代表 伊東健太さま長年にわたりファッションとリユースの現場に携わる中で、「価値あるものが正しく評価されずに手放されていく」現実に疑問を抱く。そうした課題を解決し、ファッションを愛する人々に“納得感のある循環”を届けることを目的に、2016年に株式会社KLDを設立。
取締役 伊東美保さま自社YouTube・ブログなど、KLDさま内の幅広いオウンドメディアに注力。アパレルブランドの知見を活かしWeb広告用のクリエイティブ制作や訴求すべき買取事例の選定も実施。
経営管理部長 森信也さまWeb集客やマーケティングに関わる施策を幅広くご担当。LPO・SEOの管轄やオーガニック流入での実数や注力すべきブランドアイテムの管理まで幅広く統括。
ブランド古着の宅配買取・販売サービスを展開して行なっているKLDさま。
KLDさまの古着買取サービスでは、業界で一般的な「買取価格◯%UPクーポン」などの施策はあえて行わず、常に買取価格で利用者へ最大限の還元を目指す姿勢を貫かれています。
古着本来の価値を見極め、適正価格での買取と再販売を実現することで、多くのファッション好きのユーザーから愛されています。
今回はアナグラムとのお取組みに至ったきっかけから、実際に買取申し込み数の増加につながった施策、そしてその取り組みを通じて生まれた変化についてお話を伺いました。
このインタビューは、2025年10月に行われました。
聞き手:アナグラム株式会社
クリエイティブチーム マネージャー 仙波勇太
クリエイティブチーム クルー 佐藤一葉
ご利用サービス: Facebook広告運用 , Instagram広告運用代行 , 広告運用代行
「もっと広告でできることがあるはず」最適な戦略を探す中で、アナグラムを選んだ理由とは
弊社にお問い合わせ頂いた当時、どのような課題をお持ちでしたか?
森:KLDでは、重点的に集めたいブランドがいくつかあり、その買取比率を高めていきたいと考えていました。ただ、「広告でもっとできることがあるはず」という思いはありながらも、どのような戦略で、どんなユーザーにアプローチすべきかが定まらず、思うように成果を伸ばせていない状況でした。
また、社内リソースが限られており、クリエイティブ制作や訴求の検証まで十分に手をかけられていないことも課題でしたね。
複数の課題が重なり、「やりたいことはあるのに動けない」もどかしさを感じていました。そこで、専門の方に力を借りたいと考えるようになりました。
パートナーを選定する上で重視していた点と、最終的にアナグラムを選んだ理由をお聞かせください。
森:私たちが求めていたのは、「戦略を柔軟に描き直せるパートナー」でした。
仮説通りに進まないことも当然ある中で、「なぜうまくいかなかったのか」を一緒に分析し、次の打ち手を提案してくれる伴走力を重視していました。
アナグラムさんは、提案段階から媒体特性やユーザー行動を踏まえた全体設計を軸に話をしてくださって、「一つの施策に固執せず、柔軟に改善を重ねられそうだ」と感じました。
媒体選定の考え方を図解で説明してくださったのも印象的で、「今、KLDがどの広告媒体で勝負すべきか」をロジカルに示していただきました。
Meta広告で手詰まり感を抱えていた私たちに対しても、「ユーザーが売りたいと思うタイミングを逃さないために検索広告も活用すべき」という視点を提示してくださり、視野が広がりましたし、「KLDのサービスをどう伸ばすか」を一緒に考えてくださる誠実さを感じました。
仮にシミュレーション通りにいかなくても、筋道を立てて柔軟に軌道修正してくれるだろうという安心感もありました。
集めたいブランドの買取比率が10%上昇。ASC活用×クリエイティブ改善で成果を伸ばした取り組み
お取組み開始から1年ほど経過しますが、広告運用の成果はいかがですか?
