Google アナリティクス「カスタム」カテゴリの使い方の基本

Google アナリティクス「カスタム」カテゴリの使い方の基本

Googleアナリティクスにある、「カスタム」カテゴリのレポートってみなさん利用されていますか?自分の見たいデータに合わせてレポートが作成できるので、通常の設定では確認できない内容を確認できるようになり、非常に便利です。

今回表示しているデータはすべてデモアカウントの数値を利用します。アナリティクスのデータに慣れていない場合に実際のデータを利用するのにハードルを感じる方はまずデモアカウントを活用して数値や項目名称に慣れてみましょう!

参考:デモアカウント – アナリティクス ヘルプ

「カスタム」カテゴリについて


「カスタム」を開くと、4種類のレポートやアラートがありますがそれぞれ用途が違います。

1. マイレポート

マイレポートはいわゆるダッシュボードのような機能になっています。よく見る項目などを一覧で並べて確認することができるため、毎日確認するような内容はこの機能でまとめておくと普段の進捗確認や変化に気が付きやすくなります。

デモアカウントのマイレポートを開くとすでにいくつか設定されており、どういったものかわかりやすいと思います。


設定されている一番上のDeviceを見てみましょう。


このように各種データを表示することができるので、グラフとともに直感的に数値を体感できます。普段からアナリティクスを利用して分析する方や特定の項目だけ見るという方には便利なレポートです。


新規作成を行う場合は「作成」から実行します。

空白の状態から作成、もしくはデフォルト設定を流用して作成するかの2通りが選べますので好きな方を選択しましょう。


空白を選択した場合は、ウィジェットの選択から始まります。多くの種類のウィジェットがありますので、自分の好きな表示形式と指標(+ディメンション)などを選択すれば好みのレポート画面になります。


ウィジェットに関しては種類が豊富で語り尽くせないので、ぜひ好みの項目で色々設定してみてください。ホーム画面のウィジェットだけでは情報が足りない方はこちらがすごく便利に活用できるかと思います。

2. カスタムレポート

こちらは詳しく次の章で解説します。

3. 保存済みレポート

保存済みレポートは作成するわけではなく、既存のレポートを表示中にセグメントやセカンダリディメンションを編集した場合、何度もその項目を確認しようと思った場合に保存を行うとこちらに残るようになります。


セグメント別など編集を加えてよくみるレポートは都度保存してしまってこちらから確認するようにすれば、時間の短縮にもなります。

4. カスタムアラート

日々追いかけている指標があるならば、こちらが便利です。「カスタム」カテゴリ内の「カスタムアラート」には管理ページから登録したものが表示されるようになります。

アラートは管理画面から設定します。

たとえば、急に売上金額が伸びたかを知りたい!という場合にはこのように設定できます。

前日と比べ100%の伸び率の場合にアラートが出るような設定です。もちろん決められた金額以上の売上が出た場合…といった設定も可能です。メールで通知することも可能なので、毎日アナリティクスは忙しくて見れないという場合には、メール通知をONにすることをおすすめします。

カスタムレポートについて

カスタムレポートはかなり細かくアナリティクス内のデータを表示することができる機能で非常に便利なレポートです。既存のページから見るレポートはある程度形が決まっており、ユーザー側で細かく設定することはできないですが、カスタムレポートならばかなり細かい項目まで設定することが可能です。

新しくカスタムレポートを作成する場合は、「+新しいカスタムレポート」をクリックします。


カスタムレポートには大きく分けて3種類の表示形式があります。
「エクスプローラー」「フラットテーブル」「地図表示」の3種類です。


どのレポートでも設定には指標とディメンションの両方を設定し、好きな項目を設定できるので自分の思い通りのレポートを作成することが可能です。普段の閲覧するレポートでは見ることのできなかった角度から分析することができるため、分析の幅や広告のレポートと組み合わせたり普段の数値確認の手間をへらすこともできるようになるでしょう。

もちろんそれぞれ表示形式がことなりますので、目的に合わせて使用しましょう。

1. エクスプローラーの場合

エクスプローラーは普段データを閲覧しているレポートの表示形式と同じものになっています。(ユーザー、集客、行動、コンバージョンなど)ディメンションを複数設定することも可能で、複数設定した場合はデータが階層化されるため、ディメンションの項目をクリックすると更に下の階層のデータを確認することができるようになります。

※この場合では、第一階層が「デバイスカテゴリ」で表示され、第二階層が「参照元/メディア」になります。


実際にレポートを表示するとグラフと共に表示され、普段みなさんがみる形式に近いと思います。普段見ているレポートでもいらない指標項目やディメンションの調整ができるので、好きな項目のみで表示したい場合は「エクスプローラー」で表示するのが良いでしょう。

2. フラットテーブルの場合

どちらも表形式でデータが確認できるのは同じなのですが、「フラットテーブル」の大きな特徴は「エクスプローラー」では階層化されてしまったディメンションがひとつなぎに表示される点です。

たとえば、先程のデバイスと参照元/メディアのデータをそれぞれ並べて確認したい場合、「エクスプローラー」では表示することができず、各データを階層移動して確認しないといけません。「フラットテーブル」ではそれを横に並べて確認することができるので、表示されたデータをCSVにダウンロードし、他のエクセルデータと紐つけたりなど見やすさと汎用性がかなり高くなります。


