タグとは?広告運用者が知っておきたい基本の「き」

タグとは?広告運用者が知っておきたい基本の「き」

Webマーケティングに従事していれば、「タグ」という言葉は一度は耳にしたことがあるとは思いますが、実はその意味や仕組みをいまいち理解していない……なんてことはないでしょうか。

そこで本記事ではタグについての基礎知識を、わかりやすく解説していきます。

「タグ」ってなに?

「タグ」とは、正確には「HTMLタグ」のことを指します。

「タグ」という単語だけ取り出すと、ハッシュタグや記事の分類としてのタグなどさまざまな意味を持ちますが、この記事はおもに運用型広告やWebマーケティングの従事者向けに、HTMLタグ、そしてその中の計測タグやスニペット、ピクセルと呼ばれるものについて解説していきます。

HTML(HyperText Markup Language)とは、皆さんが今見ているインターネットを表示するために使われている「HTMLファイル」に使われているプログラミング言語です。

画像引用元:タグについて~タグの理解と活用 – Yahoo!広告 公式 ラーニングポータル

HTMLファイルには、「どこに何を表示するのか」「どんな大きさ、色などで表示するのか」「サイトのタイトルはなにか」といったGoogle ChromeやSafari等のWebブラウザへの「指示文」が書かれています。 このHTMLファイルは、ユーザーがウェブサイトにアクセスしたときWebブラウザが読み取り、その結果を画面に表示する、というように使われています。

その「ブラウザへの指示文」の一つひとつが「HTMLタグ(タグ)」です。

HTMLタグはブラウザがPCのGoogle ChromeやFirefoxであれば、ページを開いてキーボードの「F12」を押すか、画面上で右クリックして「ページのソースを表示」を選択して開発者ツールを開けば実際に見ることができます。

Webマーケティングで使われる「計測タグ」

タグには「どこに何を表示するのか」のような指示文だけではなく、「このサイト(広告)に関わる数値を計測する」といった「計測タグ」と呼ばれるものもあります。

Webマーケティングの文脈で使われる「タグ」とはおもにこちらのタグを指しています。 「トラッキングコード」や「ピクセル」、「スニペット」と呼ばれることもあります。

計測タグは、計測したいツールで発行し、自社のサイトに設置することで使用できます。

計測タグの仕組み(例:コンバージョンタグ※の場合)

計測タグは、ページが読み込まれるとツール元のサーバー(Google 広告であればGoogleのサーバー)にデータを送り、そのデータをサーバー側で処理することで計測できる仕組みになっています。

計測タグをサイトに設置することで、サイト訪問者に対してリマーケティング広告を表示させたり、正確に広告の成果を測定することができるようになります。

※計測タグにも種類がありますが、この記事ではコンバージョン測定に必要な各媒体の複数のタグをまとめて「コンバージョンタグ」と記します。

広告運用者が持っておきたいタグの知識

タグについて基本的なことはある程度理解できてきましたが、ここでは広告運用者が最低限注意すべきポイントを3つ説明していきます。

計測タグが正しく実装できていないと……?

計測タグは発行された媒体によって指定されたHTML内のコードに設置することで機能します(例:<body>タグの直前等)。

タグが誤った位置に書かれていたり、コピー&ペーストのミスで欠けていたりすると、コンバージョンや訪問数等のデータが正しく計測できないだけではなく、Webサイトの表示の崩れや、最悪の場合、サイトが表示できなくなってしまうというリスクがあります。

タグの設置は十分に確認・テストをしてから行いましょう。

計測タグはJavaScriptで書かれている

計測タグはHTMLタグの一種なのですが、その中身はJavaScriptというWebブラウザ上で動作するプログラミング言語で書かれています。これはHTMLとは全く別物の言語です。

JavaScriptはブラウザ上で動作するプログラムなので、サイト上で使われている他のプログラムと互いに干渉してサイトに予期せぬ不具合を起こす可能性があります。それは仮に媒体から提供されたタグを正しく実装しても起こりうるので、注意しましょう。

同期タグと非同期タグがある

計測タグなど、JavaScriptで書かれているタグは「同期タグ」と「非同期タグ」に分けられます。

JavaScriptの処理のタイミングによって分けられており、同期タグはWebブラウザがページを読み込むと同時に処理され、非同期タグはページの読み込みとは独立して処理されます。

同期タグはページ表示前に必ずJavaScriptの処理を行うため、ページが表示されれば計測タグで計測漏れを起こすことがありません。しかし、計測タグの処理に遅延や不具合があった場合、タグの処理が完了するまでページが表示されないため、ページの読み込みが遅くなったり表示ができなくなってしまい、ユーザーが離脱してしまう可能性があるというデメリットがあります。

対して非同期タグは、ページ表示とJavaScriptの読み込みが並列的に行われるため、処理のタイミングが不安定です。そのため、たとえばユーザーがページを表示し、計測タグの処理が完了する前にブラウザバックを行った場合に計測ができないというデメリットがあります。しかし、JavaScriptの処理に遅延等があった場合でも、ページの読み込みに影響は与えないため、計測タグで読み込みに遅延や不具合があってもページを表示することができます。

タグの種類 メリット デメリット
同期タグ 確実に計測タグの処理を行うことができるため、ページが表示されれば計測が確実にできる。 計測タグの処理に問題があるとページの読み込みの遅延・中止が起きてしまう。
非同期タグ 計測タグの動作結果がページの表示に影響を与えない。 処理のタイミングが安定しないため、ページが表示されても計測されるとは限らない。

タグマネジメントツール

計測タグは、Google 広告やYahoo! 広告など、それぞれの広告媒体ごとに必要です。こちらに加えてGoogle アナリティクス等のツールも使用した場合、それらのタグもさらに必要となります。 これらのタグをすべてのページに設置するのは、手間もかかりますし、管理も大変ですよね。 そこでぜひ利用していただきたいのがタグマネージャーと呼ばれるタグマネジメントツール管理サービスです。タグマネージャーでは、タグの管理を一括で行うことができるため、上記のような管理コストを減らすことができます。 おもなタグマネージャーを二種類紹介します。

Google タグマネージャー

Googleが提供しているタグマネージャーです。導入方法は以下の記事を参照にしてください。

ゼロから始めるGoogle タグマネージャ(GTM)

Yahoo!タグマネージャー

Yahoo!が提供しているタグマネージャーです。導入方法の詳細は以下の記事を参照にしてください。(Yahoo! 広告のアカウントが必要です。)

今日から始めるYahoo!タグマネージャー(YTM)

Google タグマネージャーでは、すべてのタグが基本的に「非同期タグ」として扱われるようになっています。

例外としてGoogle タグマネージャーで同期タグを扱いたい場合には、Google タグマネージャーのカスタムHTML作成画面で、「document.write をサポートする」にチェックを入れる必要があるので注意しましょう。

最後に

タグは、Webマーケティング、Web広告に携わる人が、アクセス数やコンバージョン数を把握することができるようになるとても便利な仕組みです。

一見、何やら難しそうに感じてしまいますが、今回ご紹介した内容をまずは押さえてもらえれば、エンジニアの方とも意思の疎通が図りやすくなると思います。

タグに苦手意識のある方も少なくないと思いますが、ぜひ興味をもって知識をつけてもらえればうれしいです。

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Hisanori Miyake

Hisanori Miyake

アナグラム株式会社、クルー。SIerでシステムエンジニアとして企業向けWebシステムやアプリの開発に携わる。「検索」という行為を深く探れるリスティング広告の面白さを知り、2019年1月よりアナグラムに参画。

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