
国内ニュースアプリの中でも SmartNews(スマートニュース) は、多彩なジャンルのニュースを厳選し、ユーザーの興味関心に応じて提供するプラットフォームです。国内外の有力メディアと提携し、政治・経済・テクノロジー・エンタメ・スポーツなど、最新の情報を手軽にチェックできるのが特徴です。
また、独自のアルゴリズムでユーザーごとに最適なニュースを届ける仕組み を持っており、日常的にアプリを開く習慣のあるユーザーが多いのもポイント。広告主にとっては、関心度の高い情報を求めるユーザーにアプローチしやすいメディア として活用できます。
そんなSmartNews上で広告を掲載できる「SmartNews Ads」 の始め方について、アカウント開設から広告配信までの手順を詳しく解説します。
さらに、2024年4月24日に「広告マネージャーv2」がフルリリース され、より直感的な操作が可能になりました。本記事では、最新の管理画面に対応した手順をもとに解説していきます。
「SmartNews Adsってどんな広告媒体だろう?」 という方は以下の記事をご覧ください。


目次
予約型と運用型の2つの配信手法
SmartNews Adsには「予約型(SmartNews Premium Ads)」と「運用型(SmartNews Standard Ads / Standard Video Ads)」の2種類の配信方法があり、出稿までの設定方法が異なります。
予約型(SmartNews Premium Ads)
公式ヘルプページの画像を基にアナグラムで加工:SmartNews Adsとは?|予約型広告(Premium Ads)|SmartNews Ads ヘルプセンター
予約型の広告配信は、配信期間と出稿額をあらかじめ決めて配信する仕組みで、トップ面含む各チャンネルのファーストビューに広告を表示できます。
予約型の配信をする場合はリクエストフォームよりカテゴリーの中から「Premium Adsの申し込み/入稿に関するお問い合わせ」を選択の上、必須項目を入力し問い合わせしましょう。
画像引用元:予約型広告(Premium Ads)の配信までの一連の流れ | 予約型広告(Premium Ads)について|SmartNews Ads ヘルプセンター
問い合わせ後、問題なければSmartNews側から受領のメールが届きます。その後、配信開始の4営業日前にクリエイティブを入稿し、審査が通れば広告配信が開始できます。
運用型(SmartNews Standard Ads / Standard Video Ads)
画像引用元:運用型広告(Standard Ads)|配信場所/掲載イメージ/配信サイズ|SmartNews Ads ヘルプセンター
運用型の広告配信は、予約型とは違い入札戦略の設定や、広告を配信するオーディエンスを柔軟に選択できます。トップ面・各チャンネル面・記事面などSmartNews Adsのすべての配信面に広告の掲載が可能です。
運用型の配信をする場合はリクエストフォームよりカテゴリーの中から「Standard Adsの申し込み/入稿に関するお問い合わせ」を選択の上、必須項目を入力し問い合わせしましょう。
画像引用元:運用型広告(Standard Ads)|アカウント発行〜配信までの流れ
問い合わせ後、問題なければSmartNewsより、「広告アカウント開設申込」メールに被せて発行されたアカウント名が送られてきます。(アカウント発行が通過しなかった場合もメールが届きます)
ここからは多くの企業で利用されている「運用型(SmartNews Standard Ads / Standard Video Ads)」の設定方法を説明していきます。
アカウント開設
まずSmartNews Adsのアカウント開設の手順について説明していきます。
SmartNews Adsで広告配信するには、SmartNews Adsの取り扱いのある広告代理店から申込む、もしくは媒体のお問い合わせフォームからアカウントを開設することで広告配信ができます。
広告アカウントの開設には、広告掲載基準(こちら)が適用されます。基準を満たす必要があるため、事前にご確認ください。
インハウスでのアカウント開設を希望する場合は、企業アカウントの発行が必要です。お問い合わせフォームより「広告の新規契約に関するお問い合わせ」を選択の上、必須項目を入力し、問い合わせを行ってください。
アカウント開設のリクエストフォームを送ってから、アカウント開設完了まで3営業日ほどかかる場合があります。審査が通れば、フォーム送信時に入力したメールアドレス宛にアカウント開設完了の連絡が届きます。
