
広告内に複数枚の画像・動画を掲載でき、1度の広告表示でより多くの情報をユーザーに伝えられることができるFacebook/Instagramのカルーセル広告。
そんなカルーセル広告について、下記2つのアップデートが行われました。
- 配置のアセットカスタマイズがカルーセル広告にも対応
- 「Instagramストーリーズのカルーセル」に機能統合
今回はこちらのアップデートについて、詳しくご紹介していきます。


配置のアセットカスタマイズがカルーセルフォーマットにも対応

これまで配置のアセットカスタマイズは1件の画像または動画のみに有効で、カルーセルフォーマットでは使用できませんでした。今回のアップデートにより、Facebook、Instagramの両方でカルーセルフォーマットでも配置のアセットカスタマイズが利用可能になりました。
それに伴い、1件の画像または動画のみと同様に、同じ広告セット・広告でもアセットごとに「広告の画像や動画、テキスト、リンク先」などを変更することができ、それぞれの配置に適したアセットが配信可能です。
また、配置ごとに広告セットを分割する必要がないため、カルーセルフォーマットにおいても1つの広告セットにデータを集約でき、コンバージョン最適化を活かすことができます。
参照:Facebook広告「配置ごとのアセットカスタマイズ」でクリエイティブを配置面ごとに変更する方法
「Instagramストーリーズのカルーセル」に機能統合
これまで、Instagramストーリーズのカルーセル広告は「ネイティブストーリーズカルーセル」と「展開可能なストーリーズカルーセル」という2つの製品に分かれており、両者はアスペクト比や配置設定など、それぞれに入稿規定が定められていました。
2つの製品の違い
今回のアップデートに伴い、2つの製品は「Instagramストーリーズのカルーセル」として機能統合されました。
ネイティブストーリーズ | 展開可能なストーリーズ | |
---|---|---|
カルーセル | カルーセル | |
アスペクト比 | 9:16 | 9:16以外 |
カード枚数 | 最小2枚、最大3枚 | 最大10枚 |
広告素材の要件 | ストーリーの要件 | フィードの要件 |
配置設定 | この配置のみ | 自動配置 |
動画再生時間 | 最長15秒 | 最長60秒 |
カードの表示方法 | アップロード順 | アップロード順 |
アスペクト比9:16以外でしか使用できなかった機能(カードの最大枚数、自動配置設定など)が9:16でも使用可能になり、これまで以上に利便性が向上しています。
「Instagramストーリーズのカルーセル」の特徴
アスペクト比 | 9:16、または9:16以外 |
---|---|
カード枚数 | 最小2枚、最大10枚 |
配置設定 | 手動、自動配置の両方に対応 |
動画再生時間 | 最長120秒 |
カードの表示方法 | 自動:ユーザーには、1~3枚のカードが表示された後、[ストーリーズを開く]をクリックすることで残りのカードが表示されます(※)
手動:2枚または3枚のカードのみ固定表示することも可能 |
※表示されるカードは、パフォーマンスが最適化されるようユーザーに応じて異なります。
[ストーリーズを開く]の有効化
「Instagramストーリーズのカルーセル」への統合により、アスペクト比9:16のアップロード可能な最大カード枚数が3枚から10枚に変更されました。

これにより、4枚以上のカードをアップロードした場合、アスペクト比9:16以外のカードと同様、1~3枚目のカードはパフォーマンスが最適になるよう自動化され、残りのカードは画面上部の[ストーリーズを開く]というオプションをタップすることで、最大10枚のカードを閲覧できます。
ただし、「ストーリーズを開く」機能はなかなか分かりづらい導線にも見えます。まずはユーザーの興味を引けるように、見てもらいたいカードを最初の方に配置するのがおすすめです。
表示されるカード枚数を固定可能に
デフォルト設定では、[ストーリーズを開く]をタップするオプションが提示される前に、自動的に表示されるカード枚数はユーザーに応じて最適になるよう調整されます。
しかし、広告マネージャで配置をInstagramストーリーズに限定することにより、オプションの提示前に表示されるカードの枚数を3枚(カードが2枚のカルーセルの場合は2枚)に固定できるようになりました。
表示されるカード枚数の固定方法
1.広告セット>配置>Instagramストーリーズ
2.広告>過去の広告のカード>カードの枚数を固定する
また、カード枚数の固定表示は「1~3枚目に表示させたいカードが既に決まっている」「カードの並び順を手動で固定したい」などの場合に使用するのが良いでしょう。
しかし固定表示の場合、パフォーマンスが最適になるようカードの並び順が自動化されなくなるため、自動表示と比較してパフォーマンスが低下する可能性があることは注意しておきましょう。
まとめ
Instagramストーリーズはニュースフィードとは違い、画面を占有して必ず目にされます。その中でもアスペクト比9:16は画面全体で情報を伝えることが可能です。また、カルーセルのフォーマットは商品やサービスについて複数の訴求ができるのも、大きなメリットのひとつです。
アップデートにより、枚数も増え、配置設定も選べるようになり、より柔軟な対応ができるようになったカルーセル広告に、ぜひチャレンジしてみてください。