Google 広告「分割」機能の使い方|掲載結果を分類してより詳細に分析を

Google 広告「分割」機能の使い方|掲載結果を分類してより詳細に分析を
この記事は最終更新日から約3年が経過しています。

Google 広告でアカウントを分析する際に、コンバージョンが発生した日時や、コンバージョンの種類(カート追加なのか購入完了なのか)などより詳しい情報を知りたいと感じたことはないでしょうか?

そんな時にぜひ試してほしいのが「分割機能」です。より深く、かつ手軽に詳細のデータを確認できるのでとても便利です。


分割機能とは

Google 広告管理画面の掲載結果データをさらに細かく分割表示できる機能です。

分割機能は、キャンペーンや広告グループをはじめGoogle 広告管理画面で表示しているあらゆる表に対して利用することが可能です。ただし、分割して表示できる項目はデータによって異なっています。

今回は分割機能でできることや使い方について詳しく解説していきます。

※Google 広告ヘルプでは「分割」と表記されていますが、管理画面では「分類」と表記されています。本記事では「分割」に統一させていただきます。

分割機能の使い方

まずは、分割機能の使い方を確認しましょう。非常に簡単に設定することができます。


①分割表示させたいキャンペーンや広告グループ・広告を選択し、分割アイコンをクリックします。


②分割表示して詳しく見たい項目を選択すると各項目についてのデータを細かく見ることが出来ます。各項目の詳細については後ほど解説します。


③分割表示を解除したい場合は、「なし」を選択します。

分割できる項目

分割機能を使って分割出来る項目は大きく分けて以下の7項目です。

  • 時間
  • コンバージョン
  • クリックタイプ
  • デバイス
  • ネットワーク
  • 上部vsその他
  • 広告のリンク先

分割項目の詳細

続いてそれぞれの分割項目の詳細について見ていきましょう。

コンバージョンの分割

コンバージョンの分割で確認できるのは以下です。

コンバージョンアクション 設定しているコンバージョンアクションごとの内訳
コンバージョンカテゴリ 設定しているコンバージョンカテゴリごとの内訳
コンバージョンの発生元 ウェブサイト購入や電話コンバージョンなど、トラッキング対象コンバージョンの内訳
広告イベントタイプ コンバージョンに貢献した接点のタイプの内訳
コンバージョン調整 コンバージョンが記録された当初と調整が適用された後について、コンバージョン値と数の比較
コンバージョンまでの日数 広告のインプレッションからコンバージョンまでの日数の内訳
コンバージョンまたは調整までの日数 広告のインプレッションからコンバージョンや調整が発生するまでの日数の内訳

この中から、今回は分析に使用しやすい「コンバージョンアクション」と「コンバージョンまでの日数」の具体的な活用例を解説していきます。

コンバージョンアクション

まずは「コンバージョンアクション」についてです。こちらの項目はコンバージョンをカート追加や購入完了で分けて追っている場合に、その内訳を確認するのに便利です。


上記キャプチャのように総コンバージョンのうち、カート追加と購入完了の内訳を確認出来ます。確認できるコンバージョンアクションはアカウントで設定しているコンバージョンアクションによって変化します。

総コンバージョンだと成果の良いキャンペーンでも内訳を見たら、実はほとんどがカート追加で終わっていたという場合には、なぜカート追加で終わっているのかを考えることで改善が見えてくるかもしれませんね。

コンバージョンまでの日数

続いては「コンバージョンまでの日数」です。この項目では、ユーザーがコンバージョンに至るまでの日数がわかります。


たとえば、購入までの日数で1日未満がほとんど占める商材の場合、衝動買いが多いことが予測されます。逆にコンバージョンまでの日数が長い商材であれば検討期間が長いことが考えられます。

それぞれにあったコミュニケーションを取れているか確認してみましょう。衝動買いが多いのであれば、より衝動買いを促すようなクリエイティブに変更してみるなどの施策が考えられます。例えば、期間限定訴求を取り入れたり、「1食分が◯◯円」などお得感のある訴求を取り入れて見るのも良いかもしれません。またリマーケティングの訪問リストを作る際のヒントにもなりますね。

