「コンバージョン値の最大化」がGoogle広告の検索キャンペーンで利用可能に

「コンバージョン値の最大化」がGoogle広告の検索キャンペーンで利用可能に
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2019年8月21日より、Google広告の検索キャンペーンにて、スマート自動入札戦略で「コンバージョン値を最大化」が利用できるようになりました。「コンバージョン値を最大化」を利用すると、設定した予算内でコンバージョンの価値が最大化されるように、オークションごとの入札単価の調整が行われます。

参考:新しいスマート自動入札戦略でコンバージョン値を最大化する - Google 広告 ヘルプ

「コンバージョン値を最大化」は、これまではスマートショッピングキャンペーン(管理を簡易化した、機械学習ベースでGoogleの複数ネットワークに対応しているショッピングキャンペーン)でのみ提供されていましたが、通常の検索キャンペーンでも利用が可能となりました。

参考:Google Marketing Live 2018 参加レポート~これからの広告運用はより上流工程にシフトへ

コンバージョン値の最大化が有効なケース

次の2つに当てはまる場合は、コンバージョン値の最大化が適しています。

  • 価格や利益率が異なる複数の商材のプロモーションをしたい場合
  • 広告費用対効果の目標などはなく、予算内で売上をできるだけ増やしたい場合

似たようなスマート自動入札戦略として、Google検索広告では「コンバージョン数の最大化」も利用できます。しかし、多数の商品を販売する通販サイトでは、利益が大きい商品と小さい商品まで扱う商品が様々ですよね。このような場合では「コンバージョン数は増えたけど、利益の小さい商品ばかり売れてしまって収益は増えなかった…」という結果にも繋がりかねません。収益をできるだけ増やしたい場合は、「コンバージョン値の最大化」が適した入札戦略となります。

なお、「コンバージョン値を最大化」を利用するには、購入ごとに値を割り当てられるようにコンバージョントラッキングの設定を行っている必要があります。

「コンバージョン値を最大化」 利用は各キャンペーンの「設定」より以下の手順で設定可能です。


①各キャンペーンの「設定」を選択
②「入札単価」の項目から「入札戦略を変更」を選択


③「重視している要素は何ですか?」より「コンバージョン値」を選択

これで、このキャンペーンでは「コンバージョン値の最大化」が入札戦略として使用されます。

ちなみに、目標広告費用対効果(ROAS)などが決まっている場合には「目標広告費用対効果を設定する」にチェックを入れて、目標値を入力します。

予算の設定に注意

「コンバージョン値を最大化」を利用すると、設定した1日あたりの予算を使い切る前提で入札価格の調整がなされるため、予算の設定をいま一度見直し利用可能な金額を設定しておきましょう。

「目標広告費用対効果」や「目標コンバージョン単価」を利用していた場合など予算設定と実際に利用している金額に差異がある場合は特に注意が必要です。

今後もスマート自動入札の機能追加に注目

現時点ではショッピングキャンペーンやディスプレイキャンペーンなどでは「コンバージョン値の最大化は利用ができません。

しかしながら、2019年6月には自動入札で最適化するコンバージョン アクションをキャンペーン単位で設定可能になり、2019年8月には予定しているプロモーションなどのイベントによる急激なコンバージョン率の変化に対応する「季節性の調整」が可能となったりと、自動入札機能はまだまだ発展しています。検索キャンペーン以外でも近いうちに利用できるようになることを期待したいですね。

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