金融・通信・単品通販など商品数が少ないサイトでRTB Houseを配信する方法

金融・通信・単品通販など商品数が少ないサイトでRTB Houseを配信する方法

一般的にデータフィードを活用して配信する「ダイナミック広告」は、ECや人材、不動産など多くの商品や商材を扱う事業者に適した広告メニューです。

その一方で、クレジットカード系・金融系・動画配信サービス・サブスクなど、取り扱う商品数が少ないサイトでも、疑似データフィードを作成しダイナミック広告を配信するという手法で成果が出ている事例が出てきています。

この記事では、商品数が少ないサイトがRTB Houseを活用してダイナミック広告を配信するメリットや、設定方法についてご紹介していきたいと思います。


RTB Houseとは?どういうサイトが配信している媒体?

RTB Houseとは、以前にこちらの記事でもご紹介したことがありますが、ディープラーニング(深層学習ーDeep Learning)型の学習技術を用いて最適化していく広告配信媒体です。

ユーザーのサイトへの来訪歴のみならず来訪元や滞在時間、カートに入れる際の行動などあらゆる情報を一元管理してディープラーニングで行動を予測します。その予測から、各ユーザーのコンバージョンの可能性や成果につながるクリエイティブを自動生成し、ダイナミックリターゲティング広告を配信するという仕組みを用いております。その特徴から、特にアイテム点数が多く、1つ1つのアイテムごとの広告バナーを用意するのが大変、というサイトの方に選ばれ、またそこで成果を出してきました。

日本でローンチ後のアカウント数・売上金額の年間推移(画像:RTB House社提供資料より )

商品数が少ないサイトがRTB Houseを導入するメリット

商品数が5~10個と少ないサイトでは、訴求クリエイティブを作成して配信する、いわゆるディスプレイ広告を活用しているケースが多いと思います。そもそも商品画像が無いというサイトも少なくないですよね。

それでもあえてダイナミック広告を活用するメリットは、ダイナミック広告最大の武器でもある高精度な機械学習を活用した広告配信です。

サイトの階層に合わせたタグを設置することで、ユーザーがサイトの階層で離脱したか・どのくらいページを回遊・滞在したかなどの学習データをリターゲティングに活かせる点が一番のポイントです。

例えば、TOPページだけ確認して離脱したユーザーよりも、商品詳細ページをいくつも閲覧して、フォームページまで閲覧したユーザーの方が興味関心度合いが高いといえます。

ディスプレイ広告でもページごとに訪問ユーザーのリストを作り、リターゲティングすることは可能ですが、やはり包括的にサイト内のユーザーの動きを考慮するRTB HouseのDeep Learningエンジンによる高精度なターゲティングの方が優秀でしょう。

商品数が少ない/サイトの構造的にダイナミック広告を諦めているサイト業種例

取り扱う商品数が少なかったり、サイトの構造上ダイナミック広告と相性が悪いとされていた以下のようなサイトにおいてもRTB Houseの配信で成果が出ている事例が出てきています。

  • 金融(クレジットカート、投資など)
  • 動画配信サービス
  • サブスクリプションサービス
  • 単一商品・サービス

データフィードを持たないサイトでRTB Houseを配信する方法

では、データフィードを持たないサイトでRTB Houseを配信する方法を説明していきます。

データフィードの用意

RTB Houseで配信をするには、データフィードは必須で準備が必要です。商品数の少ない業種やサイトでは馴染みがないかもしれないですが、下記の通り商品が少ないほどそんなに工数をかえずに用意ができるので、参考にしてください。

配信したい商品が1種類の場合

次の情報をRTB House社側へ共有します。
これら6つの項目は配信において必須情報となるので、必ず情報を埋めるように用意しましょう。

  • id(固定値で1など付与ください)
  • name(タイトル)
  • description(説明文)
  • link(遷移先URL)
  • Image URL(画像URL)
  • category(カテゴリ)

配信したい商品が複数ある場合

複数のクリエイティブを入稿したい場合は、疑似データフィードを作成しRTB House社に共有します。

  • id(任意で可。固定値で1など付与ください)
  • name(タイトル)
  • description(説明文)
  • link(遷移先URL)
  • Image URL(画像URL)
  • category(カテゴリ)

疑似データフィードはExcelやテキストエディタなどで作成します。この時idのカラムには固定値で同じ値を設定し、その他「name」「description」「Image URL」「category」のカラムを記載します。

RTB House 疑似フィードサンプル

こうすることで、RTB HouseのDeep learningエンジンがユーザーが広告でクリックしたアイテム情報やサイト内のタグの発火などから学習し、複数枚のクリエイティブ画像を出しわけて表示します。

タグの設置

サイト内にRTB Houseの計測タグを設置しましょう。

RTB Houseの計測タグは下記の種類があります。基本的に必須と記載があるタグはすべて設置することが深層学習エンジンの学習面でも推奨ですが、特にEC以外の業種で細かくサイト内を階層分けできない場合は、RTB House社に相談をしましょう。

RTB House計測タグ(画像引用:RTB House社公式ヒアリングシート)

タグ設置の注意点

注意点として「Product Page code」「Shopping Cart code」「Order Confirmation code」で取得するアイテムidはデータフィードで設定したidと同一である必要があります。

タグでアイテムidを識別できない or カートページ以降でアイテムidを引き継げないため、これまでダイナミック広告を断念していたようなケースでも、疑似フィードをご用意いただく方法でRTB Houseの配信ができます。

最後に

”商品数が少ない”、”サイトの構造上アイテムidを取得できない”といった理由でこれまでダイナミック広告を諦めていたサイトで、RTB Houseを配信する方法をご紹介しました。

やはり時代はどんどん機械学習エンジンが賢くなっていて、人力で調整するより成果が出るケースが多くなってきましたね。商品数が少ないサイトでも、効果をあげている事例は多々出てきており、RTB HouseのDeep learningエンジンの優秀さが成果に繋がっていると感じています。

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