Canva初心者必見!バナー作成を効率化する便利な時短テクニック4選

Canva初心者必見!バナー作成を効率化する便利な時短テクニック4選

Canvaは、デザイン初心者でも手軽に使えるツールとして人気ですが、「もっと効率的に作業を進めたい」「クリエイティブを増やしたいけど、時間がかかりすぎて進まない…」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

特に、Canvaでのデザイン制作に時間がかかる、または効率が悪いと感じる原因のひとつは、「ツールの機能を十分に使いこなせていない」ことです。機能が豊富だからこそ、どこで、どのように使うべきかを把握できていないと、作業が停滞してしまうことがあります。

しかし、Canvaには作業効率を大幅に改善できる便利な機能がたくさんあります。この記事では、あなたのデザイン作業がスムーズに進むよう、時短や効率化を実現する機能を紹介します。

これらの機能を知り、活用することで、デザイン制作がぐっと楽になり、他の業務にももっと時間を使えるようになるはずです。

※今回紹介する機能の中には、Canvaの有料版限定の機能を含みます。

Canvaを使ったバナーの作り方についてはこちらのブログを参照ください。


1. よく使う素材を一元管理できる「ブランドキット」(有料版限定)

デザイン制作時、頻繁に使用するカラーやフォントを毎回手動で設定するのは、思った以上に手間がかかりますよね。そんな時に役立つのが「ブランドキット」です。

ブランドキットでは、ロゴ画像、フォント、カラーパレットなど、よく使う素材を一元管理しチームと共有できます。これにより、複数人で統一感のあるデザインを作ることができたり、同じ設定を繰り返すことなく、いつでも簡単に必要な素材を呼び出せます。

一人で作業をする場合も活用できます。ブランドや商材に特有のデザイン基準が決まっている場合、ブランドカラーや指定されたフォントをすぐに適用できるので、デザインの一貫性も保ちやすくなり、効率よくクリエイティブを作成することができます。

ブランドキットには、以下項目を追加することができます。

項目説明
ロゴブランドや企業のロゴマークを追加します
カラーブランドのテーマカラーや、デザインでよく使うカラーがあれば追加します。テーマカラーだけでなく、本文のテキストに使う黒系・白系のベーシックな色なども追加しておくのがおすすめです。
フォントデザインによく使うフォントがあれば追加しておいたり、テキストの分量が多いデザインをよくする場合はタイトルや見出し・本文などの重要度ごとにフォントサイズを決めておきましょう。
ブランドボイス独自のコミュニケーションやアピールのスタイル、語り口調や文体に決まりや方針がある場合に記載しておくことで、複数人がデザインを行う際に共通認識を持つことができます。
写真CMや広告に起用されているタレントさんの写真素材など、よく使う写真があれば追加しましょう
グラフィックマスコットキャラクターの画像や、あしらいによく使う画像などがあれば追加しましょう
アイコンSNSやマップのアイコン画像や、自社のWebサイトへ遷移できる二次元コードなど、デザインでよく使用するアイコンがあれば追加しましょう

では実際に、ブランドキットの使い方をご紹介します。

Canvaにアクセスしてログイン後、左側のメニューボタンから「ブランド」をクリックします。

ブランドキットを新規追加する際は、画面の右側の「新しく追加」をクリックします。

デザインを作成する際にブランドキットを使用する場合は、左側のメニュー内の「ブランド」から追加しておいたブランドキットを呼び出すことができます。

ブランド・商品ごとのような、ある程度同じような見た目のデザインが多くなるような粒度で分けることで、必要なものだけに整理された時短につながるブランドキットを作れます。

2. デザインのヒントが見つかる「テンプレート」「スタイル」(一部有料版限定)

デザインを作成する際、「どんなレイアウトにしよう?」「色の組み合わせはどうしよう?」と迷うことはよくありますよね。そんなときに頼りになるのが、Canvaの豊富な「テンプレート」と「スタイル」です。

イメージに近いデザインを探せる「テンプレート」

Canvaには、SNS投稿、バナー、プレゼン資料など、シーン別・目的別に使えるテンプレートが数多く用意されています。自分のイメージに近いデザインを選んで、テキストや画像を差し替えるだけで、誰でも簡単に、短時間で見栄えの良いデザインを作ることができます。

また、テンプレートでは「トンマナ」や「業種」「カラーパレット」などのキーワードでも検索できるため、用途にぴったり合ったレイアウトをすぐに見つけることができます。

テンプレートに使われている配色も参考になるので、色選びに迷ったときのヒントとしても活用してみてください!

