Facebook広告の動画広告でアニメーションGIFが利用可能に

Facebook広告の動画広告でアニメーションGIFが利用可能に
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動画広告でアニメーションGIFが利用可能に

Facebook広告の動画広告において、アニメーションGIFのファイルを広告素材として利用できるようになりましたので、他の動画フォーマットとの比較も交えて紹介します。


厳密には、これまでも下記の手順によってアニメーションGIFを広告配信することは可能でした。

1.使用したいGIFへのリンクを投稿に追加します。
2.GIFのプレビューが読み込まれ、表示されることを確認してから、Facebookページに投稿します。
3.ページで[投稿の広告を出す]をクリックします。

引用元:アニメーションGIFを含む投稿を宣伝できますか? | Facebookヘルプセンター

しかしながら、「投稿を宣伝する」広告の目的に限定されていたため、活用できる目的は限られていました。


今回のアップデートにより、アニメーションGIFをMOVやMP4のような動画ファイルと同じように動画広告の素材として利用することができるようになっています。もちろん、広告の目的を「投稿を宣伝する」とする必要もありません。

アニメーションGIFとは

アニメーションGIFは、静止画を組み合わせてアニメーション表示させることができる画像形式のファイルです。パラパラ漫画をイメージすると分かりやすいと思います。

冒頭のヘルプページでもGIFを集めた以下のウェブサイトが紹介されていましたね。
参考:GIPHY | Search All the GIFs & Make Your Own Animated GIF

あくまで「画像」であり「動画」ではないのが良くも悪くも特徴です。画像ですので、動画のように再生ボタンを押さなくとも自動的に動きますし、閲覧環境も選びません。自動的にループ再生されるのもアニメーションGIFならではですね。

しかし画像ですので音声情報を持つことはできません。こういった特徴から多くの場合、数秒で完結するような動きを見せたいケースで利用されています。また「シネマグラフ」と呼ばれる、画像の中の一部だけを動かす表現手法にもアニメーションGIFが適しています。この記事のおわりに掲載されている、弊社の採用に関するバナーもシネマグラフですので是非見てみてくださいね。

通常の動画やスライドショー動画との比較

アニメーションGIFについて簡単に説明しましたが、通常の動画やスライドショー動画と比べてどのような違いがあるのでしょうか?簡単にまとめてみました。

フォーマット 音声 表現の自由度 制作しやすさ
動画
スライドショー動画
アニメーションGIF ×

動画

動画はビジュアル・音声ともに好きなように表現することが可能ですが制作そのものの専門性が高いため、誰でも気軽に・・・というわけにはいきません。制作を外注する場合も、それなりのコストが必要になるでしょう。

スライドショー動画

Facebook広告のスライドショー動画は、制作ツールや専門知識がなくてもFacebookの広告マネージャから静止画や音声を組み合わせて作成することができます。表現の自由度では劣るものの、この制作ハードルの低さは大きな特徴といえます。静止画のコマ送りという点でアニメーションGIFと同じですが、画像の切り替えが最短で1秒必要であることや、静止画が最大10枚までしか利用できないことからアニメーションGIFほどの柔軟性はありません。

アニメーションGIF

アニメーションGIFは、動画とスライドショー動画の中間くらいのポジションといえます。制作はスライドショー動画ほど簡単ではないものの、動画ほど困難ではありません。表現の自由度では動画には及ばないものの、スライドショー動画よりは様々な表現が可能です。(音声は含められない点に注意) どれが優れているか、ではなくクリエイティブの内容やリソースを考慮して適切なものを利用していきたいですね。

なお、ファイルサイズは8MB未満、他の画像と同様に画像内にテキストが占める面積が20%未満とすることが推奨されています。また、点滅するもの、画質が粗いものは広告の審査で承認されない可能性がありますので、避けるのが無難です。

最後に

動画広告へ注目はますます高まり、Facebookでも動画に関連したアップデートが続いています。以前紹介したスライドショー動画のアップデートや今回のアニメーションGIF解禁は、本格的な動画を用意することが難しい広告主に対して動画広告への参入ハードルを下げるためのものでしょう。動画フォーマットであれば静止画よりも必ずクリック率やコンバージョン率が上がるというほど単純ではありませんが、ソーシャル広告において非常に重要であるクリエイティブの幅が広がっていくのは嬉しいことですね。

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