Google ショッピング広告、2016年の商品フィード仕様変更を発表

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Google はオンラインで商品を検索するユーザーにより良い体験をもたらすために、Google ショッピングやGoogle ショッピング広告(旧:商品リスト広告)の商品フィード仕様やポリシーのアップデートを定期的に行っています。

これは、商品にまつわるありとあらゆる情報をマーチャント(販売者)からできるだけ収集し、商品を検索するユーザーに対して商品情報の充実と透明性の向上を図ることがより良いショッピング体験を与える事になるという考えのもとで行われています。

2016年のアップデートについても予定されるアップデート内容が公表されましたので、今回はその概略についてお伝えいたします。

参考:2016 年度の Google ショッピングの商品フィード仕様の更新について – Google Merchant Center ヘルプ

商品フィード仕様の変更点

1. 「Unit Pricing」関連属性が新たに追加

この属性が追加されることによって、単位で価格が決まる商品において単位あたりの価格を指定することができるようになります。つまり量り売りのようなイメージですね。

これまでの仕様だと、例えばサイズオーダーができるカーペットなどを販売したい場合には、1平方メートルずつのバリエーションなど全てのサイズを想定した商品情報を登録をする必要があり、これは到底現実的ではありませんでした。

この属性によって、重さ(g、kg など)、容量(ml、l など)、長さ(cm、mなど)、面積(平方メートルなど)、個数単位(カートン)といった単位あたりの価格設定を行えるようになります。

※2016/6/1修正

量り売りではなく、例えば名刺のような1セットの内容数が多くなるに連れて1枚あたりの単価が安くなる商品の時に、1枚あたりの単価を指定できるというものでした。

イメージが湧きにくいと思うので、下記のようにイメージ下さい。

  1. 名刺が1セット100枚で1,000円(税込み)の場合:1枚あたり10円
  2. 同じ名刺が1セット200枚で1,800円(税込み)の場合:1枚あたり9円

これによって同一商品で内容数と金額が違う場合に、1枚あたりなどの単位価格を消費者に別途明示することができるようになります。1枚あたりいくらといった価格表示をしてくれると我々も分かりやすいケースって多いですよね。

今回のアップデートでは「unit pricing measure」属性と「unit_pricing_base_measure」属性が追加されており、ヘルプでは何がどのように違うかが非常に分かりにくのですが、以下のように認識しておけば間違いありません。

  • 「unit pricing measure」属性:その商品の内容量はどのくらいか?上記名刺の例では100枚または200枚。
  • 「unit_pricing_base_measure」属性:どれくらいの容量を基準として価格を表示したいか?上記名刺の例では1枚あたり

「unit_pricing_base_measure」属性で指定した数量単位で価格が自動計算されるため、同じ商品であれば100mlや100gといった基準で統一をしておかないと、100mlの商品は100mlあたりの値段、同じ商品で200mlの商品は200mlあたりの値段で表示されてしまう可能性があるので指定するときは注意が必要になりそうです。

ヘルプによれば「ページ上の複数の単位価格を比較しやすくするために、指定された値とは異なる基準単位が表示されることがあります。」とのことですので、異なる基準単位が存在した場合に自動的に基準単位を揃えてくれるケースもありそうですが、誤った指定を行わないに越したことはありません。

参考:単位価格[unit_priceing_measure] – 商品フィード仕様

2. ファッション関連商品で「color」属性と「size」属性の登録が必須に

日本、ドイツ、フランス、イギリス向けに販売するアパレル商品で「color」属性と「size」 属性を登録することが必須となりました。

「ブラウス 白」で検索して「黒いブラウス」が表示されてしまうなどといった、ユーザーの意図と表示される商品に違いが発生しないようにするためのルール化ですね。

参考:色 [color] – 商品フィード仕様サイズ [size] – 商品フィード仕様

3. すべての国で「gtin」属性が必須に

既に日本向けに販売する商品においては、国際商取引番号(日本ではJANコード)である「gtin」属性に関しては入力が必須となっております。

今回は商品販売対象が11カ国(オーストラリア、ベルギー、カナダ、デンマーク、インド、メキシコ、ノルウェー、ポーランド、ロシア、スウェーデン、トルコ)のいずれかに当てはまる場合にも登録が必須となるよう適用が拡大されます。