テンプレートの検索ワードの例

トンマナの参考にしたい場合:かわいい、和風、春 など
レイアウトの参考にしたい場合:求人、セミナー、化粧品 など
色選びの参考にしたい場合:カラーパレット

テンプレートを活用したバナー制作については、こちらの記事もご参照ください。

配色に自信がないなら「スタイル」

さらに、レイアウトは決まったけど「フォントの組み合わせがなんだかしっくりこない…」「別の色味に変更したいが、配色に自信がない」

そんなふうに、デザインの見た目で悩んでしまうことってありませんか?

デザインには“統一感”がとても大切です。しかし、自分でゼロから色やフォントを考えるのは、思った以上に手間がかかりますよね。そんなときにぜひ活用したいのが、Canvaの「スタイル」機能です。

Canvaの「スタイル」機能は、あらかじめ用意されたカラーパレットやフォントの組み合わせを、テンプレートにワンクリックで適用できる便利な機能です。

①「デザイン」から「スタイル」を選択すると、カラーパレットやフォントがあらかじめ組み合わされたものが表示されます。

②「カラーパレット」から色を選んでクリックすると、デザインに色が自動で配置されます。カラーの配置はランダムになっており、繰り返し同じパレットをクリックすることで配置が入れ替わるので、好みの配置になるまで様々に試してみてくださいね。

③「フォントセット」からフォントの組み合わせをクリックすると、テキスト部分にフォントが自動で適用されます。

レイアウトの参考やイメージを固めるのには出来上がったデザインから選べる「テンプレート」を、様々な色やフォントなどを試したい場合には一括適用できる「スタイル」と、使い分けるのがおすすめです。

ただし、テンプレートに一切手を加えずそのままバナーの完成品として販売する、物品に印刷して販売するなど商用利用するのはCanvaの利用規約に反する場合があります。

販売する商品を作成する場合は、オリジナルのデザインである必要があります。Canvaのコンテンツを単独で販売することはできません。

引用元:ヘルプセンター|Canvaを使って販売用のデジタルおよび物理的な製品をデザインする

商用バナーや広告などに使う場合は、必ずテキストや画像など一部をオリジナルに差し替えるようにしましょう。テンプレートを“完成形”としてではなく、“アイデアのたたき台”として活用することで、効率的かつ安全にクリエイティブを作成できます。

3. メディアごとのアスペクト比に展開できる「リサイズ」(有料版限定)

デザインにまだ慣れていないうちは、たとえば「SNS投稿用に正方形の画像を作りたい」「同じ内容でバナー広告用に16:9の横長デザインも欲しい」といったように、異なるメディアに合わせて画像サイズを変更する“リサイズ作業”に時間がかかってしまうことがよくあります。

そんなときに役立つのが、Canvaの「リサイズ」機能です。

ワンクリックでさまざまな媒体のサイズへキャンバスを変更できるため、新しいサイズのものへ素材を取り込むような手間が不要です。InstagramリールやX投稿用、その他にもさまざま用途があらかじめ選択肢として用意されているのもうれしい点です。

ここからは、正方形のバナーを16:9の横長に変更する場合を例にして、「リサイズ」機能の使い方をご紹介します。

①正方形のデザインが完成したら、画面左上の「リサイズ」をクリックします。

②「レイアウト」をクリックすると、変更したいサイズを決める画面が出てきます。

表示された中に作りたいサイズのものがあればクリックして決めたり、見当たらない場合は「カスタムサイズ」から任意のサイズを指定することも可能です。また、複数のサイズを同時に作りたい時はチェックボックスに複数チェックを入れることができます。

