Facebook広告:類似オーディエンスの徹底解説、導入法

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ネットショップからサービスEC、はたまたBtoBの事業主まで、現在Facebook広告を配信していて「類似オーディエンス(Lookalike Audiences)」を活用した広告配信が主力となっている、というケースは多いかと思います。この類似オーディエンスで実現できる効果的な施策の一例としては、既存顧客に特徴が似ているFacebookユーザーに対してのリーチですね。今回は、この使い勝手が良くかつ強力なFacebook類似オーディエンスの解説、導入法を紹介します。

※当記事の内容は全て2015年8月時点での仕様です。

■Facebook類似オーディエンスとは?

Facebook広告の類似オーディエンスは、類似ソースとなるオーディエンス(例えば、作成済みのカスタムオーディエンスや、Facebookページなど)を指定し、このソースオーディエンスに含まれる人々に共通する特徴(デモグラフィックや趣味・関心など)を探し出し、指定した国の中で共通点が多いと判断されたオーディエンス群です。この類似オーディエンスリストをターゲティングして広告配信が可能です。

■どんな時に効果的?

冒頭でも触れましたが、既存顧客やFacebookページのファンと共通の特徴を持ち、未だターゲティングができていないFacebookユーザーに対しても広告配信がしたい、といったケースが最も実用的で相性がいいでしょう。指定したソースオーディエンスから自動的に類似すると判断されるFacebookユーザーに対してターゲティングができるので、実際に管理の手間もかからず、それでいて効果的です。

そして類似オーディエンスは一度作成されれば、 ソースオーディエンスを参照して大体3日~7日ごとに自動的にリスト更新がされます。そのため、例えばソースオーディエンスの年代層バランスなどの変化があった場合には、その傾向も加味して類似オーディエンスを変更してくれるのです。

■注意点

  • 類似オーディエンスはソースオーディエンスが100人以上でなければ作成することができません。また、一定数まではソースオーディエンスが多ければ多いほど、作成される類似オーディエンスの精度が高まります。(Facebookは500人以上を推奨)
  • ※2016/6/15 追記:「5万人以下を推奨」である旨、ヘルプ上の表記が変更されました。

  • Google アドワーズでの類似ユーザー作成とは異なり、特定のユーザー(オーディエンス)リスト作成後に自動的に作成はされることはなく、自らソースオーディエンスを指定することで作成が可能です。
  • 類似オーディエンスにはソースオーディエンスに含まれる人々は除外されます。しかし、作成済みのコンバージョンピクセルから類似オーディエンスを作成した場合は、ソースオーディエンスに含まれる人々は除外されません。

■類似オーディエンスの作成方法

それでは、類似オーディエンスの作成方法を解説いたします。(作成方法は数種ありますが、最も一般的だと思われる方法を紹介します。)

Facebook広告マネージャを開き、上部メニューの「ツール」をクリックし、「オーディエンス」をクリックします。

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遷移後の画面で「オーディエンスを作成」をクリックし、「類似オーディエンス」をクリックします。 

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下図のポップアップが表示されますので、「元となるデータ」、「国」、「サイズ」の3条件をそれぞれ選択後、「オーディエンスを作成」をクリックすれば類似オーディエンスの作成が完了します。(類似オーディエンスリストが機能するまでに数時間~24時間要します。)

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■類似オーディエンス作成の際に指定する3条件について

類似オーディエンス作成においての肝となる、最後の手順で指定する3つの条件について詳細を解説いたします。

1.元となるデータ (ソースオーディエンス)

類似オーディエンスのソースオーディエンスを、下記のオーディエンス種から選択が可能です。

  • 広告アカウントで作成済みのオーディエンス
  • 広告アカウントで作成済みのコンバージョントラッキングピクセル
  • ビジネスマネージャ管理下にあるFacebookページ

多くの場合、この項目で事前に作成した既存顧客のオーディエンス(例:コンバージョンページURL指定のオーディエンスリスト、既存顧客の電話番号・メールアドレス指定のカスタムオーディエンスリスト)を指定します。Facebookページを指定した場合、そのページのファン(いいね!をしているユーザー)の類似オーディエンスが作成されます。

2.国

指定した国を居住地としている(または位置情報から滞在していると判断される)オーディエンスの中で、ソースオーディエンスを元に類似オーディエンスが作成されます。ソースオーディエンスの中に指定した国のオーディエンスが100人以上いなければ類似オーディエンスを作成することができません。海外にいる人々へ配信をする場合を除き、「日本(JP)」を指定します。

3.サイズ

1.と2.を元に類似度が高いと判断される上位1%~10%までのオーディエンスを範囲指定し、リスト作成が可能です。ここで抽出され配信対象となる類似オーディエンスの人数は、指定した範囲でそれぞれ固定化された人数であるため、人数を指定することは出来ません。

ちなみに、この人数は2.で指定した国のFacebookユーザー数やその他の指標により異なります。日本では大体、1%=32万、2%=64万、3%=96万、4%=130万、~、10%=320万人と、選択できるサイズが約32万~320万人の範囲です。他国の例を見てみますと、日本の人口の半分程しかいないタイでは、人口に対してのFacebookユーザー率が高いため、選択できるサイズは日本を上回る約47万~470万人と大きくなります。

最も類似し信憑性が高いと判断されるオーディエンス作成を望むのであれば、1%サイズの類似オーディエンスを作成します1%サイズで成果が良くさらにリーチを広げたい、という場合には2%、3%とサイズを広げて広告配信を拡大していくのがいいでしょう。(ソースオーディエンス次第ですが、2%以上のサイズとなると精度が低まるケースもあるので注意が必要です。)

■類似オーディエンスを広告のターゲティングに使用する

作成した類似オーディエンスを広告セットのターゲット設定で利用する方法ですが、設定画面最上部の「カスタムオーディエンス」欄にて指定するのみで、後は通常通り広告セット設定を確定すれば完了です。

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上図のように類似オーディエンスを指定した上で、年齢や性別も指定してオーディエンスを狭めることも可能です。しかし、ターゲットリーチを絞り過ぎないことをおすすめします。

以上で、Facebook広告の類似オーディエンスの作成からターゲティングへの設定が完了です。

さいごに

Google アドワーズやYahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)でお馴染みの類似ユーザー配信も優秀で効果的ですが、Facebookの類似オーディエンスはそれ以上に恩恵を得られる場面が多いです。Facebookユーザーの正確な登録情報が前提としてあるために、類似オーディエンスの選定はもちろんですが広告配信の自動最適化も実用的であるため、これらが合わさってより一層効果を実感できるというのが大きいと思います。

繰り返しになりますが、Facebook類似オーディエンス配信の中でも、既存顧客に類似する人々へのリーチはおすすめです。既存顧客のオーディエンスデータが十分にあるならば、ぜひお試しください。

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Yuhka Suzuki

Yuhka Suzuki

アナグラム株式会社 ソーシャルエキスパート。 学生時からSEMに惹かれ、運用型広告を扱う企業にて多様なビジネスのコンサルティングを経験。運用型広告を通してより深くマーケティングに向き合いたいと考え、2014年からアナグラムに在籍。現在はリスティング広告だけでなく、ソーシャルメディアの広告運用やプランニングをメインに行っている。