Googleは、2018年5月2日(日本時間2018年5月3日)にAdWords Editor(以下、Editor)のバージョンを12.3 にアップデートしたことを発表しました。
参考:Version 12.3 of AdWords Editor just landed!
今回のアップデートでは、管理画面で追加された機能がAdWords Editorでも設定可能になったほか、フィルタ機能の強化や画面の見やすさなど、使い勝手ついても複数の改善がなされています。
おもなものは以下の通りです。
- 検索語句レポートの表示
- 関数でより高度なフィルタリング
- 追加機能への対応
- 任意の列で固定が可能に
参考:Version 12.3 - AdWords Editor ヘルプ
検索語句レポートの表示
検索語句に関するレポートの表示とダウンロードが可能になりました。Editor上で追加キーワードや除外キーワードを選定し変更を加えることができます。
[キーワード]あるいは[キーワード,除外]を選択し、「検索語句」をクリック
表示されるウィンドウでレポートの期間やダウンロード対象のキャンペーンまたは広告グループを選択し、クリック数などの掲載結果やコンバージョンなど、表示対象のデータを指定します。
「この一連データを次の名前で保存」を利用すると、次回からは「保存済みのセットを使用」から保存済みの設定を呼び出すことも可能となります。
追加したいキーワードを選択して「キーワードとして追加」「除外キーワードとして追加」(キャンペーンor広告グループ 単位を選択可能)を押すとEditor本体の画面へ反映されます。あとはそこからさらにEditor本体で編集可能です。検索語句のウィンドウ上では、Editor本体と同様にフィルタも利用ができます。
管理画面とEditorを何度も往復していた方は利用を検討してみてはいかがでしょうか。
参考:Download a search terms report - AdWords Editor ヘルプ
関数でより高度なフィルタリング
「いままでのフィルタ機能では、みつけたいアイテムがすぐに見つけられなかった」という方には打って付けの機能です。Editorのフィルタで関数を利用し、より高度なフィルタリングが可能となりました。
参考:About filter functions - AdWords Editor ヘルプ
Editorのバージョン12で追加されたカスタムルールは、Editor上の登録内容をフィルタリングして、警告やエラーなどを表示する機能ですが、こちらも関数によるものです。
参考:AdWords Editor バージョン12 にアップデート、送信前にルールへの違反を通知できる「カスタムルール」機能を追加
参考:カスタムルールを使用する - AdWords Editor ヘルプ
どう利用したらいいのかイメージがつかない場合は、まずカスタムルールの条件設定を確認するとイメージしやすいです。
追加機能への対応
管理画面に続々と追加される新機能ですが、Editor上でも以下の機能が設定可能となりました。
・アカウント単位の広告表示オプション
・TrueView アクション(TrueView for action)
参考:Google アドワーズ、ユーザーにアクションを促す動画広告「TrueView アクション(TrueView for action)」の提供を開始
・カスタムインテントオーディエンス
参考:Google ディプレイネットワークにて、購買意向の強いユーザー層を自由に設定できる「カスタム インテント オーディエンス」を追加
・レスポンシブ検索広告(ベータ版)
参考:レスポンシブ検索広告(ベータ版)について - AdWords ヘルプ
任意の列で固定が可能に
多機能化に伴ない、設定項目の増加にともなって列が横に伸びていくことはもはや避けられそうにありません。
今回、任意の列を左側に固定して表示することが可能になり、たとえば都度表示させる項目を増減させるといった手間もなく、スムーズに各設定をより簡単に確認することができるようになりました。
左側に固定したい列の名称部分を右クリックし、「列を固定」を選択します。
デフォルトの固定された列を含めて詳細にカスタマイズしたい場合は、先ほどの下にある「列を固定…」をクリック、あるいは右上の列のアイコンをクリックし「列を固定…」を選択します。表示されたウィンドウで固定する列を選択、または固定されている列の解除ができます。
画面の見やすさも作業効率に大きく影響しますので、右へ左へスクロールがしなければならず使いにくさを感じていましたらぜひお試しください。
まとめ
アカウントの設定内容が多ければ多いほど、大量の変更をオフラインで編集できるAdWords Editorの活用は施策のスピードなどに大きく関わります。
これまでの作業をよりスムーズに、よりスピーディーに進める方法を探っていくなかで、AdWords Editorの活用を検討していくのをオススメします!