2020年5月13日より、Yahoo!広告 検索広告で広告グループ単位での自動入札の目標値設定が可能になりました。
参考:【検索広告】広告グループでの自動入札の目標値設定について - Yahoo!広告
広告グループごとの自動入札の目標値設定が可能に
今までは、異なる目標値で自動入札を行う場合、同じ広告掲載形式、予算、スケジュールでもキャンペーンを分ける必要がありました。
しかし、キャンペーンを分けると掲載実績が分散してしまうため、次のようなデメリットがありました。
- データ蓄積まで時間がかかってしまう
- 自動入札を行うために必要なコンバージョン数が足りない
- 必要以上にキャンペーンが増え、管理が大変
しかし今回のアップデートにより、「目標コンバージョン単価」と「目標広告費用対効果」の目標値設定が広告グループ単位で設定できるようになりました。
広告グループ単位の自動入札設定の仕様
自動入札を設定しているキャンペーン配下の広告グループにそれぞれ目標値を設定することができ、キャンペーン単位の設定よりも優先されます。
広告グループ単位で個別の目標値を設定しない場合に適用されるのは、キャンペーンで設定した入札方法です。
たとえば多品目ECなど、商品によって広告グループを分けている場合、利益率の高い商品の広告グループは目標値を高く、低いものは低く設定するなど、柔軟に入札価格をコントロールできます。
広告グループ単位での目標値設定上の注意
ポートフォリオ入札設定では、広告グループ単位の目標値は設定できない
入札方法を「広告費用対効果の目標値」に設定しても、「ポートフォリオ入札設定」を選択した場合は広告グループ単位の目標値は設定できません。
広告グループでは、キャンペーンの入札方法と同じ種類の目標値しか設定できない
キャンペーンの入札方法が目標コンバージョン単価なら、広告グループも目標コンバージョン単価。目標費用対効果なら、広告グループも目標費用対効果の目標値しか設定できません。
なお、キャンペーンエディターでの設定は現状は不可ですが、追って機能追加予定とのことです。
できるだけシンプルなアカウント構造で自動入札を用いる
リスティング広告ではアカウント構造をシンプルにすることで、次のようなメリットを得られます。
- 機械学習の最適化に必要なデータを素早く溜める
- まとまったデータで成果の良し悪しをスピーディーに判断できる
これまで自動入札の目標値が異なるという理由でキャンペーンを分けていた場合は、他に理由がなければ極力1つのキャンペーンに広告グループをまとめるのがオススメです。