「自分がこの会社をより良くする」初の出戻り社員・中島さん
東京大学在学中から長期インターンとしてアナグラムに参画し、そのまま新卒入社した中島さん。2年目のタイミングでアパレル企業に転職し、複数ブランドのマーケティング責任者を経験したのち、2021年7月アナグラムへ戻ってきました。中島さんが出戻りした理由を取材します。

――おかえりなさい!出戻りの経緯を早速聞いてみたいところですが、まずはアナグラム入社からこれまでの経歴をお伺いしたいです。

ぼくがアナグラムで長期インターンを始めたのは4年生の夏だったので、スタートとしては結構遅めでした。数か月インターンで働いてみて、学ぶことがとても多くて絶対内定欲しいと思いました(笑)そして、無事内定を頂けたので、そのまま新卒入社しました。

インターン時代も入れると1年8ヶ月くらい在籍し、そのあと株式会社yutoriというアパレルの会社に転職しています。そこで約1年、複数ブランドのマーケティング責任者を経験し、あらためて今年の7月にアナグラムに戻りました。

――新卒時の入社理由は何だったのですか?

ぼくは数字から人の気持ちを想像することが得意で、人の心を動かしたいとも思っていたので、この掛け合わせならWeb広告代理店で働きたいと考えてました。でもいわゆる広告代理店のギラギラ感が個人的に得意ではなくて…そんななかでアナグラムは落ち着いた雰囲気が自分に合いそうと思ったんです。

――大学生でそこまでやりたいことが決まってたんですね。

いえ、実は就活当時は自分は何がしたいんだろう?状態でしたよ(笑)人生を自分で決めていくだとか、何かの目標に打ち込む経験がなかったので、就活の面接でも志望理由もろくに答えられなくて悲惨でした。このままじゃ駄目だと思い、人生をきちんと振り返ってようやく自己理解が深まりましたね。

――なるほど。中島さんも就活の際は悩まれてたんですね。そうしてアナグラムを選ばれたわけですが、入社前と入社後でギャップはありましたか?

ほとんどなくて、イメージ通りでした。情報へのキャッチアップもものすごく早いんですけど、決してガツガツしすぎている感じもないですしね。

強いて挙げるなら働き方を選べるのはギャップでした。残業が少ないイメージで入りましたが、聞いていた通り定時で帰宅する人もあれば、働きたい人はそれだけ仕事を頑張ることもできたんですよ。

――インターンから1年目で印象に残っている仕事はありますか?

はじめてメインで担当したお客さんの仕事です。最初は定例会で堂々と話すことができず、話も盛り上がらなかったんです。そこからビジネス理解を深めコミュニケーションを必死に学び、1年を通じて売上も利益も伸ばすことができて。最後は二人での食事に誘われるまで信頼してもらえました。この時は何より嬉しかったです。

あとはグロースハック(※)が印象的ですね。グロースハックは守破離を通して成長するのに最高の場ですよ。「守」で他人のアウトプットを真似し、「破」でインプットを自分なりに担当案件に取り入れ、そして「離」に移っていく。

グロースハックでアウトプットを出すのは難しい恥ずかしいという新人もいますが、めちゃくちゃもったいないと思います。せっかく、経験の多い先輩のアウトプットを吸収できる貴重な機会なので、積極的に議論に参加したり、質問して吸収するようにしていましたね。

(※)グロースハック…アナグラムで毎週木曜日13:00~15:00に開催される全社勉強会。1つのアカウントをコンサルタント全員で分析し、改善策をアウトプットしたりする場で、2021年4月現在で総勢60名以上のアウトプットが出てくるのは圧巻です。

――グロースハックは学びが多いですよね。自分も毎回必死にアウトプットを追いかけてます。 新卒1年目から多くの仕事を経験したと思うのですが、なぜ転職を決めたのでしょうか?

