後回しにしてない?今取り組みたい縦型動画広告の6つの強みを解説

後回しにしてない?今取り組みたい縦型動画広告の6つの強みを解説

TikTokの出現を皮切りに、今やほとんどのSNSで視聴できる縦型動画。その縦型動画の伸びは凄まじく、TikTok単体で見てもMAU(Monthly active users:1か月あたりのアクティブユーザー数)は右肩上がりで2021年8月時点で約1,700万人、非公表ではあるものの今日時点でそれを上回ると予想されます。

参考:「2021年に活用を始めないと乗り遅れる」電通天野氏に聞くTikTok活用の今

これに、全世界のMAUが15億人を超えたYouTube ショートやLINEが提供するVOOM、Instagramのリール動画などの媒体を合わせると、縦型動画全体の視聴者数は右肩上がりに増えるのは想像に難くありません。

参考:YouTube Shorts tops 1.5B logged-in monthly users, touted as feeder to long-form content | TechCrunch

縦型動画の人気が高まることで、広告配信のリーチも広がり、視聴回数の増加によって、広告の配信機会も大きく増えています。

しかしながら「縦型動画を視聴して、商品を購入する人は少ないのでは?」や「縦型動画のクリエイティブをどうやって用意したらいいか分からない」といった理由で、活用に踏み切れていないという声を聞くことも少なくありません。

そこで、この記事では縦型動画広告を始めるべきか迷っている方に向けて、縦型動画広告の強みを6つの点にまとめて解説していきます。


1. モノやサービスを購入するきっかけになっている

「縦型動画を視聴して、商品を購入する人は少ないのでは?」と活用に踏み切れていない方も少なくないと思いますが、実際に縦型動画の視聴をきっかけにモノやサービスは購入されています。

動画・インフルエンサーマーケティングを手掛けるTORIHADA社が行った調査によると、なんとTikTokユーザーの約3人に1人がTikTokがきっかけで商品・サービスの購入や申し込み経験がある、というデータがあります。

参考:【TORIHADA】「TikTokをきっかけとする商品/サービスの購買行動調査」を実施!TikTokユーザーの3人に1人がTikTokきっかけで購買経験あり!?

ちなみに同調査によると、購入や申込をした商品/サービスのカテゴリの中で最も多かったものがアプリ/ゲームで全体の34.38%、次に食料品33.52%、スキンケア用品(プチプラ)32.1%、メイク用品(プチプラ)31.25%、日用品30.68%、生活雑貨30.11%、アパレル26.14%という結果だったようです。

TikTokがきっかけで、幅広い商品/サービスが購入や申込されているのがわかります。

2. ショッピング機能が充実してきている

YouTubeではクリエイターが動画内で紹介している商品を、視聴者がより発見〜購入しやすくするために、その動画とショッピング連携できる機能がリリースされています。

これによって、ユーザーはコンテンツの視聴中に紹介されている商品を購入できるようになります。

詳しくはこちらのYouTubeヘルプをご覧ください。
参考:YouTube で商品を購入する - ショート動画

また、TikTokでも商品の販売・購入ができる機能であるTikTok Shoppingが、日本では実装されてないもののアジア圏では実装されており、非常に注目を集めています。

こうした機能面の拡充もされていくことで、今後ますます縦型動画の視聴をきっかけにモノやサービスが購入されやすくなっていくでしょう。

3. 若年層だけでなく幅広いユーザー層にリーチできる

前述したように、縦型動画の視聴者数は現在も右肩上がりに増え続けていると予想され、広告でリーチできる数も増え続けると予想されます。

画像引用元:日本の TikTok ユーザーは平均34歳、博報堂調査が示す実態 : 要点まとめ

「10代・20代しか視聴していなさそうだから、うちは関係ない」と思う方もいるかもしれませんが、TikTokのユーザー年齢の分布を見ると、10・20代の視聴者数が多いのは間違いないのですが、30~50歳以上まで幅広い層に視聴されています。

年齢・性別を問わず幅広いユーザー層が視聴していて、かつ視聴者数も伸びているとなれば、非常に魅力的な配信面と言えると思います。

画像引用元:LINE VOOM

また、LINEが提供している縦型・短尺動画を閲覧できるサービス「LINE VOOM」も、男女を問わず幅広い年齢層に利用されていることを加味すると、広範囲でのリーチが期待できます。

4. 質感・利用シーンなどリアリティを伝えやすい

一部の面を除く縦型動画広告のクリエイティブは、配信面の仕様に沿って画面いっぱいに表示されるため、短尺にも関わらず比較的多くの情報を盛り込むことに向いているフォーマットです。

