【運用型広告アップデートまとめ】2024年10月

【運用型広告アップデートまとめ】2024年10月

ようやく落ち葉が舞う秋らしい気候になってきました。北参道のオフィスに出社した際、街なかに観光客の方が増えたなと感じます。

気になって調べてみると、訪日観光客数は過去最高を更新。コロナ禍前の2019年と比べてもさらに増加していることがわかりました。

画像引用元:訪日外客数 2024年9月推計値(2024年10月16日発表)(PDF)資料内P.5 - JNTO 日本政府観光局

普段見ている風景に小さな変化を感じたとき、その背景や調査データを調べてみることで、想定していなかった変化に気がつけるかもしれません。

それでは、10月の主要な媒体アップデートについて確認していきましょう。


目次

Google広告の注目アップデート

「ホリデーシーズン」と呼ばれる、小売業においては1年でもっとも力の入る時期が迫り、ショッピングに関するアップデートがいくつか出てきています。また、引き続き生成AI関連の機能についても注目が集まります。

検索広告で旅行フィードが利用できるように。ホテル以外の広告主でも活用拡大へ

検索広告にホテルリストのフィードデータに登録されているホテル、価格、日付、評価、画像などの情報を表示できるようになりました。ユーザーが検索すると、ホテルリストフィードに登録された情報が動的に表示されます。また、この形式を拡張して、アクティビティ、レンタカー、イベントの情報を表示することもテスト中です。

画像引用元:Improve ad performance with Travel Feeds in Search Ads - Ads&Commerce Blog

Google広告と旅行フィードがすでにリンクされている広告主の場合、新規または既存の検索広告キャンペーンの両方にフィードからの関連情報が自動的に含まれます。もしオプトアウトしたい場合は、アカウント レベルとキャンペーン レベルでオプトアウト可能です。

また、今後数か月以内に、検索広告の旅行フィードをホテルだけでなく、観光スポット、レンタカー、イベントなどのホテル以外の広告主でも利用できるように拡大していくと発表しています。

ホテル以外の広告主にも旅行フィードの利用が拡大されるとのことで、フィードを活用した広告配信が進みそうですね。

対象:旅行フィードを活用していて、検索広告を利用している広告主

公式ヘルプ:検索広告の旅行フィードについて - Google広告ヘルプ

P-MAXでアセットのテストや動画拡張機能など新しい機能を発表

P-MAXで6つの機能について発表がありました。そのうちのいくつかを詳しく見ていきましょう。

  • 商品フィードに加えてアセットを新たに追加することの影響をテスト
  • 最終ページURLの拡張をテスト
  • Google 広告の画像生成機能  Imagen3がアップデート
  • P-MAX の広告プレビューをログイン無しで共有
  • 動画拡張が機能強化。新しいアスペクト比への対応や短縮が可能に
  • ショッピングキャンペーンと並走時にP-MAXが優先される仕様が廃止

商品フィードに加えてアセットを新たに追加することの影響をテスト

アセットの最適化として、商品フィードのみのキャンペーンに画像、テキスト、動画アセットを追加した場合にどのくらい効果が向上するのかをテストできる機能が追加されます。これは11月上旬に小売の広告主を対象に提供予定です。

最終ページURLの拡張をテスト

最終ページURLの拡張をテストが一般リリースに移行中です。広告の最終ページURLをウェブサイトより関連性の高いランディングページに変えることで効果的な結果が得られるかテストできます。

Google 広告の画像生成機能  Imagen3がアップデート

Google広告の画像生成機能 Imagen3もバージョンアップされました。テキストから画像に変換でき、生成された画像はP-MAXやデマンドジェネレーションキャンペーンなどで活用できます。

動画拡張が機能強化。新しいアスペクト比への対応や短縮が可能に

画像引用元:新しい P-MAX 機能: アセットのテスト、動画の強化など - Google広告ヘルプ

動画拡張機能は、既存の動画をもとにして、動画広告を自動的に新しいアスペクト比に切り替えたり、元のメッセージと見た目は保ちながら、短いバージョンを作成する機能です。この機能で生成される拡張動画はキャンペーンによって利用できる機能に違いがあります。なお、オプトアウトも可能です。

