Facebook広告の「自動ルール」、2016年から利用可能になっていましたが、2017年からルールの対象や条件、アクション内容が拡充され実用性が高いものへとアップデートがされました。この自動ルールを選択肢として知っておけば、Facebook広告運用の手助けとなり、運用者の負担を減らしてくれることもあるでしょう。今回は、このアップデートされた「自動ルール」について紹介します。
※当記事は、2017年1月時点での情報を元に作成しています。
目次
Facebook広告の「自動ルール」とは?
自動ルールは、Facebook広告のオンオフ切り替え、パフォーマンスに合わせた予算のコントロールなど、柔軟に自動化設定ができる機能です。例えば、「新しく試す広告のCPAが○○円を超えたらオフにする」「広告セットのCPAが○○円以下であれば1日の予算を○○%アップする」といった自動ルールが適用できます。「広告セットのリーチ数が○○万人を超えたらメールでアラートする」といったモニタリングでの使い方も可能です。
参考:キャンペーン、広告セット、広告のルールを作成するにはどうすればよいですか。
「自動ルール」はどうやって作成できる?
自動ルールの作成方法はいくつかありますが、代表的な方法を1つ紹介します。慣れてしまえばとても簡単です。以下画像のように、広告アカウントにて①ルールを実行させたい対象(キャンペーン・広告セット・広告)にチェックをし、②「ルールを作成」をクリックするのみです。
どんな「自動ルール」が作れる?
前述の②のフロー後、上記のような設定画面が立ち上がります。ここで任意のルールを指定することで自動ルールの作成が完了します。
各設定項目については、以下の選択肢から設定できます。
ルールの適用先
- キャンペーン
- 広告セット
- 広告
アクション
- 広告セットをオフにする
- お知らせのみ送信
- 予算を調整(広告セットのみ。1日の最大or最低予算、通算の上限or下限予算を指定可。)
- 1日の予算を増額
- 1日の予算を減額
- 通算予算を増額
- 通算予算を減額
- 手動入札価格を調整(広告セットのみ。上限or下限価格を指定可。)
- 入札価格を増額
- 入札価格を減額
- 条件に利用できる項目
- よく使用
- 1日の消化金額
- 通算消化金額
- フリークエンシー
- 結果
- 結果の平均コスト
- モバイルアプリインストールの単価
- 作成からの経過時間
- ウェブサイトコンバージョン単価 ※1 ※2
- その他
- CPC(リンク)
- CPM
- CTR(リンク)
- 通算インプレッション
- インプレッション
- リーチ
※1:Facebookピクセルの各種標準イベントトラッキングによるコンバージョンのみ指定できます。(現状ではカスタムコンバージョンの指定ができません。これからの改善に期待です。)
※2:アトリビューションウィンドウの設定も可能です。
条件の指定方法(値)
- 次より大きい
- 次より小さい
- 次の範囲に入る
- 次の範囲外
条件の対象期間
- 前日
- 過去3日間
- 過去7日間
- 過去14日間
- 過去30日間
- 通算
ルールの実行頻度※アクションごとに変動
- 「○○をオフにする」「お知らせのみ送信」:30分毎
- 「予算を調整」「入札価格を調整」:午前12時(広告アカウント作成時に指定した地域時間)
お知らせ
- Facebook通知に加え、メール連絡の有無を指定可
フォロワー(お知らせの対象者)
- 広告アカウントの管理権限があるFacebookユーザーのみ指定可能
ルールの実行タイミングで、ここで設定した条件に合致すれば、指定したアクションがなされるという仕組みです。
なお、過去に作成した自動ルールの編集・管理は、ビジネスマネージャの項目「自動ルール」から可能です。
最後に
Facebook広告は配信最適化が優れている一方コントロールがやや難しい部分もあります。そのため、この自動ルールはあまり頻度高く管理画面を覗けない方にとっては特に嬉しい機能ですね。現状はダイレクトレスポンス目的の内容が中心ですので、動画関連の指標やエンゲージメント指標も条件として利用できるようになるといいですね。これからのさらなるアップデートに期待です。