無事審査が通ると、アカウント開設完了後に管理画面よりログインできるようになります。
効果測定の準備
配信の結果が良し悪しを判断するためにも、どれだけコンバージョンやインストールへ繋がったのかを計測できるように準備しましょう。
Pixelタグの発行と設定
まず広告配信の成果を計測できるようタグを設定します。Webサイトへの誘導を行う広告配信する場合はPixelタグの設定とイベントトラッキングの設定が必要です。
具体的な設定方法は以下のブログで詳しくご説明しています。
イベントトラッキングの追加
2024年のリニューアルに伴い、それまで利用されていた「コンバージョンタグ」が2024年6月3日に廃止されました。
参照:コンバージョンタグの廃止について - SmartNews Ads ヘルプセンター
「コンバージョンタグ」に代わり新たに登場したのが「イベントトラッキング」と呼ばれるものです。
これまで「コンバージョンタグ」では1つのコンバージョンポイントにしか設定ができませんでしたが、「イベントトラッキング」は複数地点のシグナルを計測・最適化することができるようになりました。
また、従来のキャンペーン(v1)では1地点のコンバージョン(CV)シグナルのみを基に最適化を行っていましたが、v2ではPixelタグを用いて複数地点のイベントシグナルを複合的に考慮する仕組みに変更されます。
これにより、「商品一覧ページの閲覧」「カート追加」「購入完了」といった複数のユーザー行動を基に、広告配信を最適化できます。
画像引用元:広告マネージャー v2のリリースとコンバージョンタグの廃止について - SmartNews Ads ヘルプセンター
なお、Pixelベースコードは、旧管理画面(広告マネージャー v1)と、新管理画面(広告マネージャーv2)のいずれでも発行できます。すでに広告マネージャー v1でPixelベースコードを作成し、サイトに実装済みの場合は、広告マネージャー v2でも引き続き機能します。
アプリ配信はアプリ計測ツールと連携
SmartNews Adsでは、アプリのインストールやエンゲージメントを増やすことを目的にアプリ配信ができます。アプリ配信では、AAID(Google Advertising ID)/IDFA(Identifier for Advertisers)に基づいたコンバージョン計測ができ、対応可能なアプリ計測ツールはAdjustとAppsFlyerの2つです。
アプリ配信をする場合は、上記のツール上で計測できるよう事前に準備をしておきましょう。
SmartNews Ads内での具体的な設定手順は後述します。
キャンペーン作成から配信開始まで
管理画面にログイン後、まず該当の広告主のアカウントを右上から選びます。検索バーからアカウント名を入力し、対象のアカウントを選択しましょう。
キャンペーン作成
続いて広告配信に必要なキャンペーンの作成方法です。
キャンペーン目的の選択
管理画面の上部にある「キャンペーン」から「キャンペーンを作成」ボタンをクリック。
配信の目的と合致するキャンペーンを選びます。
- ブランド認知:より多くのユーザーにリーチして、商品やブランドへの関心を高めます。
- サイト誘導:ウェブサイトに利用者を誘導します。
- アプリのプロモーション:アプリのインストール、エンゲージメントを増やします。
- コンバージョン:商品やサービスを購入しそうなユーザーに広告を配信します。
アプリ配信の場合、OS別にキャンペーンを作る必要があるので注意が必要です。
予算の設定
次に予算の設定です。
日予算の設定
1日の上限予算を設定します。
運用型(Standard Ads)では、クリックやコンバージョンを獲得するチャンスを最大限に活かすため、利用金額が自動的に最適化されます。このため、配信額が設定した日予算を超えることもあれば、逆に下回ることもあります。
配信金額が日予算を超える場合、上限は「設定した日予算の3,000円」または「予算の30%」のうち、より高い金額となることがあります。
キャンペーンの上限予算
キャンペーン上限予算とは、特定のキャンペーンで配信される広告の総額に対する上限金額を設定する機能です。
この予算を設定することで、広告費が上限を超えて支出されることを防ぎ、予算内での広告運用を確実に管理することができます。なお、キャンペーン上限予算は特定の期間内の予算ではなく、キャンペーンが開始されてから停止されるまでの通算の配信金額を管理するものです。
具体的には、キャンペーンの配信金額が設定された上限予算に達すると、自動的に配信が停止され、それ以上の金額が請求されることはありません。これにより、予算の管理が容易になり、広告費用のコントロールがしやすくなります。
