2017年10月25日にYahoo!ディスプレイアドネットワーク(以下、YDN)にて入札価格調整機能の追加のアナウンスがありました。
参考:【YDN】入札価格調整機能とアプリキャンペーンの追加について - Yahoo!プロモーション広告
ターゲティング単位で設定できる入札価格調整機能の追加
これまで、YDNでデバイスや性別といったターゲティングごとに入札価格を設定する場合は、広告グループを複数用意する必要がありましたが、本アップデートにより1つの広告グループの中でまとめてターゲティングの入札価格調整ができるようになりました。
すでに、Googleアドワーズでは、馴染みのある機能ですが、同様の機能がYDNにも追加され、今後はシンプルなアカウント構成での運用が可能になります。
下記がイメージです。
参考:Google アドワーズ、デバイスごとに独立した入札単価調整が可能に
ターゲティング別の入札価格調整方法
①設定したいキャンペーンの広告グループを選択し、[ターゲティング]タブをクリックします。
②[ターゲティング]画面に移ると、入札価格調整率が変更できる一覧が表示されるので、設定したい項目のタブを選択すると、入札価格の調整が行えます。上記は「デバイス」の設定例です。
各ターゲティング別のデータが見られないのが残念ですが、今後のアップデートに期待したいところです。
尚、最新版のキャンペーンエディター Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)版からも、入札価格調整率の設定が可能になっています。
参考:キャンペーンエディター Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)版
入札価格調整機能が使えるターゲティング種別一覧
以下のターゲティングにおいて利用が可能です。
- 性別
- 年齢
- 地域
- 曜日・時間帯
- デバイス
- キャリア
- インタレストカテゴリー
- サイトカテゴリー
以下の3つのターゲティングに関しては、対応外となっています。
- サーチターゲティング
- サイトリターゲティング
- プレイスメントターゲティング
入札価格調整率の設定範囲
- -90%~+100%
複数のターゲティングで調整率を設定した場合、最終的な入札価格は「全ての調整率を掛け合わせた比率」×「広告グループの入札価格」となります。
例)入札価格:50円
ターゲティング設定
性別:男性 +50%(×150%)
年齢:30~39歳 +100%(×200%)
地域:東京都 +20%(×120%)
デバイス:スマートフォン -50%(×50%)
上記の全てに該当した場合、
「入札価格:50円×(150%×200%×120%×50%)=最終入札価格90円」となります。
まとめ
今回のアップデートにより、ターゲティングに合わせてより柔軟な入札価格の調整が可能になりました。ターゲティングごとに細分化すればするほど広告グループが膨大になり、管理も複雑になりがちなYDNにおいては、運用者にとって待望の機能になるのではないでしょうか。
ただし、前述でも苦言を呈した通りターゲティング毎のデータはターゲティング設定画面からは確認できないため、都度レポート作成画面からの確認となってしまいます。そうなると、かえって確認の手間が掛かるため、あえてターゲティング毎にグループを分けるという選択肢もありですね。