公益財団法人 京都大学iPS細胞研究財団
公益財団法人 京都大学 iPS細胞研究財団
社会連携室(寄付担当) 渡邉 文隆さま 徳永 愛子さま

iPS細胞の製造や品質評価などの技術を産業界へと「橋渡し」する機能を担い、実用化に向けて日々活動されている公益財団法人 京都大学iPS細胞研究財団さま。
2020年度に公益財団法人として内閣府から認定され、同年に寄付を募るためWebプロモーションを開始しました。Webでのプロモーションを開始する際にご相談を頂き、戦略立案から実際の広告運用までおまかせいただいています。

本記事では、弊社との取り組みを通して、どのようにしてWebプロモーションを成功に導けたのかをお伺いしてきました。

このインタビューは、2021年9月に行われました。

聞き手:アナグラム株式会社
二平 燎平
籭 智公(執筆者)

公益財団法人 京都大学iPS細胞研究財団さまは、どのような活動を行っているか改めて伺わせてください。

徳永:京都大学iPS細胞研究財団(以下、 iPS財団 )では、品質を担保したiPS細胞の製造・保管・提供を行っています。主に再生医療の研究開発をおこなっている研究機関・企業に対して良心的な価格でiPS細胞を提供しています。

渡邉さん、徳永さんはどのようなお仕事をされているのでしょうか?

徳永:社会連携室という部署に所属しており、一般の方から寄付金を募る役目を担っています。iPS財団が活動を開始したのは2020年。社会連携室は2名体制でスタートしたので、寄付受け入れ体制の整備、寄付募集の開始など一から準備を行いました。

一般の方から寄付を募らせていただくうえで、効果が可視化でき、多くの方にご覧いただけるWeb広告に取り組みたいと考え、ご一緒できる代理店さんを探しました。

その中でなぜアナグラムに依頼して下さったのでしょうか?

徳永:色々な会社を調べる中でアナグラムさんについて知りました。

公式サイトのブログでもWeb広告に関する記事を多く発信されており、「ご一緒できたら最新の情報を取り入れながら、良い運用をしていただけるのでは?」と思い、お打ち合わせをお願いしました。

お打ち合せでは、我々が初めてWeb広告施策を実施することを配慮しながら全体の戦略から媒体案までご説明いただきました。公式サイトに記載されている情報量やスピード感が実務に反映されているのが印象的で、ご一緒することに決定しました。

明確な指針があったからこそ、不安を払拭してWeb広告の基盤を整えることができた

実際に、取り組みがはじまってどうでしたか?

徳永:ご一緒にお取り組みして1年間経ちますが、率直な感想としてWeb広告による寄付募集を開始して良かったと感じています。

Web広告の実施自体初めてでしたので、開始前は不安が大きかったです。そういった不安な部分も率直にお伝えしたことで、当財団に適した、各施策を実施していただきました。

検索広告・ディスプレイ広告・SNS広告など多くの媒体にチャレンジしてきましたが、各媒体を通してどれだけ多くの方に情報をお届けできそうか、どのようなリスクがあるかを教えてくださいました。

仮説・検証を行う際も、施策がうまくいったとき更に拡大していく方法、うまくいかなかった場合の代替案をご説明いただきました。不安を払拭して運用をお任せすることができたのも、明確な指針があったからです。

もっと良い方法がないか?を常に考えてくれる

ありがとうございます。 特に印象的だったことはありますか?

徳永:現状に満足せず、「もっと良い方法がないか?」を常に考えていただけるところです。

たとえば新しい施策を実施した際、広告の表示形式が一部のユーザーにとって好ましくないことがわかりました。実績自体はかなり良かったので、どうするべきか悩みました。

検討した後、「実績が悪くなるのは承知しているが、広告を見ているユーザーの気持ちを考えて今の配信設定はいったん停止したい」とお伝えしたところ、我々の意向をご理解くださり、実績のことを考慮して、すぐに別の施策を提案いただきました。それを実施したところ、前回の施策より好調で開始当初より改善できた部分もありました。

実績だけではなく、広告を見ているユーザーの気持ちを考えた代案で、Web広告を開始してから一番の実績を出していただいた点も頼もしいと感じました。

寄付に関心がなかった方々にも、iPS財団のメッセージを伝えて寄付を募ることができた

渡邉:ディスプレイ広告の配信によって、寄付に関心がなかった・弊社の活動を知らなかった方々にも興味を持っていただき、応援をしていただけたことが良かったです。

当初は「寄付に興味があるユーザーに、iPS財団のことを知っていただくこと」が重要だと考えていました。ただ、アナグラムさんに広告運用をお願いしたお陰で、今まで当財団について知らなかった方々にも広告を通して知ってもらい、寄付していただくことができました。

寄付について考えたことがなかったであろう方々と接点を持つことができたお陰で、「広告を通して、更に寄付体験を増やしていけるのでは?」と感じました。

さらに多くの方にiPS財団について知っていただき、貴重な寄付体験を増やしたい

最後に、貴財団の展望、アナグラムに期待することを教えてください。

徳永:当財団にはWeb広告に関するノウハウがほとんどありませんでした。

アナグラムさんのように親身になってくださる代理店と一緒に取り組んでいなかった場合、不安な部分が多く躊躇していた施策もあったと思います。

常に「このようなステップで設計を考えているので大丈夫です、 是非やってみましょう!」としっかりと説明をしてくださるので色々な広告配信を試すことができていますし、今のところ実際に結果を出すことができています。

これからも実施できそうな施策は積極的にご提案いただき、更に成果を伸ばしていきたいです。

渡邉:私たちのような公益財団が、リスクをとって資金を広告に投資することは社会的な責任が大きいことです。我々も命運をかけていたので、細かく依頼を行ってきました。

しっかりとした論理に基づいて、我々の要望に対する期待値を超え、非常に大きな成果を実現してくださったと思います。

今後も更に多くの方々に当財団の活動を知っていただき、「寄付」について1人でも多くの方々に知っていただけるよう、施策を一緒に考えていきたいです。

Voice Of AdOps担当者の声
初のWeb広告施策ということで、ご不安な点を払拭できるように 取り組みを行ってきました。 「iPS財団の活動や想いが伝わるクリエイティブになっているか?」 「広告を見ている方々が不快に思うような訴求はないか?」 このようなクライアントさまやユーザーの目線については、常に意識してきました。 渡邉さん・徳永さんと事前確認を徹底し、チャレンジングな施策が実施できたお陰でこの1年間成功体験を増やすことができました、大変感謝しています。 これからも「広告運用を代行する」という範囲に留まらず、事業を一緒に伸ばすための「伴走者」として、新しい施策を考えていきたいです。

公益財団法人 京都大学iPS細胞研究財団