Facebook広告の関連度スコアとの向き合い方

Facebook広告の関連度スコアとの向き合い方
この記事は最終更新日から約6年が経過しています。

※2019年4月30日より段階的に関連度スコアは廃止され、広告関連度診断へと置き換わりました。
参考:Facebook広告の関連度スコアを3つに細分化し、より実用的な指標に変更へ

2015年2月から、Facebook広告の管理画面上にて、「関連度スコア(Relevance Score)」の指標が確認できるようになりました。この関連度スコアは、広告とターゲットとの関連度を示すものであり、Facebook(Instagram)広告を運用する上で手助けになる大切な指標です。今回はこの関連度スコアについて紹介いたします。

※本記事の内容は2016年1月時点での仕様を元にしているため、仕様変更により内容が異なる可能性があることをご了承ください。

関連度スコアとは?

Facebook(Instagram)広告における関連度スコアは、広告ごとに表示され、その広告とターゲットとの関連度を1~10の10段階で示すものです。最適化方法や入札価格に関わらず、関連度スコアが高いほど広告の配信価格が抑えられ、広告がより多くのターゲットへと配信されやすくなると言えます。この関連度スコアは、後に記載する複数の要因によって評価されますが、この総合的な評価を分かりやすく10段階でスコアリングし、広告評価の参考にしていけるものと考えると分かりやすいと思います。

参考(Facebook公式ヘルプ):Facebook広告の関連度が確認可能に
https://www.facebook.com/business/news/JA-relevance-score

どんな要素によって関連度スコアは判断される?

広告の関連度スコアは、主に下記の2要素によって判断されます。

  • 推定の好意的な意見(クリック率):リンククリック、シェアや「いいね!」、広告目的の達成など、ターゲットからの好意的アクションの見込み
  • 推定の否定的な意見:「広告を非表示」、「報告する」といった、ターゲットからの否定的アクションの見込み

広告のクリック率が比較的高ければ、関連度スコアは高まる傾向にあります。しかし、「広告の非表示」が明確なマイナス要因として主に起こるため、クリック率同様に意識が必要です。

ターゲットから受け入れられる広告クリエイティブを、鮮度(フリークエンシー)も意識して随時新規に配信することができていれば、関連度スコアは高く維持されます。

関連度スコアの確認方法は?

20160112_01

関連度スコア(好意的意見・否定的な意見)は、表示設定を行うことで、上図のように広告アカウント管理画面の広告セットまたは広告レポートにて確認ができます。

※インプレッション数がレポート期間内で500回以上にならないと表示がされません。
※好意的意見・否定的意見に関しては、それぞれ高・中・低の3段階で評価・表示がされます。関連度スコア同様にそれぞれ確認されることをおすすめします。

しかしこの3指標は、レポート画面のデフォルト設定では表示されないため、表示設定を行う必要があります。その方法を紹介いたします。

20160112_02

上図赤枠部の①「カスタム」をクリック後、②「列をカスタマイズ...」をクリック。

20160112_03

上図赤枠部の①「関連度スコア」「好意的な意見」「否定的な意見」の3項目にチェック(他の必要なレポート項目も)をし、②「実行」をクリック。

20160112_04

これによりレポート画面に上記3項目がレポート画面に表示がされますが、このままですと設定内容が保存されず、再設定が必要になる可能性があります。そのため、上図赤枠部の「デフォルトに設定」をクリック後、作成したレポートの名前を入力して保存を行います。

関連度スコアの参考例

今まで関連度スコアを活用されていない場合には、関連度スコアをどんな風に広告運用の判断に活かしていくかが読みにくいと思います。そこで、筆者が日々の広告運用の中で認識している、関連度スコアの段階毎のサインを例として紹介いたします。キャンペーン目的・広告セットの設定内容や、ケースによりますので一例ですが、目安・参考にしていただければと思います。

  • スコア:10,9
    好調。安心してそのまま広告配信を続行してOK。
  • スコア:8,7
    まずまず。広告のクリック率の下降、フリークエンシー上昇に注意を。
  • スコア:6,5,4,3
    黄色信号。広告セットのターゲティング設定変更を検討するか、広告の新規追加や修正を検討する。
  • スコア:2,1
    赤信号。広告を停止する。※

※関連度スコアが1~2と低いのにもかかわらず、コンバージョン率が高い広告に関しては扱いが困るところです。その場合はターゲットの中で一部の層にとっては魅力的な広告である可能性が高いです。その広告内容を元に新規の広告配信を試す、ターゲティングを変えた別の広告セットにて再配信を試すといったアプローチも大切ですね。

広告レポートで参照した期間によって、その当時の関連度スコアが表示されることに注意が必要です。上記の各サインは直近の期間で表示されるスコアの場合とお考えください。

20160112_05

また、上図が示すように、各広告のレポート画面のグラフで表示する指標を変更することで、参照期間内での1日ごとの関連度スコア推移を確認することも可能です。(もう片方の指標選択によってフリークエンシー推移も同時に確認可能です。)

関連度スコアとの向き合い方

関連度スコアは、ターゲットユーザーの広告への反応を反映し、Facebookから広告に下されている評価を表すため、確認していくことでFacebook広告運用の大きな手助けになることは間違いありません。広告のクリック率やフリークエンシーの確認も大事ですが、関連度スコアと合わせて確認することで、より着実に広告成果を改善していくことが可能です。

しかし、関連度スコアに囚われすぎてはいけません。例として、関連度スコアが比較的低いからといって、配信量も十分で目的のコンバージョンを順調に獲得できている広告を止めてしまうのは考えものです。関連度スコアは、広告目的ごとの成果・コンバージョンも鑑みながら向き合っていくものと心得ましょう。

まとめ

最後で触れているように、大事なのは広告成果であり、関連度スコアを向上させることではありません。ユーザーからの反応が大きく広告配信に影響するFacebook(Instagram)広告だからこそ、ケースごとにうまく関連度スコアを活用して、スピーディな運用判断をしていけるといいですね!

relevance-score-for-facebook-ads_footer

関連記事

Facebook広告の関連度スコアを3つに細分化し、より実用的な指標に変更へ
Facebook広告の関連度スコアを3つに細分化し、より実用的な指標に変更へ
続きを見る
Facebook・Instagram広告アカウントで見直すべき7つのこと
Facebook・Instagram広告アカウントで見直すべき7つのこと
続きを見る