AdWords Editor バージョン12.4 が公開:入札戦略の追加や並行トラッキングへの対応

AdWords Editor バージョン12.4 が公開:入札戦略の追加や並行トラッキングへの対応
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Googleは、2018年7月24日(日本時間2018年7月25日)に AdWords Editor (以下、Editor)のバージョンを12.4 にアップデートしたことを発表しました。

おもなアップデートは以下の通りです。

  • サポートする入札戦略の追加
  • ポリシー違反の確認や免除リクエストが可能に
  • 並行トラッキングとカスタムパラメータへの対応
  • アウトストリーム動画広告が設定可能に

その他のアップデート内容は下記よりご参照ください。
参考:Version 12.4 - AdWords Editor ヘルプ


サポートする入札戦略の追加

新たに「目標広告費用対効果(ROAS)」「クリック数の最大化」がサポートされました。現在サポートされている入札戦略は以下の通りです。なお、以下は現状サポートされておりません。

  • 検索ページの目標掲載位置
  • 目標優位表示シェア

ポリシー違反の確認や免除リクエストが可能に

広告やキーワードを掲載する前に、特定のポリシーに違反しているかどうかを確認し、場合によっては免除をリクエストすることもできるようになりました。


送信後に広告やキーワードが不承認となった場合、特定のポリシーに違反した一連の広告やキーワードを見つけて修正できるよう、不承認の理由で検索することも可能です。

並行トラッキングとカスタムパラメータへの対応

並行トラッキングとランディング ページの新しいパラメータ オプションに対応しました。

並行トラッキング


並行トラッキングとは、ユーザーを広告からランディング ページへと直接誘導しつつ、そのバックグラウンドでクリック測定を並行して行うという仕組みです。ランディングページに到達するまでのリダイレクトを回避することで、ページの読み込み速度の向上が図れます。ページの読み込み速度は、ユーザーにストレスを与え離脱の原因にもなっています。

参考:並行トラッキングとは - Google 広告 ヘルプ

2018年10月30日以降には、すべてのアカウントで並行トラッキングへの自動で有効となることが発表されましたので、対応が必要な場合は早めに対応を行うのも一つの手です。

参考:消費者のためのより速く、より安全でより良い広告体験

なお、サードパーティー効果計測ツールなどを利用されている場合には、ツール提供側へ対応方法を確認が必要となりますので、注意しましょう。

カスタムパラメータが最大8個まで利用可能に

パラメータは、URL を介してクリックについての情報を渡す方法ですが、カスタムパラメータを利用することでパラメータの値を任意で指定することができます。先日、使用可能なカスタム パラメータ数が 3 個から 8 個に増え、Editorでも対応が可能となりました。

参考:Google 広告で利用可能な新しいランディング ページのパラメータ オプション - Google 広告 ヘルプ

参考:高度なトラッキング用のカスタム パラメータを作成する - リニューアル版 - Google 広告 ヘルプ

アウトストリーム動画広告が設定可能に

2018年の4月末に提供開始となっていたアウトストリーム動画広告に対応しました。詳細は弊社の以下の記事をご覧ください。

参考:Google アドワーズ、YouTube以外にリーチを広げる「アウトストリーム動画広告」の提供開始

また、この他にも、「レスポンシブディスプレイ広告(ベータ版)」への対応や「スマートディスプレイキャンペーン」への対応を数か月後に行うことが発表されています。レスポンシブディスプレイ広告はまだベータ版での提供ですが、一部のアカウントから徐々に実装となっています。

参考:レスポンシブ ディスプレイ広告について - Google 広告 ヘルプ

参考:スマート ディスプレイ キャンペーンについて - Google 広告 ヘルプ

まとめ

最近ではベータ版で提供されている機能を含め、管理画面での機能実装からEditorでの対応が可能になるまでのタイムラグが少なくなってきており、複数のアカウントを管理する広告運用者にとってはうれしい限りです。多量の設定を管理画面で苦労しておこなう前に、Editorが対応していないか確認してみるとよさそうです。

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