対象:P-MAXを利用しているアカウント

公式ヘルプ:P-MAX の新機能: アセットのテスト、動画の拡張など - Google広告ヘルプ

Google広告のアカウントのデータ保持が11年になるデータ保持ポリシーが導入

2024年11月13日より、Google広告に新しいデータ保持ポリシーが導入されます。広告アカウントのパフォーマンス指標、請求情報、履歴レポートなどのデータの保持は11年に制限されます。もし、11年以上前の広告アカウントの情報が必要な場合、11月13日より前に保存しておきましょう。

昨今のプライバシー保護の動きを経てデータの保持期間を定めたのかも知れません。長期間に渡りGoogle広告を掲載している広告主にとっては、全期間のデータが確認できなくなる可能性がありますので必要なデータは保存しておくことがおすすめです。

対象:すべてのアカウント

公式ヘルプ:New data retention policy for Google Ads - Google Ads Developer Blog

Amazon MCFとの連携により、Googleでの配達速度をより正確に表示できるように

Googleは、Merchant CenterとAmazon MCF(マルチチャネル フルフィルメント)サービスを提携すると発表しました。これにより、Amazon MCFを利用する小売業者は、3日以内の配送を、Googleショッピングで表示可能です。

利用方法は、AmazonのSeller Centralにあるフォームから、WebサイトのURLとGoogle Marchant Center IDを入力すると開始できます。

この機能を活用し、3日以内に商品が到着することがユーザーに伝わると、Google ショッピング広告のクリック数は、1.5%~7.6% 増加。コンバージョン率は1.9%~7.2%増加すると想定されています。

※米国のGoogleショッピング広告2024年6月のデータより

オンラインショッピングを利用するとき、配送のスピードを考慮することも多いですよね。Amazon MCFとGoogle Marchant Centerを利用されている方は利用を検討してみてください。

対象:Amazon MCFとGoogle Marchant Centerを利用しているアカウント

公式ヘルプ:Amazon MCF integration announcement: Empowering retailers with enhanced shipping data - Google Merchant Center Help

Yahoo!広告のアップデート

Yahoo!広告は、検索広告でカスタム指標が表示できるようになったり、ディスプレイ広告でログインなしにオーディエンスリストに顧客データをアップロードできるようになるなど、かゆいところにより手が届くようになりました。詳しく見ていきましょう。

※ここでは 「ディスプレイ広告」はYahoo!ディスプレイ広告(運用型)を指します。

【検索広告】カスタム指標の表示が可能に

広告管理画面にカスタム指標を追加できるようになりました。

カスタム指標は、広告指標を任意の計算式を入力して作成した指標を、キャンペーンの一覧画面に表示できる機能です。

活用方法例

  • 広告費に手数料を加えた費用を確認
  • 複数のコンバージョンを設定しているアカウントでは、コンバージョンの種別ごとにコンバージョン数を確認

カスタム指標の作成は、広告管理画面のキャンペーン画面右上にある「表示項目」から「表示項目を編集」を選択します。キャンペーン一覧の表示項目を編集からカスタム指標を選択し、「カスタム指標を追加」をクリックします。

今までは広告管理画面やレポートから手動で計算する必要がありましたが、カスタム指標を設定しておくことで実績の確認がしやすくなりますね。

なお、カスタム指標の列は合計が計算されず「-」と表示されるため、ご注意ください。

対象:検索広告のすべてのアカウント

公式ヘルプ:【検索広告】カスタム指標機能追加のお知らせ - LINEヤフー for Business

【検索広告】ショッピング広告で商品情報掲載の月額予算の設定が可能に

検索広告(ショッピング)の商品情報掲載で、月額予算の設定ができるようになりました。費用のコントロールが可能になります。

商品情報掲載の月額予算設定は、3,000円以上、1,000円単位で変更可能です。初期は空欄となっていますが、設定が必須です。また、月額予算が設定上限に達した場合、商品情報掲載と検索連動型ショッピング広告の掲載が順次停止になります。予算の増額が反映され次第配信再開されます。