今回は、「カスタムサイズ」から任意のサイズを指定してみます。

③作りたいサイズの幅・高さの数値を入力して「コピーとサイズ変更」をクリックします。

④「1280 x 720 pxを開く」をクリックします。このボタンには、作成したサイズがそれぞれ表示されます。

⑤指定したサイズにリサイズされた画像の新しいファイルが作られます。

リサイズには様々な配慮が必要となるため、以下の記事もチェックしてみてくださいね。

4. 使いたい機能をすぐに呼び出せる「ショートカットキー」(無料)

多機能だからこそ、使いたい機能をどこにあるか探すのに時間がかかってしまい、それら数秒のタイムロスが積み重なって作業がもたついてしまうことがあります。Canvaに限らず、作業の効率化にはショートカットキーの活用が欠かせません。

Canvaにも、標準的な「Ctrl + C」や「Ctrl + V」などのオーソドックスなショートカットに加え、Canva独自のショートカットがあります。その中でも特におすすめなのが「スラッシュマジック」です。

スラッシュマジックを使うと、作業画面上で何も選択していない状態のときに、キーボードの「/」または「/」(スラッシュ)キーを押すだけで、ショートカットメニューが素早く表示されます。これにより、探していた機能をすぐに検索して呼び出すことができ、作業のスピードが大幅に向上します。

キーボードの「/」「/」(スラッシュ)キーを押すと、画像のようにアクションを検索するポップアップが表示されます。この中からマウスでスクロールして探すこともできますし、呼び出したい機能を検索ボックスに入力することでさらに時短することができます。

スラッシュマジックを使って呼び出せる機能やツールのうち、特に使用頻度が高いものを紹介します。

検索コマンドできること
レイヤー「配置」メニュー内の「レイヤー」一覧を表示する
ブランド左側メニューバーの「ブランドキット」タブを開く
ロゴブランドキットに登録したロゴを追加
テンプレート左側メニューバーの「テンプレート」タブを開く
テキストテキストボックスを追加
表(テーブル)を追加
長方形図形「長方形」を追加
図形「線」を追加
円形図形「円」を追加
素材検索左側メニューバーの「素材」タブを開く
写真「素材」タブ内の「写真」一覧を検索する
フレーム「素材」タブ内の「フレーム」一覧を検索する
動画「素材」タブ内の「動画」一覧を検索する
オーディオ「素材」タブ内の「オーディオ」一覧を検索する
埋め込むリンクの埋め込みを追加
ダウンロードダウンロードメニューを表示する
共有共有メニューを表示する
リサイズリサイズ機能メニューを表示する
ページを追加開いているファイル内で新しいページを追加する
ページを複製編集中のページを複製する
新しいデザインを作成新規ファイルを作成する
ヘルプCanva公式ヘルプページへ遷移

慣れるまでは地味な存在に思えるかもしれませんが、作業時間の短縮に大きく貢献する機能ですので、ぜひ積極的に活用してみてください。

機能を使いこなした効率的な制作を心がけよう

Canvaを使ったデザイン制作で効率的に作業を進めたい時に重要なのは、ツールに備わった機能の「目的」や「使いどころ」を十分に理解し、適切な場面で使い分けることです。Canvaは直感的に使えるため、詳しい使い方を調べていない人も多いかもしれませんが、自己流を続けていると、知らず知らずのうちに無駄な作業がふえてしまいがちです。

本記事で紹介した時短テクニックを活用することで、制作のスピードを上げて、より気軽にクリエイティブ制作に取り組んでいただけたら幸いです。Canvaには他にも時短に繋がる機能が豊富にあるので、アップデート情報をキャッチアップしたり、社内やSNS上で他のCanvaユーザーと情報交換することで、より効率的な作業環境を整えましょう。

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