株式会社TJMデザイン(GRAFTEKT)
経営サポート本部  DX戦略部 デジタルコミュニケーショングループ
村山 なつきさま(写真中央) 遠藤 由希子さま(写真左)
経営サポート本部  制作広報部 WEBデザイングループ
神田 藍さま(写真右)

100年を超える歴史の中で、建築用ハンドツールやキッチンなど住宅設備に関わる製品を幅広く提供している株式会社TJMデザインさま。

今回はその中で、キッチンからダイニング、リビングまで、LDK空間をトータルに提案している「GRAFTEKT(グラフテクト)」にて、弊社へご依頼頂いた経緯や、お取り組みについてお話を伺いました。

このインタビューは2021年6月に行われました。

聞き手:アナグラム株式会社
望月 翔太(筆者)

改めて、GRAFTEKTについてを簡単にお伺いさせてください。

村山:「GRAFTEKT」は、良いキッチンを⼿の届きやすい価格で届けたいという想いから誕生したブランドで、キッチンからダイニング、リビングまで、LDK空間をトータルに提案しています。

お客様ご⾃⾝が好みに合わせて⾃由に選択するお客様主体のキッチン選びができるように、キッチンプランやオプションの選択から⾒積もりまでをショールームとWebによってお客さまご⾃⾝で完結するシンプルな仕組みで提供しています。

初めてのWeb広告、不安を解消できた理由は?


今回が初めてのWeb広告と伺ったのですが、きっかけはなんですか?また、始めるにあたり、どんな不安や懸念がありましたか?

村山:GRAFTEKTやkitchenhouseで、SNSなどの口コミで認知が広がった経験があり、そこからWeb領域での集客を検討するようになりました。

遠藤:ただ、もともと工務店さんなどへの営業から徐々につながりが生まれて広がっていきうまくいっていたため、実績のない新しいWeb領域を開拓すること自体、どうなるか不安でした。

神田:広告周りもウェブ周りも初心者でしたので、文字通り右も左も本当にわからなかったので、具体的に何をしたらよいのかわからない不安も大きかったです。

例えば、計測の設定など私たちが対応しなければいけないことなども、まったくイメージできていませんでした。

実際にお取り組みを始めて不安な点はどうでしたか?

遠藤:こちらの質問に対して迅速に回答いただき、またできることできないことや良い所悪い所もきちんとわかりやすく説明していただけたので、判断しやすいなぁといつも思っていました。

神田:Google タグマネージャーの設定もまったくわかりませんでしたが、設定手順書など、私の理解度に合わせて細かく作成していただけ、スムーズに設定することができました。また、運用型広告の機能やアップデート情報なども専門用語を使わずわかりやすく説明いただいたので、理解しやすかったです。

実際に訪れた現場の情報を取り入れた提案も


お取り組みの中で印象に残っていることはありますか?

村山:始めるにあたってWeb広告の知識がなかったため、なにが正解かわからない状況でした。そのため、「まずどういうことができて、見込める価値は何か」など、1から丁寧に対応いただいたことが印象的でした。

望月:いままでのデータもない状況でしたから、仮説をもとに媒体の選定からご提案させていただきましたね。

例えば、「おしゃれなキッチンなどタグ付けをした投稿が多く、Instagramはターゲットとなるような属性のユーザーが多い可能が高いので優先度高くしましょう」といった具合にお話させていただきました。

遠藤:ご提案いただくだけでなく、私たちが実現したいことを広告で実現するためにはどうするか?などもご相談に乗っていただきましたね。

村山:あとは、広告配信当初にショールームに来ていただき、現場の方の意見や情報を広告に反映してもらったこともありましたね。現場のスタッフの意見からユーザーのインサイトなどを仮説立てた上で、クリエイティブのご提案などいただけたので、すごく勉強になりました。

望月:やはり広告の先に店舗でのユーザー行動がありますので、実際のユーザー目線に立つために無理言って伺わせていただきました。でも収穫もたくさんありました。

例えば、キッチンのカラーによるユーザーの行動の違いとかですね。指名買いが多いカラーや万人受けすることで検討されることが多いカラーなど、傾向が分かれるため、万人受けするカラーのほうが広告の成果が良いという仮説のもとクリエイティブの提案もさせていただきましたね。

結果的に、より多く獲得できるようになりましたね。

村山:はい。現場でしかわからないこともあると思いますので、ぜひまた違うショールームにも来ていただければと思います。

大切なのは店舗と広告の連携。来店数は3倍以上に


広告配信後の成果はいかがでした?

村山:実際の成果としてもWeb広告を開始してから、ショールーム来店は3倍以上に増えましたね。広告経由での来店をすべて集計できてはいませんが、広告やSNSを見てきましたというお客さまのお声は来店アンケートやショールームスタッフ、営業のレポートなどからフィードバックを得ていたので、増えている手ごたえをしっかり感じています。

広告上での数値や施策もご共有いただいていますが、右肩上がりでいろいろな施策を丁寧に実行いただけているなという印象です。

Web広告による店舗への集客で大切なことはなんでしょうか?

村山:広告と店舗の連携が大切だと考えています。

いままでアプローチをしていないお客様を集客していくことになるので、広告での訴求と店舗での体験につながりがあるほうが、お客様の買いたいというテンションを維持していただけますよね。

もともとショールーム(店舗)自体に力を入れていて、店舗設計や商品展示、インテリアやディスプレイ、接客も、かなりこだわっています。

そのこだわりやブランドイメージを広告へも反映できたため、ショールームに来ていただいた方には期待通りの、あるいはそれ以上の満足度の高い体験や他と違う空気感を味わってもらえています。


GRAFTEKTでの今後の展望をお伺いしたいです。

村山:インテリアやデザインキッチンに興味があるけれど、今までハイスペックなものばかりで手が出せなかった方々からの需要は今後さらに増えていくことと思いますので、キッチン選びがもっと多様で自由なものになるようGRAFTEKTでお手伝いしていければと思っています。

そういった意味では、認知をもっと増やして多くの方の手に届くといいなと思っています。

Voice Of AdOps担当者の声
広告運用に関わるノウハウを提供するのは当然ですが、私たちが知り得ない店舗の情報をいただけ、お互いに十分な情報の共有を行えた上で、Web広告という未知の領域でも成功できました。

今回の取り組みを通じて、やはりビジネスは広告管理画面だけで完結するわけではなく、その先にいるお客さまあってものだと改めて実感しました。

また、お客さまのことをよりよく知るためには、実際に店舗を通じてお客さまと接している現場の意見や情報は非常に貴重です。貴重な情報を共有していただけるよう、これからも信用いただけるコミュニケーションを心がけていきたいと思います。


TJM DESIGN

キッチン・家具のGRAFTEKT(グラフテクト)