アナグラムで新卒2年目に入るタイミングで、チームリーダーに昇格するかもという話がありました。ただ、当時の自分ではチームリーダーとしての価値を出せないんじゃないかと思ったのがきっかけです。他のチームリーダーは広告以外の知識も豊富だったのに対して、自分はまだまだ広告以外の知識も浅いと感じてたんですよ。

そんなタイミングで、以前から関わりのあったyutoriから転職の誘いがありました。もともと服は好きですし、マーケティングの仕事に自由に取り組めるという話もあり、自分にとって良い環境だなあと思い転職を決めました。

――yutoriではどのような仕事をされていたのですか?

複数ブランドのマーケティング施策の立案と実行を担当してから、MD(※)もしていました。どうやって売上を伸ばしていくのか考えて、ひたすら実行していく。特に力を入れたのは売上への貢献度が高かったインフルエンサーマーケティングです。普段は観ていなかったTiktokやYouTubeを一日中観るようにして、ブランドと相性の良いインフルエンサーをピックアップして、撮影計画を立ててということをやりましたね。

(※)MD(マーチャンダイジング、Merchandising)…“商品化計画”を意味する。製品や顧客動向、トレンドなど様々な調査分析を行うことで、商品開発から販売計画立案まで一括して管理するポジション。

――マーケティングについて幅広く経験されて、パワーアップして戻ってこられたわけですね! 出戻りのきっかけは何だったのでしょうか?

アナグラム時代のほうが成長幅が大きいと感じたことがきっかけです。

人は嫌なことをしたくない、逆に良い思いをしたいという感情が行動を起こすと思います。アナグラムの一気通貫制では、成果が出ない苦しみも成果が出る喜びも、ダイレクトに受けることができる。だから成長に貪欲になれると思っています。

一方アパレル業界では、インフルエンサーの方やデザイナーの方々と一緒に仕事をすることが多かったのですが、成果につながったとしても凄いのは彼らであって、自分自身が成長したと胸を張って言えるかというと自信が持てませんでした。

こういった思いのなかで前職の仕事を続けるべきか悩み、まずは代表の阿部さんに相談しました。そうしたなかで、やっぱり自分はアナグラムだなという感情が強くなりました。当時は出戻りなんて歓迎されないんじゃないかと不安でしたが、サウナに誘ってくれるメンバーもいたりして、安心して出戻りを決意できましたね。

――戻って来てから、新卒の時と比べて何か変化を感じたりはしましたか?

会社の変化というより、自分自身のモチベーションの源泉が変わったと感じます。新卒の時はコンプレックスが原動力だったんですよ。大手企業に入った大学の同期よりも稼ぐようになってやる!という想いですね。ですが、今は自分がこの会社をより良くするという想いが強いです。育ててもらった恩や自分が育てる側に周る決意がありますね。

――素敵ですね!チームリーダーとして戻って来ましたが、仕事をするうえで大事にしていることは何ですか?

自分の介在価値を意識することです。お客さんのビジネスを伸ばすことが我々の仕事なので、自分はいかにその力になれるかという視点を持っています。この視点が抜けると保守的な広告運用になっちゃうんですよ。お客さんだけでは成し得なかったことを我々が入ることで成し遂げるのだ、という意識を持つべきですね。

――ただの取引先を超えてパートナーと呼ばれる存在になるために大事な視点ですよね。 これからやりたいことは何ですか?

採用を頑張りたいですね。企業には色々なお金の使い道がありますけど、そのなかでミラクルが起こるのは「人」だけだと思っています。採用は人への投資なので率先してやっていきたいですね。

それから、今担当している新規事業も成功させたいです。これが成功すれば絶対に会社の強みになると思っているので、大変ですけど、楽しみでもあります。

――最後に、どんな人と働いてみたいか教えてください!

プライドがちょっとだけ高い人と働きたいです。今は豊かな時代なので、便利で幸せも感じやすい世の中と思っています。そんな時代で、現状に満足せず上を目指して頑張れるような人がいいですね。

編集後記

初の出戻り社員の中島さん。人一倍強いアナグラムへの愛情を取材を通して感じることができました。今後の展望も聞くことができて、これからの活躍がますます楽しみになるインタビューでした。