参考:gtin [gtin] – 商品フィード仕様

4. すべての国で「ファッション・アクセサリー」「メディア」「ソフトウェア」のカテゴリにおける「google_product_category」属性の指定が必須に

既に日本向けに販売する商品においては、当該カテゴリにおいて「google_product_category」属性に関しては入力が必須となっております。

今回は商品販売対象が11カ国(オーストラリア、ベルギー、カナダ、デンマーク、インド、メキシコ、ノルウェー、ポーランド、ロシア、スウェーデン、トルコ)のいずれかに当てはまる場合にも登録が必須となるよう適用が拡大されます。

参考:google 商品カテゴリ [google_product_category] – 商品フィード仕様

5. 商品画像に使うイメージサイズの下限が 32 x 32 px から 100 x 100 px に引き上げ

これまでファッション関連を除く商品においては、商品画像に使いイメージサイズの下限が 32 x 32 px でしたが、これが最低でも 100 x 100 px サイズのイメージが必要になります。ファッション関連商品の場合は既に 250 x 250 px が下限となっており、今回の仕様変更の対象とはなりません。

登録されているイメージサイズがのこれらの下限を割る場合は商品が不承認になりますので注意です。

参考:商品画像リンク [image_link] – 商品フィード仕様

6. SFTP/FTPで送信できる商品フィードのファイルサイズ上限が1ギガバイトから4ギガバイトに引き上げ

商品フィードを Google Merchant Center にアップロードするための方法の1つに、SFTP または FTP 経由で送信する方法があります。

この方法でデータを送信する場合、これまではファイルのサイズ制限が1ギガバイト(1GB)となっていましたが、この上限が4ギガバイト(4GB)まで引き上げられました。この上限はファイルが圧縮、非圧縮いずれの場合でも適応されます。

参考:SFTP または FTP 経由のデータフィードの送信

仕様変更に対する対応期限について

上記の仕様変更への対応は下記の期日までに行う必要があり、対応できなかった商品については商品が不承認となりますので注意が必要です。

2016年9月1日までに対応完了する必要があるもの

  • ファッション関連商品で「color」属性と「size」属性が未登録の場合は登録
  • 商品画像に使うイメージサイズを、最低でも 100 x 100 px の画像に差し替える

「Unit Pricing」関連属性は任意で利用する属性ですので、特に対応期限は設けられておりません。

2017年2月14日までに対応完了する必要があるもの

  • すべての国で「gtin」属性が未登録の場合は登録(日本国内向けの場合は2016年5月16日に適用済み)
  • すべての国で「ファッション・アクセサリー」「メディア」「ソフトウェア」のカテゴリに当てはまる商品において、「google_product_category」属性が未登録の場合は登録

まとめ

冒頭にもお話したとおり、今回のアップデートは Unit Pricing 関連属性の追加による取扱商品の充実と、商品情報の透明性確保のためのルール強化が中心だと言えます。

2015年のアップデートでは固有商品ID(GTIN、Brand、MPNなど)の登録ルール強化と送料の明示でしたので、2016年のアップデート内容で言うと「color」や「size」など更な細かいレベルでルールが強化されておりますので、今後もルール強化の範囲が他の商品カテゴリなどにも広がっていくものと考えられます。

月並みですが、商品フィード構築の鉄則として「分かる情報は、最初から全てきちんと詰め込む」という部分が守られていれば、これらの変更に関してはあまり恐れることはありません。ミニマムスタートの場合、とりあえず広告を出すだけ出すということは実現できますが、長い目で見たときに、ルールの強化によって都度商品フィードの設計変更を断続的に行わなければならなくなりませんので、時間をかけてでも初期構築の段階で最大公約数を取れる設計にしておくのが吉だと言えますね。

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Hiroki Tanaka

Hiroki Tanaka

アナグラム株式会社 テクノロジーエキスパート。 広告代理店に入社後、リスティング広告の社内データダッシュボードの戦略構築とインフラ整備等を管理・運用型メディアコンサルタントチームのマネジメントを歴任。 2012年より現職にて、リスティング広告の運用から、Googleアナリティクスやタグマネージャー導入と運用の支援、criteoなどデータフィードを用いた広告の導入支援や運用、クルーの執筆したブログ編集、ちょっとした買い出しなどを行っている。