Indeedだけじゃない!求人ボックスやスタンバイの活用で求人への応募数を増やす方法

Indeedだけじゃない!求人ボックスやスタンバイの活用で求人への応募数を増やす方法

「Indeedには掲載しているけど、もっと応募数を伸ばしたい!」
「ここ最近Indeed広告の獲得効率が落ちてきている……。」

こんなお悩みを抱えている人材会社のWebマーケ担当者や人事担当者の方は少なくないのではないでしょうか?

Indeedでは出稿企業が増加傾向にあり年々掲載求人数も伸びていることから、カテゴリーによっては競合性の高まりによって広告経由の獲得効率も落ちてしまった…という声を聞くことが増えてきました。

とはいえ、求人検索媒体で「求人を検索しているユーザー」へ向けてアプローチするのと、SNSやWebで多くのユーザーに広告配信をするのとでは訳が違いますよね。

そんな方々にオススメなのが、『求人ボックス』と『スタンバイ 』 です。

本記事では多くのユーザーにリーチ可能かつ広告配信も可能な『求人ボックス』と『スタンバイ』について求人を掲載する方法や求人検索媒体広告(Indeed広告・求人ボックス・スタンバイ)で応募者数を伸ばすためのヒントについてご紹介します。

Indeed広告をもっと伸ばしたいという方はこちらもチェックしてみてください。



求人ボックス・スタンバイとは?

どちらもユーザーがキーワードや条件を指定して、掲載されている求人を検索できる求人検索媒体です。

求人ボックスの特徴

求人ボックスは、「食べログ」や「価格.com」を運営する株式会社カカクコム(以下、カカクコム社)が提供している求人検索サイトです。「食べログ」や「価格.com」などのサービスを手がけていることもあり、SEOに強く年々利用者が伸びている求人検索媒体です。

求人検索サイトにそんなに違いはあるの?という方もいらっしゃるかもしれませんが、媒体が違えば利用しているユーザー属性も違い、扱っている求人の傾向も異なります。求人ボックスには次のような特徴があります。

画像引用元:求人ボックス メディアガイド(求人ボックス様より掲載許可をいただいてます)
  • 掲載求人数1000万件以上
  • 検索性を最優先にした使いやすいサイトでユーザーが求人情報を探しやすい
  • 35歳以上のミドル・シニア世代の利用が多い

参考:リスティング広告|求人ボックス

スタンバイの特徴

スタンバイも求人ボックス同様、求人サイトや個別企業の求人情報を収集した求人検索エンジンです。スタンバイは次のような特徴が挙げられます。

  • Yahoo!掲載面に配信できる
  • Indeedや求人ボックスとは異なる独自の流入経路
  • 介護系、派遣求人、事務系の求人の応募数が多い傾向

ビズリーチを運営するビジョナル株式会社とヤフー株式会社を傘下にもつZホールディングスの合弁会社である株式会社スタンバイが運営しています。

そのため、有料掲載の場合、Yahoo!面(Yahoo!しごとカタログ)へ掲載ができ、媒体全体の流入も半数以上がYahoo!しごとカタログ経由である点が大きな特徴です。

また、Yahoo!しごとカタログに掲載されている企業の口コミとともに求人情報を掲載できる唯一のサイトとなっています。

求人ボックスとスタンバイに求人を掲載する方法

求人ボックス、スタンバイはともに無料掲載と有料掲載の2パターンがあります。

画像引用元:求人ボックスとスタンバイでの「海外バイト」の検索結果

Googleなどの検索広告同様、検索結果画面の上部が有料掲載枠、下部が無料掲載枠となっています。

無料で掲載する方法

まずは無料で掲載する方法をご紹介します。

求人ボックスに無料掲載をする方法

  • 直接投稿 :アカウントを作成し、求人票を入稿(最大100件まで)
  • サイトクローリング(※):申込後、求人ボックスのクローラーがサイト上の求人情報を自動収集

※自社の採用サイトや求人サイトを持っている場合のみ可能

スタンバイに無料掲載する方法

スタンバイはインターネット上にある求人サイトやハローワークの求人情報、企業の採用サイトに紐づいている求人情報を集約して表示しているため、申込をしていない場合でも無料掲載されている場合があります。

ただ、データ連携を待つのみだといつ掲載されるか分からないため、自身の求人が掲載されていない場合にはスタンバイへ問合せしてみることもできるようです。

有料で掲載する方法

続いて、有料での掲載方法です。無料で掲載されているけど、さらに応募数を増やしたい場合は、有料掲載がオススメです。

有料検索枠は検索結果画面の上部に表示されるため、視認性が高く表示回数も増加するためより多くのユーザーに求人を見てもらえる点がメリットです。

また、Indeed同様、求人ボックス、スタンバイも広告がクリックされた際にのみ費用が発生する「クリック課金」方式となっており、予算や配信期間も手動でコントロールできます。

