Google広告、レスポンシブディスプレイ広告に新しいフォーマットと動画の自動生成機能を追加

Google広告、レスポンシブディスプレイ広告に新しいフォーマットと動画の自動生成機能を追加

2020年7月15日、Google広告のレスポンシブディスプレイ広告に次の2つの機能が追加されました。

  • 新しい広告レイアウト
  • 動画広告の自動作成

参考:レスポンシブ ディスプレイ広告の新しいデザイン -Google公式ヘルプ

それぞれどう変更があり何ができるようになったのか、見ていきましょう。

※レスポンシブディスプレイ広告とは?についてはこちら

Google レスポンシブ ディスプレイ広告(RDA)とは?仕組みや特徴と活用するための3つのポイント


新しい広告レイアウトの追加

レスポンシブディスプレイ広告は、追加したアセットを自動的にレイアウトされてクリエイティブが生成されるのが大きな特徴ですが、広告レイアウトに新しいデザインが追加されました。

レスポンシブディスプレイ広告の新しいレイアウト

レスポンシブディスプレイ広告の見た目は、基本的には用意したアセット次第で決まりますが、今回のアップデートにより高度な画像の自動調整機能が用いられ、アセットをレイアウトにあわせてさらに柔軟に調整可能となりました。

高度な画像の自動調整機能として、以下が挙げられています。

  • スマートな切り抜き
  • テキストやロゴのオーバレイ
  • 過剰な余白のトリミング

ただし、画像の焦点の強調や不要な余白がトリミングとはいえ、意図しない表示とならないよう、見せたい要素はできるだけ画像の中心に配置するのをおすすめします。

動的ディスプレイ広告の新しいフォーマット

動的ディスプレイ広告にも新しいフォーマットが追加されています。

  • シングル画像のレイアウトを追加
  • ロゴの横に会社名を表示
  • プロモーション用テキストの表示を強調

動画広告の自動作成

Googleの調査によると、オンライン動画を参考にして購買活動をしているユーザーの割合は60%に達しています。しかし、動画広告を作成するのは容易ではないため、実施できていない広告主も多いかと思います。そこでGoogleは、画像を登録するだけで自動的に動画広告を作成してくれる機能を追加しました。

参考:Online video shopping statistics - Think with Google

最低でも1枚のロゴと3つの横長の画像、または4つの正方形の画像をレスポンシブディスプレイ広告に追加することで、動画広告が配信可能となります。すでに独自の動画クリエイティブを配信している場合や、動画クリエイティブを追加した場合は、自動生成された動画は配信されなくなります。

自動作成動画の例


もちろん、どんな画像でも大丈夫というわけではありません。

自動生成された動画広告を配信したい場合はGoogleが定める以下のガイドラインに則り、以下のものは使用しないように注意しましょう。

  • 低画質:ぼやけた画像、テキストが多すぎる画像
  • 許可されないコンテンツ:人種差別またはわいせつな画像
  • 境界線上のテキストとロゴ:ロゴが含まれている画像、境界線ぎりぎりにテキストやロゴが含まれている画像
  • 重複する画像、または類似している複数の画像
  • テキストの折り返しが非常に長い単語

参考:About auto-generated videos for responsive display ads

新機能の設定方法

アセットの改善機能と自動生成された動画を適用させる方法をご紹介します。

①広告の追加画面、または編集画面を開き「その他のフォーマットオプション」を開くことで設定可能です。既存のクリエイティブでもここから適用させることができます。

②「アセットの改善機能を使用する」を適用させる場合はこちらを選択

③「自動生成された動画を使用する」を適用させる場合はこちらを選択

最後に、保存を押して作業は完了です。

適用したくない場合には注意が必要

今回のアップデートが発表された日以降に、新しく追加されたレスポンシブディスプレイ広告には、自動的にすべての機能が適用されます。

意図しない動画広告の配信を行いたくない場合は、チェックが外れているか確認を忘れないようにしましょう。

最後に

レスポンシブディスプレイ広告において、Googleは毎年150を超える新しいレイアウトをテストしているそうです。特定の広告アカウントでこの規模のテストを行うのはなかなか難しいですよね。もしレスポンシブディスプレイ広告を導入していない場合は、この点を踏まえて検討をおすすめします。

一方で、すべてのアカウントにおいて有効ではないケースもありますので、必要に応じて通常のディスプレイ広告と上手く使い分けるのも有効です。

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