商品情報掲載の月額予算設定に伴い、3つのアップデートがあります。

「ショップ一覧」ページが追加

MCCアカウント配下で連携済みのショップや月額予算を確認、変更できる「ショップ一覧」ページが追加されています。

画像引用元:【検索広告(ショッピング)】商品情報掲載の月額予算設定について - LINEヤフー for Business

成果対象確定日が45日から2ヶ月以内に

商品情報掲載は、商品にクリックされ最終的に購入された場合に課金が発生する成果報酬型です。

画像引用元:【検索広告(ショッピング)】商品情報掲載の月額予算設定について - LINEヤフー for Business 資料内P.10

注文実績の発生から成果対象決定までの期間を45日→2ヶ月以内に変更されます。これにより、注文が発生したタイミングによっては請求月がずれていましたが、請求のタイミングが揃うようになります。

月次利用明細/取引明細に対応

画像引用元:【検索広告(ショッピング)】商品情報掲載の月額予算設定について - LINEヤフー for Business 資料内P.13

全アカウントの月次利用明細を印刷、またはCSVでダウンロードが可能になります。商品情報掲載とSSA、それぞれで明細を取得可能です。

対象:商品情報掲載を掲載しているアカウント

公式ヘルプ:【検索広告(ショッピング)】商品情報掲載の月額予算設定について - LINEヤフー for Business

【検索広告】誤字脱字のある検索クエリーは、表記が適切な検索クエリーに集約されるように

検索クエリーレポートと対象外キーワード登録を対象に、誤字脱字などの明らかな入力間違いを表記修正し、適切な検索クエリーに集約されるようになりました。

画像引用元:【検索広告】検索クエリーレポートおよび対象外キーワードへの表記修正適用について - LINEヤフー for Business

これにより、検索クエリーレポートの一覧から行数が減ったり、レポート内の数値に変動があることが予想されます。特定の検索クエリーの実績を確認している場合、本アップデートを考慮し確認するようにしてください。

また、対象外キーワードは正しい語句を登録した場合に、明らかな入力間違いも除外されるようになります。

画像引用元:【検索広告】検索クエリーレポートおよび対象外キーワードへの表記修正適用について - LINEヤフー for Business

【検索広告】クイックリンク説明文のスマートフォン表示に対応

クイックリンク説明文がスマートフォンでも掲載されるようになりました。全てのデバイスでクイックリンク説明文が表示される可能性があります。

なお、スマートフォンに掲載するための特別な設定は不要です。

【ディスプレイ広告】LINE公式アカウントの友だち追加広告 提供開始

LINE広告と同様に、ディスプレイ広告でもLINE公式アカウントの友だち追加広告が利用できるようになりました。

画像引用元:【ディスプレイ広告(運用型)】LINE公式アカウントの友だち追加広告 提供開始について - LINEヤフー for Business

配信には、ディスプレイ広告のデータを活用できます。すでに、LINE広告で友だち追加広告を実施している場合でも、ディスプレイ広告とLINE広告では活用できるオーディエンスデータが異なるため、状況に応じてディスプレイ広告の友だち追加広告の利用も検討できます。

