広告運用をしていると、WEBサイトにアクセスできないサイトメンテナンスなどの理由で、一時的に広告配信を停止する場合がありますよね。
広告管理画面で、ショッピング広告キャンペーンをオフにした後、念のため検索面で広告が掲載されていないか確認をしてみると、停止したはずのショッピング広告が掲載されている…⁉
それ、もしかしたら無料リスティング枠が停止できていないからかもしれません。
このブログでは、現状の無料リスティングの掲載確認と見落としがちな無料リスティングの掲載を停止する方法を解説します。
無料リスティングとは?
無料リスティングとは、Google Merchant Center(以下、Merchant Center)に登録した商品フィードから、広告費用をかけずにGoogleの各配信面に広告を掲載できるメニューです。
詳しくはこちらのブログをご参照ください。
参照:「無料リスティング」とは?Googleに無料で商品を掲載できる仕組みを解説
無料リスティングが配信されているか確認する方法
まずはご自身のアカウントで無料リスティングが配信されているか確認しましょう。Merchant Centerの管理画面から以下の手順で確認できます。
【手順】
1.上部の歯車マーク>「無料リスティングの設定」 の順でクリック
2.配信されている場合は「無料リスティングのステータス:アクティブ」になっています
無料リスティングの掲載停止方法
無料リスティングは、Google広告管理画面上で停止ができません。
掲載を停止するには2つの方法があります。
- 「非掲載先 [excluded_destination] 属性」の変更
- Merchant Centerの「送信先」設定変更
順番に見ていきましょう。
「非掲載先 [excluded_destination] 属性」の変更
商品フィードの「非掲載先 [excluded_destination] 属性」にフラグを立て、掲載を停止する方法です。
【手順】
1.フィード項目「非掲載先 [excluded_destination]」の値を「無料リスティング [Free_listings]」に設定
参照:非掲載先 [excluded_destination] - Google Merchant Center ヘルプ
2.フィード管理ツールを使用している場合は、Merchant Centerに変更後のフィードをアップロード
3.Merchant Centerで無料リスティングの設定を確認します。「商品データがありません」になっていれば設定完了です
Merchant Centerの「送信先」設定変更
Merchant Centerのフィード設定「送信先」から「無料リスティング」のチェックを外すことで、掲載を停止することも可能です。
この方法は、Merchant Center から無料リスティングのフィード内の商品データが削除されます。そのため、「無料リスティング」に再びチェックを入れて掲載を再開させた際は、商品データも再アップロードされ、フィード内に再審査に入ります。
Google公式ヘルプでは、メンテナンスなどで一時掲載を停止する場合は「非掲載先 [excluded_destination]」を利用する方法を推奨しています。
参照:ランディング ページのメンテナンス、サイトの計画的なサービス停止時の推奨事項 - Google Merchant Center ヘルプ
Merchant Centerで「無料リスティング」のチェックを外すだけの方が手軽に対応できますが、再開に時間がかかる可能性がある点にご注意ください。
【手順】
1.マーチャントセンターの 「フィード」>「設定」 タブを開きます
2.「送信先」欄の「無料リスティング」からチェックを外します
再開も忘れずに
WEBサイトのメンテナンスの終了後は、停止した無料リスティングの再開設定を忘れないようにしましょう。
【手順】
「非掲載先 [excluded_destination] 属性」の変更 の場合
1.商品フィード「非掲載先 [excluded_destination] 」属性の値を空に戻し、Merchant Centerに再アップロード
2.Merchant Center管理画面で、「無料リスティングのステータス:アクティブ」になっていることを確認します
Merchant Centerの「送信先」設定変更
1.Merchant Centerの フィード>設定 タブを開きます
2.「送信先」欄の「無料リスティング」にチェックを入れます
3.「商品」>「診断」タブから、フィルタで「適用先」を「無料リスティング」のみを選択
4.「有効な商品アイテム数」で再アップロードが出来ているかを確認します
上記手順で無料リスティングの再開を行った後、Merchant Centerで無料リスティングの掲載がちゃんと再開したかを確認します。再開まではタイムラグが生じることがありますので、留意しましょう。
1.「パフォーマンス」>「マイレポート」>「無料リスティング」を選択します
2. 期間を再設定後の日付に変更します
3. 表示回数の欄に数字が上がっていれば掲載が再開されています
まとめ
広告の停止・再開を行う際は、広告管理画面上で設定するだけではなく、意図した配信がされているのかを実際の掲載面で確認することが大切です。
今回の無料リスティングのように、実際に掲載面を確認をすることで媒体仕様の落とし穴に気づけることもあります。
WEBサイトメンテナンスなど事前にスケジュールの決まっている場合は、予め仕様の把握はもちろん、停止から再開の手順をクライアントとコミュニケーションを取っておくと安心ですね。