
先日、街中で「B」というロゴが入っている、素敵なレインブーツを履いている方を見かけました。ロゴ以外に情報はなく、Google検索でレインブーツの見た目をその通りに、「長靴 B」と検索してみました。
すると検索結果画面には探していたそのレインブーツ表示されたのです。(余談ですが、こちらなんと「野鳥の会」オリジナルグッズ。これはどのブランドショップを探しても見つからないハズですね……!)
私がこの商品の広告運用者だったら、従来の検索広告で「長靴 B」というキーワードをあらかじめ予想して入稿できていたかと思うと正直自信がありません。検索ユーザーとしても、広告運用者としても、データフィードは検索結果には欠かせないものとなっています。


目次
データフィード専門イベントが開催
もしかすると一見、目立たない存在のデータフィードですが、データフィードのことだけを取り上げる専門のイベントが開催されています。
2015年、2016年に続き今回で3回目の開催となった日本最大級のデータフィード専門イベント「FeedTech2018」。イベントサブタイトルは”データフィード革命”。これまで「データフィード元年」「Datafeed Everywhere!」と、「まずはデータフィードの導入しよう」といった趣旨をテーマとしていた過去の開催とは異なり、いよいよデータフィードがマーケティングに革命を起こす段階だということを表しているように感じられます。
参考:FeedTech2018 データフィード革命 | 国内最大級のデータフィード専門イベント
本記事では、「モールだけに依存しない!商品情報を使ったデータフィード広告で、自社サイトの売上を右肩上がりにアップさせるその極意とは」というテーマで、当社シニアテクニカルアカウントマネージャー田中が登壇させていただいたセッションのレビューをお送りします。
データフィード活用に欠かせない「デジタルアセット」とは?
今回のイベントでよく登場していたキーワードのひとつが「デジタルアセット」本イベント主催のフィードフォース社代表・塚田氏によるオープニングトークでは以下のように紹介されていました。
「デジタルアセットとは、デジタル上で顧客との接点を生み出すさまざまなデジタル資産のこと」
具体的には以下のようなものがデジタルアセットに含まれます。
- ウェブサイトコンテンツ
- 商品、アイテムのマスタデータ
- 顧客・会員データ
- ソーシャルメディアのフォロワー
- アクセスシグナル
参考:FeedTech2018開催レポート~オープニングトーク「WWWからWWDへ。その解としてのデジタルアセットの活用とプラットフォーム最適化」
ショッピング広告においても、これらのデジタルアセットを有効に活用できているかが、成否を分けるポイントとなっています。
ショッピング広告におけるデジタルアセットの活用とは?
ショッピング広告の配信には広告主のデジタルアセットのひとつであるデータフィードの活用が必要不可欠です。ただし、データフィードに商品マスタデータの情報をそのまま羅列しただけでは「活用」とは言えません。

ショッピング広告の商品情報の品質は、「属性値の正確さ」「適切に入力された属性の数」を両軸として決定されるため、それぞれを正確に設定することで初めて商品情報の品質が高くなります。自社で保有しているデジタルアセット(≒商品マスタデータ)をベースに、Googleが必須、推奨する項目を可能な限り正確に入力するとよいでしょう。
参考:質の高いデータを提供する - Google 広告 ヘルプ
もしデジタルアセットが正確に活用されていない場合、どんなことが起こる可能性があるでしょうか?正確な活用ができていない場合に引き起こされるリスクを、以下で具体的に考えていきます。
ショッピング広告におけるプラットフォーム最適化とは?
デジタルアセットを十分に活用するとは、保有している正確な商品マスタデータを、ただ適切に入力すればそれで問題ないのでしょうか?答えはNOです。ここではショッピング広告におけるプラットフォーム最適化の具体例を一部ご紹介します。
重要な情報は表示される位置へ記載

入力できる情報は全部入力する
セッションでは入力情報が適切でない、あるいは十分でない状態で広告が配信されたであろう悲劇の例として、検索クエリ「領収書 保管用 オススメ」という文字列の検索結果画面に、「ハムの詰め合わせ」のショッピング広告が表示された事例が紹介されました。

プラットフォームに最適化するための対応ができていないと、場合によってはこのようなリスクが生じてしまいます。資料にもあるようにいくつかの要因が考えられます。たとえば商品フィードでは、商品のカテゴリを設定する属性として「Google 商品カテゴリ属性」が用意されています。他のものを含め属性値を適切に埋めていき、カテゴリーも適切なものを指定することによってGoogleが商品をより詳しく認識することが可能です。
これらは必ずしもユーザーの目に触れる部分ではありませんが意図しない広告の表示を予防することにも繋がるため、的確に設定しておくことが重要です。
参考:google_product_category [Google 商品カテゴリ] - Google Merchant Center ヘルプ
ユーザー視点がデータフィード活用に欠かせない
ここまでショッピング広告を軸としてデジタルアセットの活用、プラットフォーム最適化についてお伝えしてきました。
データフィードはショッピング広告に限らず、ディスプレイ広告にも活用されており、今回のイベントでも紹介されていた「LINE Dynamic Ads」のようにデータフィードを利用した広告、マーケティング手法はここ数年で非常に増えています。
ただ、デジタルアセットを保持している広告主やデータフィードの格納先であるプラットフォーム、テクノロジーの進歩にフォーカスしているようにも思えますが、検索結果を見るのが人間である限り「広告がユーザーにどう見えるのか?」は必ず考えるべきことだというのは今後も変わりません。ユーザーに対する広告の見え方、感じ方を考えること無くしては、データフィード活用は片手落ちとなってしまうことは避けられないのではないか、テクノロジーの進化によって訪れるであろう遠くない未来と、変わらず大事なものの両方を再確認できるイベントでした。