X広告(旧Twitter広告)のコンバージョン計測、設定方法から確認方法まで

X広告(旧Twitter広告)のコンバージョン計測、設定方法から確認方法まで

新しく広告運用をスタートしたアカウントでコンバージョン設定をしたはずなのになかなかコンバージョンが反映されない、なんだかコンバージョン数が多すぎる、などの問題は広告運用者にとって気をもむ部分ですよね。

特に初めて触れる媒体の設定は、これであっているのかと不安になることも多いですが、しっかりとひとつひとつ理解して進めれば正しくコンバージョンの設定をすることが可能です。

この記事では、X広告(旧Twitter広告)初心者の方でもきちんとコンバージョン設定から確認ができるまでをゴールとしています。

コンバージョン測定には「Xピクセル」が必要

X広告でコンバージョン計測するには、自社のWebサイトに「Xピクセル」と呼ばれるタグを設置する必要があります。まずはX広告の計測タグの種類を理解しましょう。

2023年10月現在、「Xピクセル」の広告管理画面上の表記が旧名称の「Twitterピクセル」と混在していますが、以後、本記事では「Xピクセル」で統一します。

X広告でユーザーの行動を計測するには、次の2つの作業が必要です。

  • ベースコードの設置
  • イベントの作成

ベースコードとは?

ベースコードとはウェブサイト上でのユーザーの行動を追跡する機能を実行するために必要なコードです。1つの広告アカウントにつき1つ作成可能なタグで、対象となるWebサイト内の全てのページに設置します。

ベースコードを作成すると、下記の2つのイベントが自動生成されます。

イベント名 イベントの詳細
Landing
page views
広告のクリック後のランディングページの表示数を測定します。
Site visits 広告を表示またはクリックした後の広告主 Web サイトへの訪問
(広告ランディング ページかどうかに関係なく)を測定します。

この2つ以外にユーザーの行動を計測したい場合は、別途イベントの作成が必要です。

イベントの作成方法

X広告には下記の2つのイベント作成方法があります。

  • イベントコードを使ってイベントを定義
  • URLルールを使ってイベントを定義

それぞれの特徴についてご説明します。

イベントコードを使ってイベントを定義

イベントコードはコンバージョンなどの特定のイベント1つを測定できる、そのイベント専用のタグです。事前に計測したいイベント毎のイベントタグを用意し、そのイベントが発生するページのみに貼り付けます。

URLルールを使ってイベントを定義

ベースコードを設置した上で、サンクスページの閲覧など、ページ読み込みで指定できるイベントはイベントコードを使わずに管理画面上で設定することもできます。

管理画面上でイベント設定が完結するので非常に便利ですが、下記のようなデメリットもあります。

  • ページ読み込みが発生しないイベント(フォーム送信などURLが変わらない
    ページ遷移や、ホワイトペーパーのダウンロード時、ボタンのクリックなど)を
    設定できない。
  • ベースコード自体をGoogleタグマネージャー(GTM)で設置していても
    イベント次第でタグの発火条件がX広告の管理画面で完結しているため、
    計測したいイベントに対してタグが意図通りに発火しているかGTMの
    プレビューで確認できない。
  • ユーザーがフォームに入力した情報や購入単価を取得するためのパラメータ設定ができない

このように、タグの管理性やコンバージョン設定の柔軟性などの面からイベントコードを利用してイベント設定するのがおすすめです。

本記事ではイベントコードを利用したイベント設定方法を解説します。

参考:ウェブサイトのコンバージョントラッキング|X広告ヘルプセンター

タグの発行と設定方法

次に、タグの発行と設定方法を説明します。まずは、ベースコードからお話していきます。

ベースコード

ベースコードの設定手順は次のとおりです。

  1. ベースコードを発行する
  2. ベースコードをすべてのページに設置する

では、具体的な設定方法を解説していきます。

①ベースコードを発行する

X広告マネージャーの[ツール]をクリックして開いたプルダウン内[イベントマネージャー]を選択します。

イベントマネージャーの画面右上[イベントソースを追加]をクリックします。

Xピクセルが作成され、インストール方法を選択する画面に遷移します。

イベントマネージャーの画面に戻ります。上記のようにXピクセルのIDが表示されたらベースコードが作成できたということです。

②ベースコードをすべてのページに設置する

次に、ベースコードをWebサイトに設置します。

今回は例としてGoogleタグマネージャーで設定する方法を紹介します。以下、同様です。

Googleタグマネージャーを開き、該当のコンテナ内ワークスペースで、タグを選択し、[新規]をクリックします。

タグに名前を付け、鉛筆マークをクリックします。

検索窓の右側にある虫眼鏡マークをクリックして検索します。検索窓に「Twitter Base」と入力すると、「Twitter Base Pixel」の名前でタグが出てきますので選択します。