下記それぞれの方法で有料掲載を開始することが可能です。

  • サイトクローリング(申込後、媒体のクローラーがサイト上の求人情報を自動収集)
  • データフィード(求人情報をxml形式でまとめ、媒体側と連携)
  • 直接投稿(求人票を作成し、直接入稿)
  • 連携した管理システムの活用(媒体と連携した採用管理システムで求人広告を作成、投稿)
方法 メリット デメリット 対応媒体
サイトクローリング

・自動でクローリングされるため求人数が多くても手間がかからない
・サイトが更新されると、掲載内容も更新される(タイムラグあり)

・自社の採用サイトや求人サイトを持っている場合のみ可能
・申込から掲載まで時間がかかることがある
・掲載内容の手動コントロールができない

求人ボックス
スタンバイ

データフィード

・手動で掲載内容を設定できる
・サイトデータと連携させることで求人情報を自動更新することも可能
・グルーピングなどの掲載管理がしやすい

・フィードを作成、維持する必要がある

求人ボックス
スタンバイ

直接投稿

・入稿後すぐに掲載が開始できるケースがある
・掲載内容を手動で設定できる

・求人数が多い場合、入稿や更新など手間がかかる

求人ボックス

連携した管理システムの活用

掲載内容を手動で設定できる

・求人数が多い場合、入稿や更新など手間がかかる

スタンバイ

では、Indeed、求人ボックス、スタンバイはどのように活用していくのが良いのでしょうか?

Indeed、求人ボックス、スタンバイの広告活用法

まずは全媒体に無料掲載することをおすすめします。媒体がことなれば利用しているユーザー属性の違いもあるため、可能な限り3媒体に掲載すると良いでしょう。

掲載をしてみて、なかなか応募数が伸びず課題を感じる場合は広告の活用がおすすめです。

ここからは広告を活用しながら応募数を伸ばすためのヒントをお伝えします。

まずはIndeedに注力。できることをやり切る

どの媒体から広告掲載を始めるべきか悩んだ場合にはIndeedがおすすめです。利用者数がもっとも多く、多くの求職者にリーチできるため広告配信を行ううえでは押さえておきたい媒体です。

求人ボックス、スタンバイの出番はいつから?

求人ボックス、スタンバイの広告がおすすめできるシーンとして3つほどここではご紹介します。

①Indeedのクリック単価が上昇し、応募獲得単価もあがってきた

クリック単価の上昇は配信量を伸ばした際や求職者数の減少や求人数の増加などの競合性の高まりによって生じることが多いです。

そのため、クリック単価が上昇したタイミングで求人ボックス、スタンバイに配信を開始することでIndeedとは違うユーザーへリーチし応募獲得を促進できるというメリットを最大限活用できます。

また、Indeedと比較すると広告を出稿している企業もまだ少ないため、Indeedでは競合している企業が求人ボックス、スタンバイでは広告を配信しておらず低クリック単価で配信できるため応募獲得効率が高いというケースもあります。

②媒体のユーザー層と求めているユーザー層が合致する

前半にお伝えしたように、求人ボックス、スタンバイにはそれぞれ強みとなるポイントがあります。たとえば、スタンバイではYahoo!経由での流入が多いため、自社サイトの求人ページへの流入もYahoo!経由が高い場合などはスタンバイとの相性が良いことが見込めます。

また、求人ボックスでは実際に検索サイトで自身の求人応募に繋がるキーワードを検索してみることもおすすめです。検索結果に求人ボックスサイトが上位に表示される場合などは、ユーザーも求人ボックスを利用している可能性があるでしょう。

③特定の時期や特定のカテゴリーで応募獲得を強化したい

無料掲載同様、配信媒体を増やすことで普段Indeedではなく、求人ボックスのみを利用していたり、Yahoo!やスタンバイを利用しているユーザーへアプローチできるため、当然リーチできるユーザー数の拡大に繋がります。

そのため、応募者数をできるだけ多く集めたいタイミングやカテゴリーに絞って求人ボックスやスタンバイを活用することで、Indeedのみで配信を強化するよりも効率的に獲得ができる可能性があるでしょう。

