「本気の人を支援したい」と再認識した。アルティメット競技にも本気で向き合う中嶋さん
中嶋 果歩|運用型広告エキスパート クルー
2021年に新卒としてグループ企業である株式会社フィードフォースに入社し、その後グループ内転籍でアナグラムに入社。仕事では運用型広告のコンサルタント、プライベートでは「アルティメッター中嶋」という肩書きを持つ中嶋さん。トレーナーとしてアルティメットの世界大会に帯同しながら、どのように仕事に取り組んでいるのかお話しを聞きました。

――アルティメット世界大会への帯同、お疲れ様です。中嶋さんは社内の自己紹介で、「アルティメッター中嶋と覚えてください」と言っていたのがとても印象的でした。

「アルティメット?世界大会?」「運用型広告とどういう関係が?」と現時点で「?」がついている方も少なくないと思います。簡単に説明頂いてもいいでしょうか。

まだまだマイナーではあるので、ご存じない方も多いかもしれないですがアルティメットはスポーツ競技のひとつです。

1チーム選手7名体制、フィールド中で攻守に分かれフライングディスクを繋ぎ、点を取り合うチームスポーツ

※写真提供:一般社団法人日本グライングディスク協会

私は、大学でアルティメットに出会い、当時はプレイヤーとしてチームに所属していました。ただ、途中で怪我をしてプレーヤーとして続けられなくなってからは、トレーナーとしてチームをサポートしていたんです。

社会人になってからも続けるという選択肢はあったんですが、平日に仕事をして、週末はアルティメットチームのトレーナーをするという生活をできる自信がなく、就職して競技からは離れていました。

しばらく経った頃、もともと同じチームだった先輩から「世界大会が決まったからトレーナーとしてチームに入ってほしい」と連絡が来たんです。

でも、そのお誘いは断りました。

――え?断ったんですか。

はい(笑)世界大会へ向けてチームの熱も上がっているだろうし、そのタイミングで私がトレーナーとして加わるのはチームに水を差すのではないかと。そんな気持ちがあり断ったのですが、「一度、練習を見に来てから決めるのはどう?」と言ってもらい、ひとまず練習を見に行きました。

そこで自分と同じように平日普通に働いている方が、休日に全力でアルティメットに向き合っている光景を目の当たりにしました。本気で世界一を目指している姿を見て、心の底から「かっこいい。彼女らをサポートしたい。」と思ったんです。

気づけば、「仕事をしながら土日にサポートができるのか?」という不安は忘れて、トレーナーとしてチームに入ることを決めていましたね。

――素敵なエピソード……!目標に向き合う人をサポートするというのは、まさに今の仕事とも通じる部分がありますね。

はい、思い返せばクライアントさんを支援する仕事を選んだのも、学生時代にアルティメットでチームのサポート側として「一生懸命に取り組む人に貢献すること」にやりがいを感じていたからなんです。まさに自分がやりがいに思っていたことにフィットする仕事なのではないかと。

――アルティメットの経験が仕事選びの指針になったのですね。実際に仕事とアルティメット、2つを両立して変化はありましたか?

案外両立できるなと思いましたね(笑)

正直「体力持たないのでは?仕事にマイナスな影響がでるのでは?」と最初は思っていました。でも睡眠時間を削るわけではないですし、休日にしていた読書や友人との食事は平日の夜にすればいいだけだなと。むしろメリハリのある生活が送れています。

あと、1+1が3にも4にもなっているのは感じます。トレーナーと広告運用の仕事は共通点があり、どちらも相手をしっかり知ることで求められている以上の価値を提供できると思うんです。

例えば選手に「試合前のアップをお願い」と言われた時、チームが今どんな課題を抱えていて、選手たちの体の状態はどうなのか、自分自身がプレーヤーをしていた経験もあるので選手の目線で必要なアップ内容を考える。

広告運用も同じで、クライアントが何を目指していて、そこに到達するために何が障壁になっていて、現状はどうなのか、自分がクライアント側の立場だったら何に悩むだろうか。アルティメットと広告運用、やっていることは違いますが、相互に共通する部分が多く両立することで相乗効果が生まれています。

――共通項をみつけだしたんですね。とはいえ、世界大会に出場するレベルとなると両立は大変なのでは……?

実は、トレーナを引き受けたものの「世界大会にはいけない」と思っていました。というのもWEB広告は常に動いていますし、海外遠征となると時差もあり移動にも時間がかかってしまう。クライアントさんやチームのメンバーにも迷惑をかけてしまうかもしれないと思っていたんです。

そしてある時、会社の日報でポロッと「世界大会に行こうか悩んでいる」とつぶやいたら、あれよあれよと皆さん応援のスタンプやコメントをくれて。他部署の方までみて、応援してくれていることに驚きました。

確かに大変かもしれないけど、これだけ社内に背中を押してくれる人たちがいるのであれば、悩むよりもしっかりと両立し、還元できることもあるはずだと思い、参加することに決めました。

――熱いコメントがたくさん届いたんですね。

行くと決めてからは上司と相談しつつ、アメリカ遠征中のタスクを棚卸しして、できること・依頼したいことの仕分けなど、やるべきことは明確でした。

クライアントの担当者さんからも「応援しています!ぜひ行ってきてください!」と言っていただけたのは嬉しかったですね。

――「世界大会で1位を目指す」と言ってアメリカに発たれた中嶋さんが印象的でした。

結果的に1位は叶わなかったものの、世界大会を通して学んだことはとても多いです。

競技の性質上、体格差が物を言う面もあり、その点私たちのチーム(東京マーベリックス)はフィジカル面では欧米のチームにはどうしても劣ってしまいます。

その中で勝つためには、相手チームの強みや弱みを分析し、誰が誰をマークすべきかを考え、チームの長所を作り出しつつその場で選手一人ひとりが柔軟に作戦を判断していくことが必要なんです。

※写真提供:一般社団法人日本グライングディスク協会

――まさにクライアント・競合・エンドユーザーを理解し、現場のコンサルタントが裁量をもって支援をしていくというスタイルと同じですね……!!

そうなんです。本気で勝ちたいと思っているからこそ見えた世界であって、そうでなければ「楽しかったな」くらいで終わっていたかもしれません。

「最初は自分なんかがチームに…、休日もなくなるし……。」からではあったものの、結果的に選手たちの姿勢に心動かされ、そこに私も全力で貢献したいと思い、会社の方たちもサポートしてくれました。

最初の話に戻りますが改めて、「本気で取り組む人を支援すること」が自分のやりたいことだと再認識出来ましたね。もしやりたいことに迷っている方がいたら、「これまでにどういうことに心が動かされたのか」「ネガティブな気持ちを乗り越えてまで行動に移したことはどんなことか」などを振り返ってみると、私のようにやりたいことのヒントが見つかるかもしれません。

――中嶋さん、ありがとうございました!

これまでを振り返って「もしかしたら私、本気の人を支援したいのかも……?」という方、ぜひ一度お話ししませんか?

※写真提供:一般社団法人日本グライングディスク協会

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