「Pixel ID」欄にXピクセルのIDを入力します。

次に、トリガーの鉛筆マークをクリックします。

トリガーは[ページビュー]の[All Pages]を選択してタグを保存します。

XピクセルのIDは、X広告のイベントマネージャーの画面で確認可能です。

XピクセルのIDの横の[コピー]をクリックしIDを取得できます。

トリガーは[All Pages]を選択し保存します。コンテナを公開したらGoogle タグマネージャ内の設定は完了です。

イベントコード

イベントコードの設定手順は次の通りです。

  1. イベントを作成する
  2. イベントコードをWebサイトに実装する

①イベントを作成する

ベースコードがサイトのすべてのページに設置できたら、次はイベントの作成に移ります。ここで言うイベントとは、広告管理画面で計測したいユーザーの行動のことです。計測したいイベントをこれから設定していきます。

X広告マネージャーの[ツール]をクリックして開いたプルダウン内[イベントマネージャー]を選択します。

[イベントを追加]をクリックします。

イベントの「名前」と「イベントの種類」を設定します。

名前

「新規会員登録」など、ユーザーに起こして欲しいアクションを名前にします。また、イベントを複数設定する場合は、重複しないように名前をつけましょう。

イベントの種類

次の14種類から任意で選択します。

イベントの種類 内容
ページビュー
(旧 サイト訪問)
指定したWebサイトにユーザーがアクセスすることです。
購入 ユーザーがWebサイト上で商品またはサービスの購入を行うことです。
ダウンロード ユーザーがWebサイト上で資料やファイルをダウンロードする
ことです。
リード
(旧 新規登録)
ユーザーがサービスやニュースレターなどに登録することです。
カートに追加 ユーザーがWebサイト上で商品をカートに追加することです。
チェックアウト開始 ユーザーがWebサイト上で決済を開始することです。
コンテンツ表示 ユーザーがWebサイト上で記事、写真、映像などを閲覧する
ことです。
支払い情報追加 ユーザーが商品やサービスの購入のために支払い情報を追加することです。
検索 ユーザーがWebサイト上で検索をすることです。
購読する ユーザーがWebサイト上で定期購読を始めることです。
試用を開始 ユーザーが商品やサービスのお試しを始めることです。
ウィッシュリストに追加 ユーザーがWebサイト上で「お気に入りに追加」など
ブックマークをすることです。
商品のカスタマイズ ユーザーがWebサイト上で商品やサービスのサイズや色を
選んだり、組み合わせを変更したりすることです。
その他 上記のいずれかに当てはまらない場合に使用する汎用的な
イベントです。

注意点として、イベントの種類が重複してしまうと管理画面上ではイベントごとの成果が見られずまとまってしまいます。

例えば「リード」のイベントの種類を使用し、2つイベントを作成した場合、広告管理画面上では「リード」として合算され、それぞれの内訳は見られません。

レポートではイベント毎の成果の確認は可能ですが、管理画面上で同じイベントの種類として表示されてしまう以上、成果の確認がすぐに見られない側面もあるためイベントの種類は分けて設定すると良いでしょう。

続いて、「アトリビューション期間」を設定します。

アトリビューション期間

ユーザーが広告を見たり、アクションを行った後のコンバージョンをトラッキングする期間を設定していきます。

アトリビューション期間の選択に移り、ポストエンゲージメントアトリビューション期間とポストビューアトリビューション期間のそれぞれを設定し、保存を押します。

各アトリビューション期間で指定できる期間は次をご確認ください。

種類 内容 期間
ポストエンゲージメントアトリビューション期間 広告へのいいね、リポスト、フォロー、返信、リンクのクリックなどのエンゲージメント後に発生したコンバージョンをX経由とみなす期間 1日、2日、3日、5日、7日、
14日、30日
ポストビューアトリビューション期間 X広告を見た時はエンゲージメントしなかったものの、その後ウェブサイトにアクセスして
発生したコンバージョンをX経由とみなす期間
オフ、1日、2日、3日、5日、7日、14日、30日

アトリビューション期間は、後から変更してもコンバージョンデータを遡って更新できますので、基本的には最初の設定のまま、ポストエンゲージメントアトリビューション期間30日、ビューエンゲージメントアトリビューション期間1日で設定しましょう。

他の広告媒体も利用していてX広告をクリックして発生したイベントだけを計測したい場合などはポストビューアトリビューション期間はオフにするのがおすすめです。

その他、商品やサービスが高額で検討期間が長い場合などアトリビューション期間を意図的に変更したい場合はこの限りではありません。

アトリビューション期間の下の「ウェブサイトアクティビティオーディエンス」は、イベントを完了したユーザーをオーディエンスとして、リマーケティング配信をしたいときなどに必要な設定です。