それによって、静止画では伝わりきらない質感や利用シーンなど、商品やサービスのリアリティや魅力をより詳しく伝えられるポテンシャルがありますし、概念自体が新しいために詳しく伝えないと良さがわかりにくい商材とも相性が良いと考えられます。

例えば化粧品の場合、実際に使用しているシーンをクリエイティブに入れることで、使用感、テクスチャなどを細かく伝わりやすいです。逆に食品だと実際に調理したり、食べているシーンをクリエイティブで見せたり、美味しさやシズル感(主に食品・料理の広告や撮影などにおける、食欲を刺激する描写や表現のこと)を演出できたりします。

5. 必ずしもクリエイティブ制作に手間や時間は掛けなくてもよい

動画クリエイティブは制作にあたって、企画、撮影や編集という膨大な時間や労力を考えると、どうしても後回しになりがちですよね。しかしながら、縦型動画広告は以下の大きく2つの理由から必ずしも手間や時間を掛けなくても制作がしやすい広告フォーマットです。

1. 動画の尺が短い分、撮影や編集の手間が比較的少ない

2.縦型動画プラットフォームは誰でも気軽にコンテンツを配信できる面のため、シンプルなUGC(User Generated Content=一般ユーザーが制作するコンテンツ)風の動画でも受け入れられやすい

もし制作がボトルネックになっているのであれば、まずは以下を参考に「作ってみる」ことをオススメします。慣れてきたら30分以内で動画1本の編集も可能です。

企画

1.マストで伝えたい情報をまとめる

利用シーン、独自性、値段 など

2.想定するターゲットが最後まで見たくなるような構成を考える

冒頭から、あからさまな商品のセールスをしない など(全ての場合においてNGというわけではありません)

3.冒頭の数秒は特に興味を持ってもらえるように意識

縦型動画を見ている人は、冒頭の数秒でスキップするかどうかを判断する傾向にあります。最後まで見てもらうには、特に冒頭で興味を持ってもらうことが大事です。
参考記事:冒頭で惹きつけよう | Creator Portal | TikTok

4.上記1~3が固まったら企画をまとめる

  1. どんなテキスト/ナレーションを入れるかを決める
    →音声ありきで視聴される面においては、ナレーションをつけることを推奨します
  2. 尺を決める
    →大体決めておいて編集した後に整えます。一般的には20s~40sが多いです。
  3. 素材のイメージを決める
    →最初は既にある素材、または自分で撮影できやすそうな素材を選ぶと良いです

撮影(スマホでも十分)

動画の撮影には特別な機材は必ずしも必要なく、スマートフォンでも十分撮影可能です。ユーザー投稿型のコンテンツがメインのSNSであるがゆえ、むしろスマートフォンで撮影した素材のほうが親しみのある仕上がりになり、広告のパフォーマンスが高いケースも非常に多いのです。

なお、どうしても動画素材が用意できない場合は、静止画を組み合わせて、スライドショーとして作成することも検討していただけます。

撮影自体は比較的手軽に行なえますが、撮影時には次のような点に注意しておくと、そのあとの編集から出稿までがスムーズに行なえます。

  • なるべく明るいところで撮影する
  • 他社のブランドロゴが映らないように注意する

よろしけれは、スマートフォンの撮影についてこちらの記事もご参考ください:

媒体の規定により、写りこんでいるとNGなものがあるので注意してください。

(例:お酒や喫煙を助長するシーンなど)

各広告媒体の規定

・TikTok広告:TikTok Advertising Policies - Ad Creatives and Landing Page
・Google/YouTube広告:動画広告の要件 - Google 広告ポリシー ヘルプ
・Meta広告:Meta Advertising Standards Checklist | Meta Business Help Center
・LINE広告:LINE広告審査ガイドライン

編集

「特殊な技術がないと編集できないのでは?」と思いがちですが、現在ではさまざまな編集ツールが用意されていて、いずれも難しいものではありません。

ツールは専門的な知識がなくても直感的に作れる、CanvaやLetroStudioをオススメします。テンプレート素材が豊富なうえに、ドラッグ&ドロップで誰でも簡単に編集できるからです。カスタマイズも自由自在に出来ます。

参考:TikTokテンプレートでTikTok動画を作成!無料テンプレートでデザインも簡単 | Canva
参考:YouTubeショート動画デザイン作成!無料テンプレートでおしゃれなショート動画デザインが簡単に作れる! | Canva

Google、Meta、TikTok、LINEなど各媒体が提供している無料の動画編集ツールもありますので、こちらの利用も検討してみてください。以下の記事で詳しく紹介しています。

また、動画編集をアウトソースする際は、ニーズに応じて様々な選択肢があります。クオリティを重視したい場合は、制作会社や制作体制のある広告代理店に依頼するのが良いと思いますが、費用を抑えたい場合はクラウドソーシングサービスの活用を視野に入れても良いでしょう。短尺な分、納期も1週間以内と短いことが多いです。