キャンペーンの上限予算は以下の範囲内で設定できます。
- 最小額=配信開始前: 100円以上、配信開始後: 配信利用金額 + 10,000円
- 最大額= 10億円(設定している場合 ※)
※ 設定しない場合、予算が原因でキャンペーン配信は停止されません。
開始日と終了日
キャンペーンの開始日時を設定します。
終了日時の設定は任意なので、継続的に配信を行う場合はキャンペーンの終了日時を設定しないようにしましょう。
入札方法
入札方法はキャンペーンタイプによって選択できる入札タイプが異なります。自動入札と手動入札の選択が可能でキャンペーン毎の入札方法は以下です。
キャンペーンの目的 | 入札方法 | 最適化の目標 | 課金イベント |
ブランド認知 | インプレッション(Viewable)数を自動的に最大化 | インプレッション | インプレッション |
入札単価価格を手動で設定 | - | インプレッション | |
サイト誘導 | クリック数を自動的に最大化 | クリック | クリック |
入札単価価格を手動で設定 | - | クリック | |
アプリのプロモーション | インストール数を自動的に最大化 | インストール | クリック |
目標インストール単価を設定 | インストール | クリック | |
コンバージョン | コンバージョン数を自動的に最大化 | コンバージョン | クリック |
目標コンバージョン単価 (CPA) を設定 | コンバージョン | クリック |
キャンペーン配信設定
「キャンペーンの配信を有効にする」にチェックを入れると、広告の審査が承認され次第、広告の掲載が始まります。手動でキャンペーンを開始したい場合は、チェックを外しておくと安心です。
掲載開始日が決まっている場合は、「開始日と終了日」で開始日を設定しておき、キャンペーン配信設定にチェックを入れておくことで開始日に広告掲載が始まります。
日予算自動調整
目標CPAを重視した配信にしたい場合、「日予算自動調整」をオンにします。
「コンバージョン」を目的としたキャンペーン、かつ入札方式を「コンバージョン数を自動的に最大化」に設定している場合に活用を検討できます。
参考:【広告マネージャー v2】予算自動調整で効率的な広告運用を行う | SmartNews Ads ヘルプセンター | 広告出稿をサポート
設定した日予算よりも目標CPA内での獲得を重視する場合はこちらを利用するとよいでしょう。
広告グループの設定
キャンペーン設定に続いて、広告グループの設定を行います。
ターゲティングの最適化方法
広告グループでは、誰に向けて広告配信を行うのかを選択していきます。ターゲティングの最適化方法は、「SMARTターゲティング」と「標準ターゲティング」の2種類です。
SMARTターゲティングと標準ターゲティングの比較
それぞれのターゲティング方法の特徴を表に記載しています。
ターゲティングの特徴比較表
項目 | SMARTターゲティング | 標準ターゲティング |
ターゲティング方法 | 自動最適化で拡張 | 指定ターゲットのみ |
メリット | 新規オーディエンスを発見、入札単価やユーザー単価をあげずにCVを増加が可能 | 意図しない配信を防ぎ、精度の高い広告運用が可能。 |
適したケース | 幅広いユーザーにリーチ、新しいターゲットを発見したい場合 | 既存顧客や特定セグメントに集中したい場合 |
年齢・性別 | 除外設定◯ | 指定した範囲のみ配信 |
地域 | 除外設定◯ | 指定した範囲のみ配信 |
OS(iOS / Androidなど) | 除外設定◯ | 指定した範囲のみ配信 |
カスタムオーディエンス | 除外設定 ✕(最適化対象) | 指定可能 |
興味・関心 | 除外設定 ✕(最適化対象) | 指定可能 |
配信回線(WIFI、5Gなど) | 除外設定 ✕(最適化対象) | 指定可能 |
通信キャリア | 除外設定 ✕(最適化対象) | 指定可能 |
配信面(フィード面、記事面) | 除外設定 ✕(最適化対象) | 指定可能 |
SMARTターゲティングでは、特定のターゲティング項目を除外することで、配信範囲を絞り込むことができます。除外された項目は自動最適化の対象外となります。これによりリーチは減少しますが、特定のターゲット層に効率的な広告配信が期待できます。
「カスタムオーディエンス」「興味・関心」「通信キャリア」などは除外できないので注意が必要です。これらの項目で除外が必要な場合はSMARTターゲティングではなく、標準ターゲティングで設定しましょう。
