
2023年7月にて本機能の提供は終了いたしました。
Twitterを利用しているのは、ログインしているユーザーだけではありません。たとえば、GoogleやYahoo! JAPANの検索結果に表示されたツイートをログインせずに閲覧していたり、知人からツイートを共有してもらったりというユーザーも実は少なくありません。
今回は、ログインせずにTwitterを利用しているユーザーにもアプローチできる、Twitterログアウト広告について解説していきます。


Twitter広告ログアウト広告とは?
ログアウト広告とは、Twitter.comでデスクトップとモバイル(ブラウザのみ)にログインしていない状態でTwitterを訪れるユーザーに対して広告を表示する機能として追加された新たな広告の表示先です。ログアウト広告は、プロフィール、検索、リプライなどで表示されます。
ログアウト広告の必要性
ログインせずにTwitterを訪れる人はグローバルで毎日4〜6千万人と推定されており、日本でも4~6百万人ものユーザーが非ログインでの訪問があると推定できます。(全世界Twitter登録者数の内、日本は10%程度を占めるため)
参考:世界の月間Twitter使用者数
参考:日本の月間Twitter使用者数
ログアウト広告は特にリーチの最大化を目的とするキャンペーンにおいて、より効率的な成果を生み出すことが期待されます。
ログアウト広告の設定方法
ログアウト広告はある条件を満たす場合自動的に適用されるため、想定外の露出を防ぐためにも必ず確認しておきましょう。
ログアウト広告の適用範囲
プロフィール、検索、返信のプレースメント(利用可能な場合)を表示先に設定したキャンペーンを配信している場合、これらのキャンペーンは自動的にログアウトしている(ログインしていない)ユーザーへ配信する設定となっています。
なお、プレースメント設定でホームタイムラインのみを設定しているキャンペーン広告はログインしているユーザーにのみ表示されるため、影響をうけません。
また、ターゲティング設定で地域(国)/デバイス/言語以外のターゲティングを設定している場合、ログアウトしているユーザーには広告は配信されないため注意しましょう。
設定方法と注意点
設定の確認や変更したい場合は以下の方法で行います。
①「広告グループ」→「ターゲティング機能」から追加オプションを選択
②ログインステータスをターゲティングを確認
③設定を確認・変更できます
なお、ログアウトユーザーのみに配信する設定は出来ません。
また、注意点としてターゲティング設定で「興味関心」や「キーワード」などを設定し、ログアウトしているユーザーには広告が配信されないターゲティング設定にしても、「ログインステータスをターゲティング」の表示上は「ログインとログアウトの両方」が選択されています。
「ログインとログアウトの両方」を選択していても、ログアウトユーザーへは配信されないため注意しましょう。
ログアウト広告と相性の良い業種・サービス
ログアウト広告はログインしてないユーザーに対して表示する広告のため、ターゲティングできる項目が地域やデバイスなど広い範囲のものに限定されます。
このように対象を絞っての配信ができないため、広告とは少し考え方が異なり、SNSオーガニック運用のようにプラットフォームのユーザー層や特徴を元にサービスとの相性を考えていくと良いでしょう。
例えばInstagramであれば、メインユーザーは10~30代の女性、訴求軸は画像、情報内容は自身の生活が多いなど考えられ、適している商材・サービスは女性向けや若年層が買いやすい価格帯の商材と考えられ、コスメやアパレルが挙げられるでしょう。
それではTwitterの場合はどうでしょうか、ユーザー属性としては以下の通りです。
- メインユーザー:10代~30代 性別問わず
- 訴求軸:テキスト
- 情報内容:トレンドや時事ネタなどの情報の収集・拡散が多い
- 使用目的:趣味等の情報収集、ニュース、口コミチェックなど
また、Twitter Japanから発表されている情報によると、女性はグルメや美容、コスメ、ファッションの閲覧が多く、男性はIT関連、時事ネタの閲覧が多いようです。
上記の通り、若年層の生活の一部として捉えられているプラットフォームであるため、日常的に想起されるものや大衆的なカテゴリの商材・サービス、トレンドと関連する商材が適していると考えられます。
このことからTwitter広告のログアウト広告で効果を発揮できそうな商材サービスとして以下が挙げられるのではないでしょうか。
- グルメ/レシピ系のサービス
- コスメ/アパレル
- IT機器
- トレンド商材(W杯やオリンピックに関連・想起するグッズや飲料など)
上記のどれもが人々の生活に近く誰もがターゲットになり得るため、ログアウト広告を活用することで、今までリーチできていなかった4〜6百万人のユーザーにも広げることができそうですね。
逆に、特定のユーザー層や興味・関心によるセグメントを対象とするような、ターゲティングが欠かせない商品やサービスのプロモーションでは、ターゲティングができないログアウトしているユーザーはノイズとなってしまう可能性もあります。まずは配信対象から除いておくのが無難でしょう。
まとめ
ふだんTwitterを使ってタイムラインを眺めている身からすると、ログインせずにTwitterにアクセスしているユーザーが多くいるというのは盲点でした。確かに自分自身の行動を振り返ると特定の目的があってWebで検索した際に、特定のツイートが表示され結果的にTwitterで情報収集をすることは少なくないなと思いました。ログインしていないユーザーがアクセスしてくることも考えると、ログアウト広告は潜在的な顧客も含まれているであろうユーザーへ広くリーチできるのがメリットとなる広告主やシーンもあると考えられますね。
もちろん商材によっては向き不向きのある機能ではありますが、上手に活用してビジネスを加速していきましょう。
