Google Merchant Center、価格設定の不一致に対して利用停止の警告を開始へ

Google Merchant Center、価格設定の不一致に対して利用停止の警告を開始へ

Googleは2021年4月6日(米国時間)以降、チェックアウト(決済)時の価格の正確性について審査を開始することを発表しました。

これまでも行われていた Merchant Center の商品データとランディングページの間の価格の正確性の確認に加えて、購入までの一連の流れの中で価格の一貫性をより重視するための動きと考えられます。

参考:Upcoming changes to price enforcement – Google Merchant Centerヘルプ

Merchant Centerで不正確な価格表示に対して審査を開始

価格の不一致が発覚したサイトは、まずMerchant Centerに28日間の警告が表示され、その期間で問題が解決されていない場合、Merchant Centerアカウント停止の可能性もあります。

なお、この審査は、ショッピング広告を出稿しているサイトだけではなく、無料リスティングを利用しているサイトも対象になります。広告主だけでなく、Merchant Centerを活用するすべてのサイト運営者は注意が必要です。

正確な価格表示を行うための注意点

では、一貫性を保った正確な価格表示はどのようにすればよいのでしょうか?

基本的には、正しい情報提供を心がければ表示価格が一致しないということはあまりないでしょう。

その上で、送料の設定などによりチェックアウト時の表示価格が変わってしまい、不一致として認識されないために、設定上で以下のような点に気をつけておきたいです。

  • 追加料金や追加手数料(開設費用など)があれば、price [価格] 属性に含める
  • 最低注文額の設定が必要な場合は、送料設定の「詳細設定」にその金額を記載する
  • price [価格] 属性には税込みの価格を設定する
  • カート追加後にプロモーションが適用されて価格が下がるのは問題ない

参考:
ご購入手続きの要件とおすすめの方法 – Google Merchant Centerヘルプ
税金の設定について – Google Merchant Centerヘルプ
最低注文額を追加する – Google Merchant Centerヘルプ

なお、shipping [送料] 属性は必須属性ではないため、今回のチェックアウト時の審査対象はおそらくprice [価格] 属性のみとなるものと考えています。

チェックアウト時の表示価格の取得方法とその問題点

では、Googleはどのようにしてサイトのカート上での価格表示を確かめているのでしょうか。

昨年7月にウォールストリートジャーナルが、Googlebotが”John Smith”という名でショッピングカートに商品を追加しその後放棄するという挙動が見られたことを報じていました。記事中でGoogleは、チェックアウト時にユーザーが正しい価格情報を得られているかをシステムがテストするために、この動きが発生していると認めています。

参考:Who Is the Mystery Shopper Leaving Behind Thousands of Online Shopping Carts? – THE WALL STREET JOURNAL.

つまり、このGooglebotがサイト上で商品を一度ショッピングカートに商品を追加し、チェックアウト時の表示価格を確認しているようです。おそらくこれ、もしくは同等の方法でチェックアウト時の価格をチェックするのではないかと思われます。

この問題点は、クローラーが価格を確認するために一度商品をカートに追加し、表示価格を確認した後、実際に購入アクションはしないため、カート追加してから購入に至らない「カゴ落ち」率が本来よりも高く計測されてしまい、アクセス解析の阻害要因になることです。

Botによるクロール自体は以前から行われていたものですが、今回のアップデートによって、正確な表示価格の情報を得るために、より頻繁にクローラーのアクセスが行われることになることが予想されます。

つまり、それだけサイトの「カゴ落ち」率が、実際の数値よりも高く計測されるようになるでしょう。

ただ、ボットのクロール自体はMerchant Centerの利用規約に含まれており、サイト運営者はMerchant Centerを活用している限りこれを許諾していることになるため、現時点ではこれを止めることは難しいようです。

参考:Google Merchant Center – Terms of Service

直接的にクローラを止めることは難しいですが、Merchant Centerを利用しているサイト運営者は、Googleのクローラによってアクセスが行われていること、そして商品のカート追加・カート放棄という動きがなされて数値が一部歪んでいる事実を知っておくべきでしょう。

おそらくGoogleも「カゴ落ち」率を歪めない形で、商品の価格を確認できるような方法を模索していると考えられます。
現在サイト運営者側から可能な対応はないため、随時最新情報をキャッチしておくように心がけましょう。

まとめ

公式のヘルプでも「価格が目立つように」と強調されているように、Googleの方針として、ユーザーに虚偽や不正確な情報を与えることに反対し、常に一貫したわかりやすい情報を提供するようにしています。

ランディング ページには、登録した商品と価格を目立つように表示します。ランディング ページにバリエーション商品を複数表示する場合は、登録した商品とその価格が最も目立つようにしてください。

引用元:price [価格] – Google Merchant Center ヘルプ

今回のアップデートで、最悪のケースはアカウントの停止の措置が取られる可能性もあります。

実際に施行される前にいま一度、カート追加時の表示価格と、ランディングページに表示されている商品価格が、商品フィードに登録されている価格と不一致がないかを確認してみてください。

また、Merchant Centerを利用するすべてのサイト運営者は、GoogleBotのクロールによって「カゴ落ち」率の指標が実際のものとは異なる可能性があることを把握して、この件に対するGoogleの対応を追う必要があります。

広告だけでなく、ランディングページやカート内でも、常に正確かつわかりやすい情報の提供を心がけるようにしたいですね。

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Atsuki Satake

Atsuki Satake

アナグラム株式会社 クルー。フリーでWEBメディアのライターや、SEOアフィリエイトを経験。その後リスティング広告に興味を持ち、一気通貫で運用ができる点に魅力を感じてアナグラムに参画。寝ることが好きすぎて、睡眠コンサルタントという資格を取得するも活用される場が特にない。

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