除外したい項目がSMARTターゲティングで除外設定可能なのかを確認したうえで、SMARTターゲティングを活用するのか、標準ターゲティングを活用するのか判断すると良いでしょう。
ユーザー属性を設定する
次にユーザー属性を設定します。これはSMARTターゲティング、標準ターゲティングともに設定が可能です。
設定できる年齢・性別・地域は以下の通りです。
項目 | 設定オプション | 詳細 |
年齢 | ① 全ての年齢をターゲット ② 特定の年齢を選択 | 選択可能な年齢層:20歳以下, 21-24歳, 25-29歳, 30-34歳, 35-39歳, 40-44歳, 45-49歳, 50-54歳, 55-59歳, 60-64歳, 65-69歳, 70歳以上 |
性別 | ① すべての性別をターゲット ② 特定の性別を選択 | 選択可能な性別:男性, 女性, 不明 |
地域 | ① 全国をターゲット ② 特定の都道府県・都市を選択 | 注意点:半径◯kmのように配信エリアを指定することは不可 |
カスタムオーディエンスを設定する
次にカスタムオーディエンスを設定します。
カスタムオーディエンスでは、過去に接点のあったユーザーを配信対象に追加したり除外したりすることが可能です。
カスタムオーディエンスは4種類です。
オーディエンスタイプ | 概要 |
ウェブアクティビティ | ウェブサイト上のイベント(訪問、購入、フォーム送信など)をもとにオーディエンスを作成 |
広告エンゲージメント | 広告のクリックや視聴などのアクションをもとにオーディエンスを作成 |
オーディエンスIDリスト | 広告主が保有するオーディエンスIDリストをもとにオーディエンスを作成 |
記事キーワード | 設定したキーワードを含む記事を閲覧したユーザーをもとにオーディエンスを作成 |
※1アカウントで最大50個のカスタムオーディエンスを作成できます。
ウェブサイトのイベントからオーディエンスを作成(ウェブアクティビティ)
「ウェブアクティビティ」では、Pixelタグで取得したイベント情報をもとに、特定のウェブサイトを訪れたり、特定のアクションを実行したオーディエンスを作成します。
現在サポートされているPixelタグのイベントのリストは下記のとおりです。
イベント | 説明 |
商品購入(Purchase) | 商品が購入されたとき |
カート追加(Add to Cart) | ショッピングカートに商品が追加された時 |
チェックアウト開始(Initiate checkout) | チェックアウトが開始された時 |
応募(Submit form) | 応募イベントが発生した時 |
課金(Subscribe) | 課金が行われた時 |
会員登録(Complete registration) | 会員登録が完了した時 |
問い合わせ(Contact) | ユーザーが問い合わせを行う時 |
サインアップ(Sign up) | ユーザーが登録を行う時 |
詳細ページ(View content) | 詳細ページが閲覧された時 |
支払い情報追加(Add payment info) | ユーザーがお支払い情報を追加した時 |
ウィッシュリスト追加(Add to Wishlist) | 製品がウィッシュリストに追加された時 |
カート確認(Visit cart) | ショッピングカートが訪問された時 |
製品のカスタマイズ(Customize product) | 製品のカスタマイズイベントが発生された時 |
検索(Search) | 検索イベントが発生された時 |
予約(Booking) | 予約イベントが発生された時 |
ダウンロード(Download) | ダウンロードイベントが発生された時 |
トライアル(Trial) | トライアルが開始された時 |
共有(Share) | 共有イベントが発生された時 |
ログイン(Login) | ユーザーがログインした時 |
寄付(Donate) | 寄付イベントが発生された時 |
場所の検索(Find location) | 場所の検索イベントが発生された時 |
訪問時間(Time spent) | 訪問時間条件が発生された時 |
ページビュー(Page view) | Pixelベースコードの導入されたページがユーザーに訪問された時 |
また、指定したアクションが行われた期間を基にオーディエンスを作成できます。期間は、7日間、14日間、30日間、60日間、90日間の5種類から選択可能です。
例えば、直近30日の間にカート確認したオーディエンスを作成したい場合は、アクションタイプ「カート追加」、過去「30日間」と指定します。