※さきほどまで階層状態だったディメンションが指標と同じく並べて表示されています。

こちらを実際のレポート画面に表示すると、以下のようになります。


データ行数は増えてしまいますが、デバイスカテゴリと参照元/メディアが一つの行にまとめられ全体像を把握しやすくなり、CSVなどに落とし込んでからエクセルのピポットテーブルへの展開などかなり便利なデータとなっています。

たとえば、参照元のデータと広告費用のデータの連携なども、Googleアナリティクス上にインポートすることができれば一番わかりやすいですが、アナリティクス上のデータを編集できないなど問題がある場合には「フラットテーブル」を利用して別途データ同士を組み合わせて確認すれば、アナリティクス上のデータを編集することなく必要な情報が確認できるようになります。

3. 地図表示の場合

地図表示は地図が表示されるレポートです。

地図の下に設定したディメンションと指標が表示され、どの地域でどれだけの数値が発生しているのかを地図での色と数値の2通りで確認が可能です。

どの地域からアクセスが増えているのか、どの地域で購入数やコンバージョンが発生しているのかを確認することが可能なため、例えば、Google広告だけでは確認することができないオーガニック流入からの数値も含めて見ることが可能になります。

もし、地域差の大きいビジネスの場合はこういったレポートも活用機会が生まれるかもしれません。

おすすめのカスタムレポート利用例

カスタムレポートを初めて使う方にとって、設定方法がかなり自由度が高いとどのように設定するのが便利になるかがあまりイメージがつきにくいかと思います。あくまで一例ですが、広告運用者が広告と組み合わせて分析する場合に便利であろう設定パターンを用意してみましたのでデモアカウントで設定してみてから、分析するサイトのGoogleアナリティクスでも設定してみてください。

・コンバージョン値から正しくROASを計算する場合

ECサイトなどの場合、コンバージョン値を元に自動入札やROASを計算してクライアントへ報告することもあると思います。仮にGoogle広告、Yahoo!広告のどちらもを運用し、コンバージョンしたユーザーがどちらの広告もクリックしていた場合は、コンバージョン値が重複して管理画面へ反映されてしまいます。

しかし、Googleアナリティクスへ購入金額を取り込む設定にしていれば「参照元/メディア」と購入金額を組み合わせて、簡単なROASを計算することが可能です。初回接触での貢献が加味できないため、管理画面の数値とは大きく乖離してしまう可能性はある前提での数値計算になります。

その場合での指標やディメンションの設定は以下です。

今回はフラットテーブルで設定し、日付と参照元/メディアまでをディメンションで設定し、フィルタで正規表現を利用しGoogle広告とYahoo!広告のみを取り上げています。UTMパラメータを独自に利用している場合は、利用パターンを登録する必要があります。
今回設定した正規表現はこちらです「(google|yahoo) / (cpc|display)」。

※コンバージョン値の項目はGoogleアナリティクスアカウントでの設定に左右されるため、アカウントの設定に応じて適した指標を登録してください。

以下のように右上で設定している期間にそって、データが表示されます。


もし最終接触ではなくサイト全体の売上から広告効果を図る場合は、日付と売上金額のみを表示させて対象期間のROASを計算するのも良いでしょう。

参考までに同一の設定を利用したい場合は、こちらのリンクから設定してみてください。

カスタムレポートの設定のみが共有され、作成元のトラフィックデータまでは参照しません。

・目標が複数ある場合

例えばBtoBのビジネスの場合、資料請求や問い合わせ、ホワイトペーパーのダウンロードなど様々な目標を設定していることもあると思います。毎日の広告配信でどの項目がどのように増えたかなど一覧で表示する場合は、カスタムレポートで任意の指標だけ取り上げると確認もしやすくなるでしょう。

ディメンションの設定は以下です。

今回はエクスプローラー形式を選択し、個別の目標の完了数を指標に、日付毎に完了の推移を確認できるようなレポートにしています。

エクスプローラー形式の場合は、数値表の上にグラフが確認できるので、見た目でも数値の変化がわかりやすいレポートに仕上がります。広告のみの数値確認にする場合は、セカンダリディメンションに設定する、もしくは前の例のようにフラットテーブルに変更しフィルタリングすることで確認できるようになります。

最後に

Googleアナリティクスはデータの数も多く、毎日見るにあたって見やすく加工しておくことは日々の業務時間節約や判断の速さ、PDCAを効率よく進めていくのに非常に効果的です。カスタムレポートを利用することで、広告での施策などに利用できるアイデアが多数見つかったり、日々の数値レポーティング業務などが改善するはずですのでぜひご自身に合ったカスタムレポートを作成してみてください。

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Yuya Yamada

Yuya Yamada

アナグラム株式会社 クルー。実演販売で雑貨などの販売経験から飲食店向けにWebサイトの代理店販売を行う営業会社へ就職後、その会社でオウンドメディア立ち上げのスタートアップにアナリスト兼プロモーション担当として参画。その際にWeb広告に触れ、集客の難しさや奥深さを実感し、もっと運用型広告を学べる環境で自分のスキルを高めたい気持ちからアナグラムへ入社。人狼ゲームでいかに生き残るかをいつも考えています。

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