友だち追加広告の開始に伴い、追加されるキャンペーン目的や利用できるリストは下記です。

画像引用元:【ディスプレイ広告(運用型)】LINE公式アカウントの友だち追加広告 提供開始について 資料内P10- LINEヤフー for Business

配信面は、現時点でLINE NEWS面のみですが今後拡大予定です。

また、広告タイプは、レスポンシブ画像と動画が入稿できますが、現時点でレスポンシブ画像のみ配信されます。

なお、利用条件として、日本国内のアカウントで契約当事者が「広告主」のアカウントのみご利用可能です。

対象:日本国内のアカウントで契約当事者が「広告主」のアカウント

公式ヘルプ:【ディスプレイ広告(運用型)】LINE公式アカウントの友だち追加広告 提供開始について- LINEヤフー for Business

【ディスプレイ広告】画像・動画の審査タイミングが変更に

画像や動画の審査のタイミングが、「広告に設定されたタイミングから」に変更されます。広告に設定した日から数えて約3営業日が審査期間です。

  • 現在 :画像・動画がアップロードされたタイミングで審査を開始
  • 変更後:2025年2月26日から、画像・動画が広告に設定されたタイミングで審査を開始。

いままで、画像・動画をアップロードしたら審査が開始されていましたが、今後はアップロードのタイミングでは「広告未設定のため保留」のステータスとなります。

画像だけ先に審査する、といった対応ができなくなるため、余裕をもった入稿を行ったり、配信開始までのスケジュール管理に注意が必要です。

【ディスプレイ広告】ビューアブルインプレッションの最大化(β版)が提供開始

キャンペーン目的「ブランド認知」において、ビューアブルインプレッションの最大化(β版)が提供開始されました。

ビューアブルインプレッションとは、インターネットユーザーの視認領域に広告が表示された際のインプレッションです。主に、広告の50%以上の範囲が1秒以上連続して表示された場合にカウントされます。

ビューアブルインプレッションの最大化は、キャンペーンで指定した1日の予算の範囲内でビューアブルインプレッション数が最大になるよう、入札価格を自動的に調整する入札戦略です。課金方法は、1,000ビューアブルインプレッションごとに広告料金が発生します。

配信先は、LINE広告も含まれますが、ビューアブルインプレッションが計測できない掲載面には広告が配信されません。

より多くの方に広告を見てもらうことを重視する広告主は注目したい機能ですが、現時点ではまだβ版のため、配信の挙動が不安定になる可能性もあるとのことですので、極端に配信が抑制されることなどに注意して取り組む必要がありますね。

【ディスプレイ広告】ログイン不要でオーディエンスリストに顧客データをアップロードが可能に

広告管理ツールの権限を持たないユーザーでも、オーディエンスリストに顧客データをアップロードできるようになりました。

画像引用元:広告管理ツールにログインせずにオーディエンスリストに顧客データをアップロードする - Yahoo!広告ヘルプ

個人情報である顧客データのアップロードを広告主に依頼している広告代理店も多いかと思います。その場合、これまでは広告主も顧客管理ツールにわざわざログインする手間がありました。

また、組織によってはログインできない部署の方に顧客データのアップロードをお願いするケースもあり、不便を感じていた方も多いのではないでしょうか?

今回のアップデートにより、広告主がログインせずとも安全に顧客データをアップロード可能となっています。

アップロードするには、アカウントの編集権限を持つユーザーが、顧客データの「アップロード用のURL」を広告管理ツールで発行します。アップロード用のURLは発行から5日間が有効期間です。

【ディスプレイ広告】入稿の仕様が一部変更に

入稿の仕様が一部変更されました。変更点は下記です。

  • カルーセル広告のタイトル省略。今まで、カルーセル広告はタイトルの全文が必ず表示されていましたが、一部で省略して表示されるケースもあります。
  • カルーセル広告のタイトル文字数変更。38文字→40文字まで入稿可能
  • 日本語などマルチバイト文字を使用したURLが、自動でpunycode(半角英数字のコード)に変換されるように。
  • レスポンシブ広告のボタン文言を追加。追加された文言「ゲームプレイ」「アプリを利用」「音楽を聞く」
  • キャンペーン目的「アプリ訴求」の広告で、最終リンク先URLに設定できるURLに「ウェブページ」が追加されました。