時間の分割

時間の分割で確認できるのは以下です。時間帯や日、週などいろいろな粒度で分割することが出来ます。


日別の推移をみたいのか週別の推移を見たいのか、曜日ごとや時間帯ごとのデータを見たいのかで、それに合わせて項目を選択します。


今回は日別のデータを見てみます。このように日別のデータが一覧になります。

期間の比較自体は、「事前定義レポート(詳細分析)」でも確認することができますが、画面遷移を挟むためひと手間かかります。分割機能を使うことで、管理画面のままスムーズな分析を行えます。

クリックタイプの分割


クリックタイプでは、広告内のクリック可能な要素のうちどこがクリックされたのか、またそれぞれの成果を確認できます。

例えば、サイトリンク表示オプションの成果が悪ければ、サイトリンクのテキストやリンク先を入れ替えるなどの対応をすると良いでしょう。

またクリックタイプでは、ローカル検索広告の実績を確認することも可能です。詳しくは以下の記事を参照ください。

ローカルビジネスには欠かせない、Googleマップに表示できる「ローカル検索広告」とは?

デバイスの分割


デバイスでは、各種デバイス(パソコン、スマートフォン、タブレット)での掲載結果を比較できます。

デバイスごとの成果を見ることで、成果の悪いデバイスがあればそのデバイスの入札価格を抑えるなどの調整が可能です。

ネットワークの分割


この分割項目を使用すると、Google 検索、検索パートナー、ディスプレイ ネットワークでの掲載結果を比較できます。ディスプレイ広告であれば、ディスプレイ ネットワークにしか掲載されないですが、検索広告であればGoogle 検索か検索パートナーに広告が掲載されます。

検索パートナーとは、Googleのパートナーとして広告を表示している検索ネットワークのサイトです。livedoorやBIGLOBE、価格.comなどが挙げられます。基本的に検索パートナーへの配信ボリュームは少ないですが、もし検索パートナーでの配信がCPA高騰に影響していれば、除外するなどの対応をしてみてもいいかもしれません。

上部vsその他の分割


この項目は検索広告のみの指標です。Google 検索と検索パートナーそれぞれで、広告が上部に表示されたときと、それ以外に表示されたときの成果を確認することが出来ます。

この項目を見ることで、どの掲載位置の成果が高いのかを特定することができます。上部よりその他の方が成果が良ければ、無理に入札価格を上げて上位表示させる必要はないなどの判断ができます。

広告のリンク先の分割

広告のリンク先とは、ユーザーが広告をクリックした際のアクセス先を指します。たとえば広告のリンク先をウェブサイトの他にアプリへの誘導にも利用している場合には、ユーザーのアクセス先ごとに広告の成果を比較できます。


また、ローカル検索広告を配信している場合は、「電話」や「地図の経路」、「ビジネス情報のリスティング」として、ローカル検索広告からのアクセス先を示します。

それぞれ「電話」は、ユーザーがクリックして電話をかけた回数、「地図の経路」は店舗へのルートを検索した回数、「ビジネス情報のリスティング」はユーザーがローカル検索広告の見出しをクリックして、店舗の住所や電話番号、写真、レビューなどの詳細情報を展開した回数を表しています。

これらは、クリックタイプの分割で確認出来るローカル検索広告の実績と、表記は違いますが中身は同じです。

その他、リードフォーム表示オプションを使用している場合、リードフォームも遷移先として確認することが出来ます。

Googleの検索広告にリードフォームを追加可能に

まとめ

今回はGoogle 広告の分割機能について紹介させていただきました。数クリックするだけで、より詳細なデータがたくさん得られます。

普段の分析にひと手間加えるだけで、より深い分析に役立てることが出来ます。

まずは、この項目が変数として大きそうだな、とあたりをつけて活用していくのがおすすめです。

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