なお、作成したオーディエンスは、デフォルトで自動更新がされないため注意が必要です。オーディエンスを更新したい場合は、「更新」設定で「最新のデータを表示するために自動的に更新」にチェックを入れることを忘れないようにしましょう。
広告のアクションからオーディエンスを作成(広告エンゲージメント)
「広告エンゲージメント」では、SmartNews広告に対して特定のアクションを起こしたユーザーを基に、カスタムオーディエンスを作成できます。
現在サポートされているアクションは下記のとおりです。
- クリック
- インプレッション
- コンバージョン
また、「ウェブアクティビティ」と同じく、アクションが実行された期間を7日間、14日間、30日間、60日間、90日間の5種類から選択することが可能です。
こちらも自動でリストの更新はされないため、リスト更新を希望する場合は「最新のデータを表示するために自動的に更新」にチェックが必要です。忘れないように注意しましょう。
広告主のオーディエンスIDリストからオーディエンスを作成(オーディエンスIDリスト)
「オーディエンス ID リスト」は、ユーザーが利用する端末別の広告識別子のリストをアップロードすることで、カスタムオーディエンスを作成できます。オーディエンスIDリストを利用したカスタムオーディエンスは、リターゲティングキャンペーンや、最近のコンバージョン(CV)を除外して広告費の最適化を図るキャンペーンに活用可能です。
「オーディエンスIDリスト」でアップロードできるユーザー識別子は以下の通りです。
- IDFA(iOS端末に振られる広告識別子)
- GAID(Android端末に振られる広告識別子)
※ファイルフォーマットは.csv または .txtが必要です。
※ファイルサイズは最小 5KB・最大 100MB、最大件数 200万件です。
設定したキーワードを含む記事を閲覧したオーディエンスを作成(記事キーワード)
記事キーワードオーディエンスとは
記事キーワードオーディエンスは、SmartNewsならではの広告配信機能です。商品やサービスに関連するキーワードを設定することで、それらのキーワードを含む記事を読んだユーザーに対して広告を配信できます。記事の見出しや本文に含まれるキーワードに基づいてターゲティングを行うため、非常に細かなセグメント配信が可能です。
記事キーワードの設定方法
- 広告マネージャーにログイン後、「オーディエンス」セクションに移動します。
- [カスタムオーディエンスの作成]を押下し、オーディエンスタイプの選択画面が表示されたら、[記事キーワード]を選択し[次へ]を押下します。
- オーディエンス名を入力し、キーワードを設定して保存します。
キーワード組み合わせの条件設定
同じルール内に複数のキーワードを設定すると、OR条件(いずれかのキーワードに該当)として機能します。さらに、複数のキーワードルールをAND条件で組み合わせることで、より精緻なターゲティングが可能です。
例えば、次のようなキーワードグループをAND条件で組み合わせます。
カスタムオーディエンスキーワード①:「国内旅行」「九州観光」
AND条件
カスタムオーディエンスキーワード②:「ホテル」「宿泊」「やど」
この条件を適用すると、「旅行かつ宿泊施設」に関連するコンテンツを閲覧したユーザーに限定してアプローチできます。一方で、「日帰り旅行」や「海外旅行」といった、宿泊とは直接関係のない記事を読んでいるユーザーは対象外となります。
このように、AND条件を活用することで、キーワードの適用範囲を適切にコントロールし、意図しない広がりを防ぎながら、より関連性の高いユーザーに広告を届けることができます。
キーワードの数は、SmartNews Adsの規定上3~10個とされています。登録するキーワード数が多ければ多いほどターゲットが広がるというわけではなく、よく記事内で利用されるキーワードかどうかによって作成されるオーディエンスのサイズも異なります。
オーディエンス一覧でオーディエンスのステータスとサイズを確認することができますので、作成後にチェックすると良いでしょう。
画像引用元:[広告マネージャー v2]カスタムオーディエンスのサイズ表示・ステータスのアップデート -
閲覧フリークエンシーと期間の設定
各キーワードルール内で、ユーザーの関心度に基づいて広告配信を調整できます。指定した期間内に、設定したキーワードを含む記事を何回閲覧したかを基準に条件付けができ、計測期間は3日から390日の間で設定可能です。
設定できる閲覧フリークエンシーは以下の通りです。
- 最低閲覧回数・・・1回~15回
- 閲覧期間・・・過去3日、7日、14日、30日、60日、120日、150日、180日、210日、270日、300日、330日、360日、390日
