TikTok広告「Pangle」の配信先を確認・除外する方法

TikTok広告「Pangle」の配信先を確認・除外する方法

TikTok広告のPangle(パングル)は、スマホのゲームや漫画を中心としたアプリに特化した広告プラットフォームです。Pangleは、今やグローバルでのDAUが約10億人、日本のリクエスト数(※1)が月380億人、世界の10万以上のアプリに配信できるプラットフォームまで成長しています(2023年第2四半期時点)。

参考:Pangle IAA gaming Playbook 2023

2019年にTikTok広告の新しいプラットフォームとして日本でリリースされて以降、リワード広告(※2)やプレイアブル広告(※3)など、自然なカタチでアプリ利用者にアプローチできる魅力的な広告フォーマットも多いため、Pangleに注目する企業は日本でも増えてきています。

しかし一方で、さまざまなアプリに表示される新しいプラットフォームのため、どのような配信先に広告が表示されて、どのように考えて改善していけばよいのか迷う広告運用者も少なくないのではないでしょうか。

そこでこの記事では、Pangleの配信先を確認して広告運用に活かしていく方法を解説します。

※1:ブラウザまたはアプリから広告配信サーバーに対して広告の表示を要求された回数
※2:ユーザーがアプリ内で利用できるアイテムやライフ、マンガを1話無料で読めるなどのインセンティブを獲得する代わりに、全画面形式で表示される約15~30秒の動画広告
※3:プレイアブル広告とは、ユーザーが広告内でゲームやコンテンツをお試しでプレイできる広告

Pangleの配信先を確認しよう

TikTok広告の管理画面から確認できるPangleの配信レポートでは、以下の項目を確認できます。

項目内容
メディア名メディア(アプリ)のドメインanagrams.jp
ジャンルメディアを分類したものSports, Games,Food and Drink など
サブジャンルジャンルをさらに細かく分類したものBaseball(ジャンル: Sports),Video Games Consoles and Accessories(ジャンル: Games),Cooking and Recipes(ジャンル: Food and Drink) など
URLメディアのホームページアドレスhttps://anagrams.jp/
バンドルIDアプリを識別するためのIDanagrams.jp
インプレッション数メディアに広告が表示された回数10,000

広告配信に関わる数字は配信先のメディアやジャンル別のインプレッション数を確認できます。この情報を活用して、成果の変動と配信先の特性との関係性を分析できます。

たとえば配信量の多いアプリのジャンルから、反応の多いユーザー層を予想できます。また、成果の良いであろうジャンルやアプリが分かれば、そのアプリの広告枠に合わせた適切な広告フォーマットを用意することで、狙った配信先への配信量を高められるかもしれません。

以上のように、配信レポートの分析から得られる洞察を活用することで、より効果的な広告運用につなげていけます。

Pangleの配信先を確認する方法

ここからは、実際にTikTok広告の管理画面よりPangleの配信先を確認する手順を紹介します。

広告マネージャー左上、メニュー部分の「ツール」より「Pangleブランドセーフティ」を選択します。

左側のメニューから「配信レポート」を選択し、以下の条件を指定します。

  • 期間
  • キャンペーン
  • 国&地域

また、Pangleの配信先は「エクスポート」ボタンをクリックで、CSVファイルでの出力も可能です。配信レポート上だと1ページに20件しか表示されないため、Excelなどを使用して集計したい場合はエクスポートがおすすめです。

Excelなどの集計ツールを利用してジャンルやサブジャンル別にインプレッション数を集計することで、配信先の全体像がより見やすくなります。

※ジャンル別のインプレッション数を集計した例

Pangleの配信先を除外する方法

あきらかに成果を悪化させている配信先や、ブランドイメージにそぐわない配信先に広告が表示されている場合などはブロックリスト機能を利用して配信先を除外するのも一つの手です。

ただし、やみくもに除外するのはおすすめしません。アプリのユーザーに魅力的な広告でなかった可能性や適切な広告フォーマットが用意できていなかったという可能性もあります。除外を行う前にできることはないか、一度検討してみるのをおすすめします。

ブロックリストを登録する

では、Pangleの配信先を除外する手順を紹介していきます。

Pangleブランドセーフティの画面を開き、左側のメニューから「ブロックリスト」をクリックします。

ブロックリスト画面中央の「今すぐ追加」をクリックします。

除外したいバンドルIDを入力します。バンドルIDは10,000件まで除外登録が可能です。

一つずつ入力する方法と、まとめてアップロードする方法の2種類あります。それぞれ紹介します。

一つずつ入力する場合

バンドルIDを入力し、「確認」ボタンをクリックします。登録したいバンドルIDが少ない場合は、こちらの方法が簡単で早いです。

まとめてアップロードする場合

Excelファイルを使って一括アップロードすることも可能です。複数のバンドルIDを除外したい場合はこちらがおすすめです。

Excelファイルを用意し、登録したいバンドルIDを記載します。その際、列名などは不要です。

「.xlsxファイルをアップロード」をクリックし、先ほど作成したExcelファイルを選択し、「確認」ボタンをクリックします。

「ブロックリスト」に戻り、該当のバンドルIDが記載されていれば無事登録完了です。

ブロックリストはアカウントでひとつのみ作成が可能です。このブロックリストを広告セットで有効にするか否かのみ設定が可能となるため、複数の広告セットを運用している場合には、どの配信先をリストに追加するか意図しない除外とならないように注意しましょう。

Pangleブロックリストをオンにする

ブロックリストへの登録が完了したら、次はブロックリストを活用したい広告セットの「Pangleブロックリスト」をオンにします。

広告マネージャー上部の「広告」を開き、ブロックリストを適用したい広告セットのあるキャンペーンをクリックします。

ブロックリストを適用したい広告セットの「編集」をクリックします。

「プレースメント」の「詳細設定」を開きます。

「Pangleブロックリスト」のスライダーをオンにし、「保存」をクリックします。これで該当の広告セットでの配信において、ブロックリストに登録した配信先を除外することができます。

まとめ

もしPangleが不特定多数のアプリに出るから取り組みにくいと思っていた方も、今回ご紹介した配信先の確認やブロックリストを使うことで、配信を検討できる可能性があるのではないでしょうか?

TikTok面への配信が好調で、さらに配信先を広げたいといった場合には、Pangleへの配信もぜひ検討してみてくださいね。

また、Pangleに取り組んだものの成果が伴わずに停止してしまった、あるいは改善の糸口がなくて困っているという方もぜひ配信先のチェックやブロックリストの利用をしてみましょう。

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