特に理由がない場合は、基本的にオンにしておくのがおすすめです。

アトリビューション期間とウェブサイトアクティビティオーディエンスの設定が完了したら[次」をクリックします。

イベントの設定が完了するとタグの設置方法を選択する画面が表示されます。

設定方法

イベントの設定方法を選択していきます。

[コードを使ってイベントを定義]を選択して[次]をクリックします。

「イベントのインストール」面に遷移するので、右下の[保存]をクリックしてイベントの作成を完了させます。

②イベントコードをWebサイトに実装する

イベントの作成ができたらGoogleタグマネージャーで設定をします。

Googleタグマネージャーを開き、該当のコンテナ内ワークスペースで、タグを選択し、[新規]をクリックします。

タグに名前を付け、鉛筆マークをクリックします。

検索窓の右側にある虫眼鏡マークをクリックして検索します。検索窓に「Twitter Event」と入力すると、「Twitter Event Pixel」の名前でタグが出てきますので選択します。

イベントIDを入力します。

イベントIDはX広告のイベントマネージャーの画面で確認できます。

X広告からイベントマネージャーを開き、設定するイベントの下に表示されているイベントIDをコピーしてGoogleタグマネージャーに入力してください。

コンバージョンの条件をトリガーで指定して、「保存」をクリックします。コンテナを公開したら設定完了です。

タグの確認方法

タグの設定が完了したらきちんとタグが動作しているかの確認も欠かさず行いましょう。

こちらでX広告の管理画面上での確認をご紹介します。

広告管理画面上でタグの状態を確認する方法

広告管理画面上ではどのページで動作しているかは見ることができないため、タグの状態に異常がないかを主に確認する役割となります。

タグを公開した後、コンバージョンデータが蓄積されると、広告マネージャー上でもイベントの動作状況が確認できるようになります。

では、管理画面でタグの状況を確認していきましょう。

X広告マネージャーでツールをクリックし、イベントマネージャーをクリックします。

設置したイベントのステータスを確認してみましょう。

ステータスは3種類です。

ステータス 内容
実行中 ウェブサイトタグが過去24時間以内に
イベントアクティビティを検出しました。
無効 ウェブサイトタグはイベントアクティビティを
まだ検出していません。
最新のアクティビティは
ありません
ウェブサイトタグは過去24時間以内に
イベントアクティビティを検出していません。

タグを設定してすぐは、コンバージョンが発生していない可能性があるため「無効」となっていることが多いです。たとえばCV検討期間が1日の商材であれば、タグを設置して翌日になっても無効が続くようなら改めてイベント設定の方法を見返しましょう。

Googleタグマネージャーで設定したタグはGoogleタグマネージャーのプレビューモードでタグが意図通りに動作するか確認できるので活用しましょう。

Googleタグマネージャーのプレビューモードを利用して、タグが正しく動作するか確認する詳しい方法については下記をご覧ください。

Googleタグマネージャーのプレビューモードでタグが動作すると、管理画面上のステータスも「実行中」になります。

プレビューモードでの確認後、管理画面も併せて確認しましょう。

管理画面上の成果の見方

ここからは成果を広告管理画面上で見る方法をご紹介します。

管理画面のデータをカスタマイズして確認する

イベントのコンバージョン数などを見るために、まずは指標を画面に表示するためのカスタマイズを行います。X広告の管理画面はそのままではイベントのコンバージョン数などイベントの成果を確認する列は配置されていません。

「データ:概要」をクリックして、「データをカスタマイズ」から見たいイベントの指標を表示するように設定していきましょう。

見たい指標にチェックをいれます。

たとえばイベントの種類で「リード」を選択し作成したとしたら、「リード」の項目にチェックを入れればコンバージョン数を見ることができます。

見たい指標の選択が終わったら「適用する」を押します。カスタムデータに名前を付けてプリセットとして保存をすると次回から同様の手順を踏まずに済み、且つデフォルトにも設定できるのでおすすめです。

データをエクスポートして確認する

続いてはデータからイベントの成果を確認する方法を見ていきましょう。

広告マネージャー画面を開き、イベントの成果を確認したい広告の構成単位を「キャンペーン」、「広告グループ」、「広告」から選択します。

データを出力したい項目を選んだ状態で、「エクスポート」から「データをエクスポート」を選択します。

「タグ別ウェブサイトコンバージョン」にチェックを入れ、他にカスタマイズして出力したければ項目にチェックを入れ「ダウンロード」を行います。

タグ別ウェブサイトコンバージョンにチェックを入れることで設定したすべてのイベントのコンバージョンがレポートに出力されるようになります。

まとめ

広告配信の準備段階で行うコンバージョン計測の設定は、きちんと効果を測るうえで大事な設定の一つです。

ややこしい部分もありますが、理解して進めることができればはじめてでもしっかりコンバージョンの計測ができるようになります。本記事がX広告を始める際のコンバージョン設定方法のガイドになれば幸いです。

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