広告クリエイティブの入稿
次は広告クリエイティブの入稿です。キャンペーン、広告グループを作成後、「新しい広告の設定」画面が表示されます。
広告クリエイティブの入稿方法
1、広告名を設定します。
2、入稿したい素材(画像、動画)をアップロードします。
3、見出し、説明文、広告主名、Call to Actionを設定します。
4、遷移先ページを指定します。
保存をクリックして完了です。
広告素材の入稿規定
静止画バナーや動画、カルーセル広告、見出し・説明文・広告主名それぞれにおいて、必要なサイズやファイル形式、文字数の制限があります。
以下表を参考に、各入稿素材の作成を進めましょう。
広告タイプ | 項目 | 規定内容 |
静止画バナー | 画像サイズ | 正方形 (1:1) 推奨サイズ:600×600ピクセル以上、最低サイズ:300×300ピクセル |
横向き (1.91:1) 推奨サイズ:1200×628ピクセル以上、最低サイズ:600×314ピクセル | ||
ファイル形式 | jpg, png(gif形式不可) | |
ファイル容量 | 5MB以内 | |
動画 | 動画サイズ | 最小サイズ:720×1280ピクセル以上 |
最大サイズ:1920×1080ピクセル | ||
ファイル形式 | mp4, mov (その他の形式は要確認) | |
ファイル容量 | 100MB以内 | |
最大長さ | 60秒以内 | |
カルーセル広告 | 画像サイズ | 1:1(正方形)推奨サイズ:600×600ピクセル以上、最低サイズ:300×300ピクセル |
1.91:1(横向き)推奨サイズ:1200×628ピクセル以上、最低サイズ:600×314ピクセル | ||
ファイル形式 | jpg, png(gif形式不可) | |
ファイル容量 | 5MB以内 | |
枚数 | 2〜5枚(カルーセル広告における画像枚数) | |
見出し | 文字数制限 | 全角5文字以上35文字以内、半角10文字以上70文字以内 |
説明文 | 文字数制限 | 全角5文字以上90文字以内、半角10文字以上180文字以内 |
広告主名 | 文字数制限 | 全角11文字以内、半角22文字以内 |
表記 | 広告主名は広告主体社名や商品・キャンペーン名に限る。機種依存文字や過度な囲み(【】等)は使用不可 |
事前に規定を確認し、適切な素材を準備しましょう。
広告クリエイティブ審査の注意点
SmartNews広告では、広告を入稿しても自動で審査が開始されないため注意が必要です。入稿後は必ず審査を申請しましょう。なお、審査申請はキャンペーンごとに行う必要があります。
審査は通常、2〜3営業日で完了します。
画像引用元:【広告マネージャー v2】配信開始までのフロー(ログイン〜キャンペーン作成〜配信開始まで)- SmartNews Adsa ヘルプ
広告の審査を申請するには、広告タブの[審査状況]列から[審査申請]ボタンを押し、確認画面で[審査申請]をクリックします。
審査状況の確認は、広告タブの[審査状況]および、ダウンロードしたレポートでできます。
審査状況 | レポート項目名 | 説明 |
審査前 | NOT_REVIEWED | 申請の有無にかかわらず、まだ審査が行われていない広告 |
承認済 | APPROVED | 審査を通過して承認された広告 |
不承認 | REJECTED | 規定違反などにより承認されなかった広告※一度承認された広告であってもユーザーレポートや規定変更の影響で承認が取り消される場合があります。 |
画像引用元:https://help-ads.smartnews.com/item-2985/#i2
不承認になった場合、メールで審査完了の連絡があり、広告のステータスが「不承認」と表示されます。不承認の理由を確認して対応しましょう。
まとめ
今回は、Smart News Adsの基本的な始め方について解説しました。
SmartNews Adsは、ニュースアプリの強みを活かした広告配信ができるプラットフォームです。2024年4月に管理画面がv2へと刷新され、UIがより直感的になったほか、ターゲティング精度の向上や新機能の追加により、より効果的な運用が可能になりました。
一方で、v2ならではの変更点として、コンバージョンタグの廃止やイベントトラッキングの導入など、従来の運用とは異なる点もあるため、意図しない設定にならないよう注意しましょう。
初めて運用する方は、管理画面の仕様変更を理解しながら進めることが重要です。今後もアップデートに注目しつつ、SmartNews Adsの特性を活かした運用を行いましょう。