カルーセル広告のタイトル表示省略の変更に伴って、省略されると意味が通じなくなる広告がないか確認することをおすすめします。

対象:ディスプレイ広告を利用しているすべてのアカウント

公式ヘルプ:【ディスプレイ広告】広告入稿仕様の一部変更について - LINEヤフー for Business

Meta広告のアップデート

Meta広告では、さまざまな機能の実装が自動化されています。一方で、どの機能がどのように拡張されているのか把握する難易度は高まっています。

意図しない適用とならないように、どのような設定がなされているのかチェックしておきましょう。

Metaが広告アカウントに「自動調整」を追加

キャンペーンが自動的にオフになるなど、広告パフォーマンスに大きな影響がある変更が自動的に調整される「自動調整」が追加されています。

自動化によって広告のパフォーマンスが上がったり、広告の管理が簡単になる可能性もありますが、広告主が意図していない大きな変更がされ、パフォーマンスに影響がでることも考えられます。

自動ルールが適用されているかは、以下で確認できます。

  • 「すべてのツール」に移動します
  • 「自動化ルール」を選択
  • 「自動調整を表示」をクリック
  • 「自動調整の管理」ページにアクセスする
  • 機能をオフに切り替えます

意図していない配信をしないためにも一度確認しておくことがおすすめです。

「複数広告主の広告」がデフォルトでオンに

「複数の広告主の広告」は、ユーザーに関連があると判断がされた場合、他の広告主と一緒に広告が広告ユニット(※)に表示される設定です。この機能がデフォルトでオンになりました。

※広告ユニット:同じページに複数の広告を表示するコンテナ

画像引用元:複数広告主の広告について - Meta ビジネスヘルプセンター

上の図で赤く囲っている部分が「複数の広告主の広告」をオンにした場合にでる広告です。ユーザーのクリックや購入の履歴などのデータをもとに配信される広告が選ばれるため、複数のビジネスのパーソナライズされた広告がユーザーに表示されます。

もちろん成果にポジティブに作用する可能性もありますが、比較されやすくなることにより、パフォーマンスが低下する場合もあります。また、広告枠にあわせてサイズ調整や意図しないトリミングがなされる可能性もあるため、利用には注意が必要です。

設定をオフにする方法

  • 広告→編集をクリック
  • 広告設定で、[複数広告主の広告]のチェックボックスでオン・オフのチェック

対象:すべてのアカウント

公式ヘルプ:複数広告主の広告について - Meta ビジネスヘルプセンター

LINE広告のアップデート

LINE広告はリード獲得やダイナミック広告など、フィード以外にもさまざまな広告フォーマットが提供されていますが、今回はそれぞれの目的に応じてより柔軟な運用が行えるよう、アップデートがなされています。

リード獲得最適化の配信が可能に

リード(見込み顧客)数の最大化を目的とした、自動入札機能(β版)が利用できるようになりました。

標準イベントコードの設置が完了していて、キャンペーン目的がウェブサイトコンバージョンを選択することで活用が可能になります。

画像引用元:LINE広告アップデート情報 2024年10月 リード獲得最適化の配信が可能に! - LINEヤフー for Business

設定は、広告グループの作成画面で、入札単価の設定方法を[コンバージョン数の最大化を目的に自動で設定]を選択します。「最適化の対象」で、[標準イベント]の[リード]を選びます。

リード(見込み顧客)は、人材業界だと会員登録、BtoBサービスでは問い合わせ、教育業界では資料請求や体験申込みなどが想定されます。既存の広告配信で、コンバージョン最適化の配信を行っていた広告グループで、標準イベントを最適化配信に切り替えたことでCPAが改善した事例も公開されています。リード数の最適化を目的とするのであれば活用が検討できるでしょう。

