Facebook広告で入稿をする際にキャンペーン数や広告数が多いと、どうしても多くの手間と時間がかかった経験はないでしょうか?
そんなときに便利なのがExcelを利用した一括アップロードの機能です。
もしまだ活用したことがなければ、入稿の手間と時間をぐっと減らせる可能性があります。
Excelを用いた入稿方法
Facebook広告では、キャンペーン・広告セット・広告の情報を記載したExcelをアップロードすることにより広告を一括で新規入稿・編集することが可能です。今回は既存広告の編集と新規入稿の2パターンに分けて方法を説明します。
広告の一括編集方法
まず編集元となるファイルをダウンロードしましょう。
3パターンダウンロードの形式が選べます。
すべて | 全キャンペーン・広告セット・広告を対象 |
---|---|
選択済み | 選択したキャンペーン・広告セット・広告を対象 |
エクスポートをカスタマイズ | 選択したキャンペーン・広告セット・広告が対象かつ選んだ列のみを出力 |
全ての列が出力されると、編集したい項目を見つけるのにも一苦労するため、[エクスポートをカスタマイズ]がおすすめです。カスタマイズした列はプリセットとして保存しておくことも可能なため、次回以降にも役立ちます。
以下の項目等が主に使う項目として挙げられます。
- キャンペーンID
- キャンペーン名
- キャンペーンステータス
- 広告セットID
- 広告セット名
- 広告セットステータス
- 広告ID
- 広告名
- 広告ステータス
- 広告メインテキスト
- 広告コールトゥアクション
- 広告タイトル
- 広告説明文
- 広告リンク先
選択した項目だけ出力されます。
エクスポートする際はファイル形式を3パターンから選択できます。
ファイル形式 | 特徴 |
xlsxファイル | xlsxに対応したソフトでのみ開ける |
csvファイル | xlsxに対応したソフト・テキストエディタどちらでも開くことが可能 |
テキスト | テキストエディタで開ける |
エクセル形式で編集したいか、テキスト形式で編集したいかによってエクスポート形式が変わります。エクセルファイルは表形式のため編集しやすいですが、正規表現は使えないというデメリットがあります。正規表現を使用したい場合はテキストファイルでのエクスポートが望ましいでしょう。
どのファイル形式で編集しても問題ありませんが、大抵の場合はエクセルファイルが一番編集し易いのではないでしょうか。
一括アップロードによる入稿手順
上記の箇所から、作成したExcelファイルをインポートします。
Facebook広告マネージャにアップロードしたことがない新規の画像や動画を使用する際は、エクセルファイルと同時に画像(動画)ファイルもインポートする必要があります。
新規画像(動画)を使う際は画像(動画)ファイル名と、エクセル内の列[Image File Name]が一致している必要があります。
画像や動画をインポートする際は「広告をインポート」を開いて横のタブから画像や動画を選択することができます。
画像や動画だけではアップロードすることは出来ず、ファイルと共にのみアップロードすることが可能です。
エラーが起こった場合
入稿ファイルに不備があった場合、不備があった項目のみエラーで吐き出されます。
不備が無かった項目は入稿データとしてアップロードされますので、広告管理画面上で問題ないことを確認したら「確認して公開する」ボタンより反映させましょう。
不備があった項目はどこに問題があったかが記載されるため、直して再度やり直した項目だけ入稿しましょう。
注意点:一部対応していないフォーマットが存在
一括でキャンペーン設定や広告を編集できるエクセル入稿は便利ですが、全てのフォーマットに対応しているわけではないので注意が必要です。以下はExcelを用いた新規入稿が出来ません。
・リーチとフリークエンシーキャンペーン
・プレースメントアセットのカスタマイズをした広告
・複数の言語を使用した広告
・プレースメントがカスタマイズされたカルーセル広告
想定されるよくあるケースとしては、下図のように見出しやメインテキスト文などを複数設定している場合です。
エクスポートするとエラー表記となります。
実際に見出しや追加見出しなどを編集してアップロードしても、一か所のみ変更が反映され、その他タイトルは削除されるようになっています。テキストオプションとは関係のない最終リンク先などを変更したとしても、既存テキストオプションが消えてしまいます。
望まない変更を防ぐために[エクスポートできないデータがある広告を除外]をエクスポートする際に選択しておきましょう。
まとめ
Excelを用いた一括入稿方法は一見難しそうに見えますが、慣れてしまえば入稿の手間や時間を大きく削減できる強い味方になります。
一部フォーマットに対応していないなど、すべての作業を行えるわけではありませんが多くの設定内容を一括編集する際などには、広告管理画面のみで作業するより効率的に作業できることでしょう。