森:まず感じているのは、流入してくる古着の“質”の変化です。
重点的に集めたいブランドの割合が、アナグラムさんとの取り組み前は40〜50%だったのが、現在は約60%まで向上しました。1年で10%上がるのは、私たちのようにブランドを絞って買取を行う事業では大きな変化です。
特にMeta広告のAdvantage+ セールスキャンペーン(以下、ASC)を活用した広告配信からの獲得が好調です。当初は、Meta広告ではターゲティングを狭めた方が成果が出やすいと考えていたので、ターゲティングを機械学習に委ねる配信メニューには慎重でした。しかしアナグラムさんから「クリエイティブ側でブランドを明示的に訴求すれば、ASCでも狙った層に届く」と提案を受け、実践してみたところ、成果が安定して拡大しました。
美保:今ではASCが獲得の主力です。ブランドごとの世界観を反映したクリエイティブを制作することで、流入する古着の質を維持しながら、リーチを拡大でき、「適切なユーザーに、適切なメッセージを届けられている」と実感しています。
特定のブランドを狙ったクリエイティブ例




伊東:数字が明らかに良くなっており、ステークホルダーにも良い報告ができています。
アナグラムさんは、我々の状況を理解したうえで、予算や現実的な獲得数を踏まえた提案をしてくださるので安心感があります。挑戦したいときにも柔軟に対応してくれますし、この1年間で多くのチャレンジが成果につながりました。
クリエイティブの表現の幅にも変化があったと伺いました。
美保:委託から半年ほど経った頃、アナグラムさんから「KLDのサイトに掲載している漫画を広告に応用してはどうか」という提案をいただきました。
サービス内容を伝える広告ももちろん大切ですが、漫画形式にすることで、ユーザーがKLDの世界観や誠実さをより自然に受け取れるのでは、と思い提案させていただきました。
森:実際に構成案をいただき、制作してみると遊び心がありながらもブランドに合った仕上がりになりました。
配信を開始したところ、当時のクリエイティブの中でもトップクラスの獲得効率を記録し、今でも主力として活躍しています。
美保:KLDの価値観を深く理解したうえで提案してくださるので、「うちのことを本当に見てくれている」と感じます。
リソース面も制作面もサポートいただいており、Meta広告を起点に、ターゲティング・クリエイティブ・媒体設計のすべてを柔軟に見直していただきました。


事業規模を1年で2〜3倍に成長させるために。挑戦を支えるのは“理解してくれる”パートナー
取り組みについて伺ってきましたが、今後の事業の展望についても聞かせてください。
森:今後1年で事業規模を2〜3倍に拡大する計画を掲げています。
当然、今と同じやり方を続けるだけではどこかで限界が来ると思っています。決まった型にとらわれず、私たちのブランドやサービスの特性を理解して新しい手段をどんどん提案してくれるパートナーの存在が欠かせません。
現在は買取領域の広告運用をご支援していますが、販売面でのご相談もいただいていますよね。
森:通販での販売効率を高めたり、POPUPイベントの集客強化といった部分も含めて、今後ご相談できるとありがたいです。
ありがとうございます。ここまでご一緒してきて、アナグラムに対して感じていることや今後に期待することがあれば教えてください。
伊東:アナグラムさんと取り組む中で、「理解してくれるパートナーに出会えた」と強く感じています。
弊社の事情を踏まえて無理のない提案をしてくださる一方で、攻めるべきときには思い切ったチャレンジも提案してくれる。そのバランスが非常に心強いですね。
成果が出た施策もあれば思うようにいかなかったものもありましたが、それでも“チャレンジできる環境”を一緒に作れているという手応えを感じています。今後も引き続き、伴走していただきたいなと思っています。
- Voice Of AdOps担当者の声
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KLDさまとは、Meta広告のASC活用やクリエイティブ改善を中心にご一緒してきました。
数字の動きを追うだけでなく、「どんなユーザーに、どんな価値を届けたいか」を常にすり合わせながら進められたことが成果につながったと感じています。「預かった衣服を、本来あるべきふさわしい価値で還元し、信頼を積み重ねる」。
その姿勢が事業の中心にあるからこそ、KLDさまの魅力を伝えるクリエイティブに多くの共感が生まれ、買取申し込みへとつながっているのだと思います。
ご支援開始から約1年。
もともと古着が好きな私自身も、今ではKLDさまのファンの一人です。今後も、サービスの魅力をより多くの方に届けるために、KLDさまの事業を支える伴走者であり続けたいと考えています。