なお、β版での提供のため予告なく変更や提供停止期間が発生する可能性があります。

LINE Dynamic Adsで商品セット設定条件に「商品タイプ・価格」が追加に

商品セット(※)設定の条件に「商材タイプ」「価格」が追加されます。

画像引用元:LINE広告アップデート情報 2024年10月 リード獲得最適化の配信が可能に! - LINEヤフー for Business

これにより、商品タイプ・価格を条件に指定した商品セットの作成ができるようになります。これを活用することで、よりパーソナライズした広告配信が期待できます。

商品セットとは

画像引用元:商品セットを登録する - LINEヤフー for Business

商品セットとは、商品フィードに登録された商品を任意の条件でグループ化する機能です。カテゴライズした商品セットによって広告を配信できます。例えば、「商品セットB 季節:冬」を指定することで冬シーズンに活躍する小物の広告配信が可能です。

TikTok広告のアップデート

Google広告のP-MAXやMeta広告のAdavantege+など、ターゲティングからクリエイティブまで、多くの要素を自動化するキャンペーンタイプが提供されていますが、TikTok広告でも同様のソリューションとして「Smart+」の提供が開始されました。

「Smart+」の提供を開始

AIを活用した新たなパフォーマンスソリューション「Smart+」の提供を開始しました。Smart+は、運用型広告の最適化を目的に、キャンペーン作成から広告作成・管理を自動化する機能です。

Smart+キャンペーンは、カタログ広告やWebキャンペーン、リードジェネレーションなどのビジネスの目標を最大化します。

活用方法は、予算・KPI・ターゲティングオーディエンス・クリエイティブを入力します。入力された情報をもとに、Smart+キャンペーンがターゲティング、配信の最適化、クリエイティブ制作を自動的に実施。ビジネスの目標を高めるように配信します。

Smart+は、予測AIがアカウントの目標に基づいて入札、動画、テキスト、CTAなど、広告クリエイティブの要素を自動で最適化します。そのため、工数は削減しながらスピード感のある最適化が叶うのではないでしょうか。

Microsoft広告

Google広告のP-MAXもアップデートが盛んですが、Microsoft広告もPMAXのアップデートが毎月発表されています。

PMAX キャンペーンで検索語句レポートが利用できるように

PMAXキャンペーンや通常の検索広告で「検索語句分析レポート」が利用できるようになりました。

画像引用元:Performance Max updates and other updates for October - Microsoft広告 Blog

検索語句レポートでは、ユーザーが実際に検索した語句の表示回数やクリック数などを確認することができます。このレポートを確認することで、ユーザーの様々な検索意図を推察することができるでしょう。また、適宜確認することで、除外キーワードの選定にも役立ちます。

対象:すべてのアカウント 

公式サイト:Performance Max updates and other updates for October - Microsoft広告 Blog

ディスプレイ広告の入札とターゲティングのオプションが追加

ディスプレイ広告は、Microsoft Start、Microsoft Edge、Outlook、発行元パートナーなどのサイトに配信できる広告です。ディスプレイ広告で使用できる入札と、ターゲティングのオプションが追加されました。

入札戦略は以下のものが使用できます。今回追加されたものは、「コンバージョンを最大化しCPA最適化する」です。

  • 手動CPM
  • 拡張CPC
  • コンバージョンを最大化しCPAを目標にする ※追加

「コンバージョンを最大化しCPAを目標にする」は、特定の CPA 目標を設定して可能な限り多くのコンバージョンを獲得する入札戦略です。

また、オーディエンスターゲティングは下記が活用できます。インプレッションベースのリマーケティング(パイロット版)が追加されています。

  • 購買意欲の高いオーディエンス
  • 動的リマーケティング
  • カスタム オーディエンス
  • 組み合わせリスト
  • LinkedIn プロフィールターゲティング
  • 予測ターゲティング
  • インプレッションベースのリマーケティング (パイロット版)  ※追加

対象:ディスプレイ広告を実施しているアカウント

公式ヘルプ:Performance Max updates and other updates for October - Microsoft広告 Blog

まとめ

10月はさまざまな自動化の機能についてアップデートがありました。自動化は進みますが、同時に各機能のオプトアプトの方法も公表されているケースがほとんどです。自動化をおすすめされたとしても、広告主のビジネスの目的に照らし合わせたときに必要な機能なのかを一度考えてから活用を検討していきたいですね。

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