「広告運用はコスト部門じゃない」アナグラムにきて、その自信を持てた。
今回インタビューをしたのは、2017年11月入社の杉山さん。前職では「広告運用の仕事が評価されにくい環境」に悩んでいた、とのこと。今回は、それでもなお運用型広告の道を志した理由や、アナグラムに転職するまでの経緯、その後の変化などを伺いました。

――まずは、アナグラムに入社されるまでの経緯を伺いたいです。前職ではどのようなお仕事をされていたのですか。

広告代理店のメディア部門でYahoo!広告・Facebook広告をメインに運用型広告の運用を担当していました。広告運用以外には、Yahoo!広告のマニュアルづくりや、媒体社さんとの商談・打ち合わせにも同席していましたね。「良い商品、良いサービスが売れる仕組みをサポートしたい」という想いから希望の部署だったので、とてもやりがいを感じていました。

ただ、社内で運用型広告は生産部門ではなく「コスト部門」として扱われているのを新卒当時に感じていて、私たちが広告を運用して出した成果が営業の成績として評価されてしまうジレンマがありました……。「広告運用は営業が設定した予算、媒体の数字を達成するのは当たり前」が前提だったため、常にYoY150%、200%成長していないと当時の評価制度では、評価の土俵にも上がりませんでした。そのため、日々の業務では、課せられた数字をどのように前年比プラスオンで達成するかばかりを考えていましたね。

日々の広告運用が数字を追うだけになっていると気づいた時、今後のキャリアに漠然とした不安を感じ始めました。「良い商品、良いサービスが売れる仕組みをサポートしたい」という気持ちに向き合えているのか、そのために今の仕事のどこに目標を置くべきか分からず悩んでいました。

――なるほど。その状況は相当つらいと思うのですが、「評価がされやすい営業に異動したいな」と考えたりはしなかったのですか?

ないですね。わたしは広告運用がやりたかったので、在籍していたメディア部門を離れる気はありませんでした。

新卒の頃は、「広告運用のスペシャリストを目指したいです!」と上司にもずっと伝えていました。しかし、当時の会社的には広告運用もできて、クリエイティブも作れて、営業もできるオールラウンダーが求められていたこともあり、広告運用のスペシャリストというキャリアが未知数過ぎたんでしょうね。

どちらが良い悪いの話ではないと思っています。ただ、当時のわたしはまだ運用型広告でできることがたくさんあると思っていたし、そのために「もっと広告運用のスキルを突き詰めたい!」という気持ちが強かったんです。そこで会社の方向性と自分の歩みたいキャリアを重ねることが難しいと感じ、転職を決めました。

――そうだったんですね。アナグラムを知ったきっかけは?

もともと、アナグラムのブログをよく読んでいたので、会社は知っていました。

それから、アナグラムの人が登壇されていた広告関連のイベントに参加して、興味が強くなりましたね。その後、アナグラムについて調べていたところ前職の先輩がアナグラムのマネージャーとつながりがあることが判明して背中を押してもらい、採用ページから直接応募しました。

アナグラムは「広告運用やマーケティングがとことん好きな少数精鋭のプロ集団の会社」というイメージがありました。この会社に入ることで広告運用の役割や範囲をどこまで広げることができるのかを知りたかったことが一番の志望理由です。

――転職してみてどうでしたか?

運用型広告を基盤にマーケティング全般のスキルアップを目指す人にとって、アナグラム以上の環境はないと思っています。

前職では運用型広告部署の人数が少なかったこともあり、新卒2年目で教える立場になることもありました。周囲がわたしよりも運用歴が短いこともあり、分からないことを聞いたり、ディスカッションできる相手がいませんでした。情報をどこから拾ってきたらいいのかも分からず右往左往したり、それをどのように施策に落とし込んだら良いのかを色々考えながらも、だれにも相談できずに苦労した思い出があります。「これはこの人に聞こう!」と思って行動できる環境が、わたしにとってはとてもありがたかった。

あと転職後の変化でいうと、今は、前職の5倍くらい仕事をしていると思います。

――えっ…!?前職時代の5倍ですか?

あ、「残業時間が増えた」って意味じゃないですよ(笑)「扱う領域が増えた」ってことです。

前職は、営業・クリエイティブ・運用・システムと分業だったのに対し、今は一気通貫でクライアントさんの売上拡大のための全ての業務を担当しています。アナグラムに入社し様々な業種業態のお客様を担当させていただきました。自分が知らない業界を知ることができるのはもちろん、どうマネタイズすればいいか、のようなビジネスを学べることがとても面白いです。

――他に変化はありましたか?

「広告運用はコスト部門じゃない」と気付くことができました。

やっぱりコスト部門扱いされていると、肩身が狭かったし、社内でどれだけ成果を出しても報われない感がありました。一気通貫でフロントに立つことで苦しいこともありますが「伸びた成果をクライアント様と喜べたり、会社に貢献できているんだな」と実感できるようになったのは、私にとって大きな変化ですね。

――それは良かったです。杉山さんが、これからチャレンジしていきたいことはありますか?

個人の名前でもお仕事をいただけるようになりたいですね。あと、セミナーへの登壇もできるといいなと考えています。

「アナグラム」という大きな看板を背負っていることにとても誇りを持っている一方で、全てが自分の実力と錯覚せず、看板にあぐらをかかないようにしたいですね。

運用型広告を突き詰めたいと入社したアナグラムでしたが、突き詰めれば突き詰めるほど運用型広告に縛られないPRなどのオフライン施策を含めマーケティング全般の知識の必要性を感じる日々です。知識労働である以上、インプットとアウトプットのサイクルを止めないよう、常にアップデートし続けたいですね。

――最後に、アナグラムに興味がある方へメッセージがありましたら、お願いします。

アナグラムは、何かを突き詰めることが好きな人が多い会社だと思います。そして、そのための環境も用意されていると思っています。ただ、その環境に居るだけではなく自らチャンスを掴んでいく好奇心と、最後まで責任を持って取り組める素直な人が向いていると思います。

新しいことに挑戦するときは、誰でも躊躇したり不安を感じたりすることもありますが、そこに面白みを感じて楽しめる人であれば、とても充実した環境だと思います。

――杉山さん、ありがとうございました!