
ディスプレイ広告では、ユーザーの属性情報や行動履歴のデータを利用した広告配信ができるのが特徴のひとつです。
Yahoo!広告のディスプレイ広告では、ユーザーの興味関心あるいは購買に関する行動をもとに広告を配信できる「オーディエンスカテゴリー」が用意されています。
オーディエンスカテゴリーターゲティングを利用すると、Yahoo!JAPANがあらかじめ用意したカテゴリーを任意で選択してターゲットにアプローチできます。
今回はオーディエンスカテゴリーターゲティングの仕組み、設定方法を解説します。


オーディエンスカテゴリーターゲティングの仕組み
オーディエンスカテゴリーは「興味関心」と「購買意向」の2つのオーディエンスカテゴリータイプに分けられます。
「興味関心」や「購買意向」を利用すると、Yahoo!JAPANがあらかじめ用意したカテゴリーに興味関心を示しているユーザーやカテゴリーの商品やサービスを積極的に探しているユーザーへアプローチが可能です。
「興味関心」カテゴリー

「興味関心」は、ユーザーのサイトの閲覧や検索、購入などの情報をもとに、同様のパターンを行っているとYahoo!が判断したユーザーを分類したカテゴリーです。その段階では何かを購入しようとはしていないと思われるものの、広告主の商品やサービスに興味があるであろうユーザーに対して広告を配信することができます。

たとえば、「旅行>旅行好き」というカテゴリーに対し、期間限定の割引キャンペーンを訴求した広告を出すことで、これをきっかけに旅行へ行くのを検討し始めてくれるかもしれません。
ただし、現時点でその商品を必要としていない可能性もあるため、費用対効果は低くなる可能性もあります。カテゴリーの広げすぎなどには注意が必要です。
「購買意向」カテゴリー

「購買意向」は、カテゴリーに当てはまる商品を購入したユーザーの購入にいたるまでの行動を分析し、同様の行動をとっているとYahoo!JAPANが判断したユーザーを分類したカテゴリーです。

たとえば、「アウトドア、釣り、旅行用品>旅行用品」というカテゴリーに対し、キャリーケースなど旅行用品の広告を出すことで、購入を検討してもらえる可能性があります。一方で、すでに旅行先が決定していることも考えられますので、旅行プランを訴求しても響かない可能性も。
はじめは自社の商品と直接関連するカテゴリーから配信してみるとのがオススメです。効果を検証しながら徐々に配信を拡げていくのがよいでしょう。
オーディエンスカテゴリーの設定方法
オーディエンスカテゴリーターゲティングはリニューアルされた広告管理ツールから設定が行えます。
参考:Yahoo!プロモーション広告が「Yahoo!広告」へ|押さえておきたい「ディスプレイ広告(運用型)」の特徴
なお、オーディエンスカテゴリーターゲティングは広告グループ単位で設定が可能です。

1. サイドメニューの「オーディエンスカテゴリー」をクリック

2. 「編集」をクリック

3. ターゲティングを設定する広告グループが登録されているキャンペーン、および該当の広告グループをクリック

4. オーディエンスカテゴリーから配信したいカテゴリーを選択
たとえば「買い物好き」と「高級ブランド好き」など、複数のカテゴリーを同時に選択した場合、OR条件(「買い物好き」または「高級ブランド好き」)で広告が配信されます。
現時点では「買い物好き」かつ「高級ブランド好き」のようなAND条件組み合わせはできませんので注意しましょう。

5. 「設定」ボタンをクリック
最後に
オーディエンスカテゴリーターゲティングはブランド認知や見込み顧客へのアプローチなど目的に応じて広告を配信出来るため、さまざまな広告主が活用できるターゲティングです。
インタレストカテゴリーターゲティングは「興味関心」カテゴリーのみを対象にしたターゲティングでしたが、新たに「購買意向」カテゴリーが追加され、より購入アクションに結び付きやすくなることが期待できます。
目的に合わせたターゲティングができるよう、それぞれの仕様や違いを正しく理解しておきたいですね。