編集にあたっては、作成したいクリエイティブにイメージが近い縦型動画のクリエイティブを、日頃から「いいね・保存・URLをリスト化」をしておくことで参考や振り返りに活用することがおすすめです。

セーフティーゾーンに気をつける

クリエイティブ内のテキストに関しては、各配信面のセーフティーゾーン(視聴者がもっともコンテンツを視聴しやすい範囲)内になるべく配置するようにしましょう。

セーフティーゾーンではない場所には媒体によりさまざまな情報が配置されるため、商品や重要な箇所に情報が被ってしまったり、見せたい情報が見えなくなってしまったりを回避できます。

 Instagramのセーフティーゾーン例 

参考:Instagramのセーフティーゾーン
参考:TikTokのセーフティーゾーン

6. 他媒体にも展開が可能

成果の良いクリエイティブを作ることが出来たら、ほぼ手を加えることなく、そのまま他媒体に横展開が可能な場合が多いのもメリットの一つです。

TikTok、LINEのVOOM、YouTube ショート、Instagramのリール面のいずれかで成果の良いクリエイティブは、視聴体験が似ており配信先のフォーマットも非常に近しいため、他の縦型動画プラットフォームや配信先でも成果が出せる可能性が高いです。

もしひとつの媒体で高い成果が出ているのであれば、積極的に他の媒体での広告配信にもチャレンジするのがおすすめです。

一方で、そのまま横展開するには向いていない面もあります。例えば下記のようなものがあげられます。

Pangle広告

Pangleとは、TikTok広告経由でゲームや漫画などの多様なジャンルのアプリに広告配信できるモバイル広告ネットワークです。

参考:ムービー広告プラットフォーム「Pangle」が日本でサービスを開始 | 【公式】TikTok for Business

しかし、配信面ごとに元の広告が正方形に切り抜かれたり、面積が非常に小さい枠に掲載されたりするなど、意図しない表示のリスクがある上に配信フォーマットをコントロールできないため、全画面表示の縦型動画としての横展開がしたい場合においてはあまり推奨できません。

よって、Pangle広告を配信する際は、配信面の仕様を踏まえたうえでクリエイティブを作成し直すのが良いでしょう。 

縦型動画広告に取り組む際の注意点

ここまで縦型動画広告の強みを解説してきましたが、取り組む際に注意すべき点もあります。特に以下には注意してください。 

広告媒体が提供している動画編集ツールで作った動画は、そのまま横展開できないことが多い

広告媒体が提供している動画編集ツールで作った動画は、他媒体でそのまま横展開できない場合が多いです。横展開することを前提として動画を作る際は、使用を避けた方がよいかもしれません。

例えば、TikTokクリエイティブツールキットで編集した動画は、そのまま他媒体に横展開することができません。

使用する画像やBGM素材の著作権に問題がないか確認する

使用する画像やBGM素材の著作権には十分な注意が必要です。画像は自分で撮影するか、画像素材を販売しているサイトで広告での使用を許可されているものを購入しましょう。

販売サイトは、高品質で種類も豊富な画像を比較的安価で入手できる、PIXTAがオススメです。

画像・動画素材の販売サイト: PIXTA
※販売サイトを利用する際は、念のため利用規約を必ず確認してください。

BGMに関しては大抵の動画編集ツールで無料で使用できる、著作権フリーのものを使用するのがおすすめです。こちらもBGMにもっとこだわりたい場合は、BGM素材を販売しているサイトで広告での利用を許可されているものを購入しましょう。

BGM素材の販売サイト: Audiostock
※販売サイトを利用する際は、念のため利用規約を必ず確認してください。

販売サイトは、最大級の良質な音源を有していて、ニーズに合わせた料金体系を選べるオーディオストックがオススメです。

商材によって、向き不向きがある

縦型動画広告は様々な場面での活用が期待できますが、例えばTikTokのように視聴者の年齢層は幅広いとはいえ、まだまだ60歳以上の方の割合はかなり低いため、60歳以上の方がメインの商材を、TikTok広告で顧客の獲得を拡大するのは難易度が高いと想像できます。

また、縦型動画広告のクリエイティブは、オーガニックの投稿のようなカジュアルなものが多い傾向にありますので、商材のブランディング方針によっては、あまり向いていない場合があります。

まとめ

縦型動画の視聴者数は今後間違いなく増加し、それにともない、広告配信の重要性も増していくことでしょう。

企画や編集に自信がなくても、素材が少し不足していても、今のうちから積極的に取り組んでおくことで、縦型動画広告の活用で一歩先んじることができます。

少しでも興味を持った方は、ぜひ縦型動画広告にトライしてみてください!

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