Google、検索広告の掲載位置を把握できる4つの新しい指標を追加

Google、検索広告の掲載位置を把握できる4つの新しい指標を追加

検索広告の指標のひとつに「平均掲載順位」があります。検索ユーザーにより広告を見てもらえるよう、平均掲載順位は重要な基準ですよね。実は掲載順位は、あくまで掲載された広告の順番であって、検索結果ページでの「掲載位置」を示す指標ではありません。たとえば掲載順位が1位でも、オーガニック検索の下部に表示されることもあります。検索結果ページの上部と下部では、パフォーマンスに大きな差が出てしまいますよね。

今回、検索順位では把握できない「掲載位置」を把握できる4つの新しい指標が検索広告に追加されました。

参考:Introducing four new search ad position metrics – Google 広告 ヘルプ

今回、追加された指標は一部のアカウントですでに確認されていますが、今後数週間をかけてすべてのアカウントへ反映となるとのことです。

※2018年11月現在、ヘルプページと広告管理画面で表示されている名称が異なっているようです。本記事では広告管理画面上の表記で解説をしています。

検索結果の最上部・上部ってどこ?

まず、今回に指標で使われている「最上部」「上部」を図示すると以下のようになります。

オーガニック検索の下部に表示される場合は含みません。

それでは、追加された各指標を見ていきましょう。

なお、今回追加された指標はキャンペーン、広告グループ、キーワード単位で確認することができます。

広告が実際に表示された回数に対する割合

まず、掲載結果の指標として追加された2つの指標のが次の2つの指標です。

  • ページ最上部インプレッションの割合
  • ページ上部インプレッションの割合

それぞれの指標の関係を図示すると、このような関係となっています。

ページ最上部インプレッションの割合

対象の広告が実際に表示された回数のうち、最上部へ表示された回数の割合です。

上図の例では、実際の広告表示1,000回に対して最上部への表示回数が300回なので、この指標は30%になります。

[広告が最上部に表示された回数 ÷ 広告が実際に表示された回数]

たとえば、検索結果ページのもっとも目立つ箇所に常時広告を掲載させておきたい場合に、どの程度の割合、実現できているかを測ることができます。

ページ上部インプレッションの割合

対象の広告が実際に表示された回数のうち、上部へ表示された回数の割合です。

上図の例では、実際の広告表示1,000回に対して上部への表示回数が500回なので、この指標は50%になります。

[広告が上部に表示された回数 ÷ 広告が実際に表示された回数]

検索結果ページの上部と下部では、間にオーガニック検索の結果を挟むため、パフォーマンスは大きく変わります。

表示位置ごとのインプレッションの割合の変化をみる

たとえば、平均掲載順位は変わっていないのに、クリック率が減少したといった場合に確認しておきたいのがこの2つのインプレッションの割合です。検索結果ページの上部あるいは最上部で掲載される割合が減少している可能性も考えられます。

これは、いままでの平均掲載順位ではなかなか気がつきづらい指標ですし、ユーザーごとにみている検索結果は多様であるため、統計的にも把握が難しい状況でした。数字の変化を捉えるために有効に活用できそうです。

競合指標としてのインプレッションシェア

続いては、競合指標として追加された2つの指標について解説します。

  • 検索広告のページ最上部インプレッションシェア
  • 検索広告のページ上部インプレッションシェア

さきほどは、「広告が実際に表示された回数」に対して広告が最上部あるいは上部に実際に表示された回数の割合でしたが、インプレッションシェアは「広告が最上部あるいは上部に表示可能だったと推定される回数」のうち、広告が最上部あるいは上部に実際に表示された回数です。

広告が表示可能だったと推測される回数は、ターゲット設定や広告の品質など多くの要因を考慮して見積もられます。

参考:インプレッション シェアについて – リニューアル版 – Google 広告 ヘルプ

検索広告のページ最上部インプレッションシェア

最上部に表示できる可能性があったと推定される表示回数に対して、実際に最上部へ表示された表示回数の割合を確認することができます。


上図でいえば、広告が最上部に表示できると推測される500回のうち、実際に最上部に表示できたのは300回であるため、60%です。

[広告が最上部に表示された回数 ÷ 広告が最上部に表示できる可能性があったと推測される回数]

検索広告のページ上部インプレッションシェア

広告が上部に表示できる可能性があったと推定される回数に対して、実際に上部へ表示された表示回数の割合を確認することができます。

上図でいえば、上部表示が可能だった800回の表示回数のうち、実際の上部表示回数が500回であればこの指標は62.5%になります。

[広告が上部に表示された回数 ÷ 広告が上部に表示できる可能性があったと推測される回数]

インプレッションシェアを高めるには

今回追加されたインプレッションシェアは、従来のインプレッションシェアと同様に、表示できなかった原因が「予算」「ランク(広告ランク)」のそれぞれでどのくらいの割合あるかを確認可能です。

  • 検索結果ページの最上部インプレッション シェア損失率(予算)
  • 検索結果ページの最上部インプレッション シェア損失率(ランク)
  • 検索結果ページの上部インプレッション シェア損失率(予算)
  • 検索結果ページの上部インプレッション シェア損失率(ランク)

インプレッションシェアを高めるためには、予算が原因であれば予算の引き上げが検討できます。広告ランクが原因であれば、広告の品質に関わる広告やランディング ページとユーザーの関連性を高めることや、入札単価の引き上げを行うなど、具体的なアクションに落とし込むことができます。

まずは何が原因でインプレッションを損失してしまっているか、これらの数字もあわせてチェックするのをおすすめします。

ショッピング広告の「絶対的上位の検索インプレッションシェア」も名称変更


ちなみに、ショッピング広告では「絶対的上位の検索インプレッション シェア」という名称でもっとも目立つ位置の広告表示に関する指標が提供されていましたが、こちらは「検索広告のページ最上部インプレッションシェア」として引き続き確認できます。現状こちら以外の指標はショッピング広告では確認することができません。

参考:AdWords リニューアル版の新レポートで、ショッピング広告のトップ位置掲載頻度を確認 – Google 広告主コミュニティ

まとめ

指標は、広告のパフォーマンスを把握したり、検索結果における状況を掴むのに非常に有用ですが、その定義を明確に把握していなければ、十分な活用はできません。

今回追加された掲載位置に関する指標についても、それぞれどういった数値を表しているのかを明確に把握して活用していきたいですね。

Eichi Tano

Eichi Tano

アナグラム株式会社。クルー。学業の傍ら、写真家として創作活動、撮影の仕事を請け負う。2017年8月からアナグラムへ参画。現在はFacebook広告とinstagram広告の運用を行っています。

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