてLINE広告を実施したのに、メッセージの配信頻度が少ないと、ひさしぶりのメッセージを見たときに「このアカウントは自分に必要ないな」と思われてしまい、ブロックされてしまう可能性があるからです。
リソースの問題から公式アカウントの運用が難しいケースもあると思いますが、可能であればメッセージを定期的に配信したり、クーポンを発行したり、広告と並行して公式アカウントの運用を行うことで顧客の定着につながります。
まとめ
「なんでLINE Business IDのログインを求められるの?」「認証済みアカウントにすべきか判断がつかない……」などの理由で、なんとなくLINE公式アカウントの作成が後まわしになっていた方もいたのではないでしょうか。
LINE公式アカウントの作成には審査が不要で、設定する内容もそこまで多くないので開設するだけなら3分程度で作れます。
しかし、すぐに作れるからといって何も準備をせずに始めてしまうのはおすすめできません。少なくとも、LINE公式アカウントの運用目的はあらかじめ決めておきましょう。
例えば、新規顧客の獲得が目的であれば、アカウントを見つけてもらう確率を上げるために「LINEの検索結果とおすすめ」に表示できるよう認証済みアカウントの取得をした方が良いでしょう。会員のみなど、クローズドなコミュニティでのコミュニケーション促進が目的であれば、むやみにアカウントを見つけてもらうことがいいとは限りません。「LINEの検索結果とおすすめ」に表示させない方が良かったりします。このように機能ひとつをとっても、目的次第で選択が変わります。
目的が定まっていないが故に「何をしたら良いのかわからない」「なんとなく上手くいかないから止めよう」とならないためにも、LINE公式アカウントの運用目的をあらかじめ考えてから開始できると安心ですね。