求人ボックス、スタンバイの有料広告の運用ポイント

最後に求人ボックス、スタンバイの有料広告で効果を上げるための広告運用のポイントを2点にまとめました。

求人検索媒体で広告運用を行う際には、「求人の魅せ方」「入札のコントロール」「媒体の特徴把握」が鍵となってきます。

求人の見せ方

どの求人サイトにも共通しますが、求人の正しい情報をいかに伝え興味を持ってもらえるかが重要です。そのため、次のような求人の見せ方が大切です。

媒体の規定に沿った掲載内容となっているか

各媒体掲載内容や使用する記号や表現にはルールがあり、規定を守っていない場合は掲載ができなくなる可能性があります。

媒体によってルールも異なるため、各媒体に合わせた求人票を作成すると良いでしょう。

対象となる求職者が興味を持つタイトルになっているか

ファーストビューに記載できる内容は限られているため、タイトルやオプション機能を活用して求人詳細への遷移を促すことが必要です。

応募に繋がるユーザーからのみアクションを得られる求人となっているか

広告クリックのタイミングで費用が発生するため、応募確度の高いユーザーからのクリックを集めることで応募率が高まり結果的な応募獲得単価の抑制につながります。

業種や勤務先情報を正確に記載し、応募を獲得しやすい求人票を目指しましょう。

タイトル例)

✕ システムエンジニア
→エンジニアに関連するユーザーすべてが対象となってしまう

〇 通信業界/社内システムの運用保守エンジニア
→クリック前から「社内SE」・「運用保守」に興味があるユーザーだけに絞ることができる

コントロールしやすいキャンペーン設計

求人内容や職種によって対象となるユーザーが探しているであろうエリアや時間帯などに差が出ているケースが少なくありません。そのため、意図した広告の運用が反映させられるようコントロールしやすいキャンペーン設計が重要になります。まずは次のポイントをチェックしてみましょう。

エリアや職種などの入札の相場に応じてキャンペーン構成を組めているか

求人検索媒体の広告運用では、適切なユーザーに適切な求人を適切な入札価格で配信することが大切です。たとえば東京都と東北では求人数、求職者数どちらも違うので相場となる入札額も変わってきます。

定期的に都道府県別や職種別で掲載結果の分析を行い、クリック単価や応募数を見ながらキャンペーン構成の変更を行うことがおすすめです。

日予算や月予算の設定によって、配信が出ていない時間帯や期間が発生していないか

各媒体、日予算や月予算など指定した期間の予算を決めることができますが、過度な設定や入札額と予算額のバランスがとれていない場合、早々に予算額分の配信が終了し有料掲載がストップしてしまうことも考えられます。

その場合夜間などに配信ができず機械損失に繋がる恐れがあるため、配信期間中に予算が原因で配信が止まっている場合には入札や予算を見直すと良いでしょう。

求人ボックス、スタンバイ独自の仕様や特徴の把握

そして最後に把握しておくべきなのが、求人ボックス、スタンバイ独自の仕様や特徴です。

同じ求人検索媒体ではありますが、掲載ルールや入札機能など異なる部分も多くあります。それぞれの媒体で効果を最大化するためには、仕様や機能を把握し媒体ごとに最適化を行うと良いでしょう。

求人ボックスの運用ポイント

①タイトルには求人の魅力も記載

Indeedと比較して求人ボックスはタイトルに使用できる表現の幅が広く、「未経験可」「在宅OK」など職種ではないが魅力となり得る求人のポイントも記載することができます。ユーザーの関心が高い要素をタイトルに使用することで、クリック率の上昇が期待できるためタイトルは最大限活用しましょう。

どのような要素をタイトルに入れるべきか迷う場合には、求人ボックスサイトの求人検索ランキングの活用がおすすめです。求人ボックスサイトでは、ユーザーがどのような検索を行っているのかを定期的に求人検索ランキングという形で発表しています。ランキング上位のワードやカテゴリーは検索しているユーザーが多いため、タイトルでも活用すると良いでしょう。

②入札の機能を活用した効率的な運用

求人ボックスは入札調整の機能も充実しています。

【時間帯×曜日別配信設定】
時間帯(0-8時・8-16時・16-24時)と曜日ごとに入札の強弱設定が可能です。昼間や週末など、応募獲得効率が低い時間帯の入札抑制や夜間などユーザーが活発に動く時間帯の入札強化などができます。

【注力キーワードの設定】
キャンペーン1つにつき5つまで手動でキーワードと入札額の設定が可能です。求人ボックスではキーワード別の成果レポートも作成もできるため、応募獲得に繋がっているキーワードを把握し他キーワードよりも入札額を強めることができます。

【配信対象外検索キーワード設定】
キャンペーンごとに広告の配信を行わない除外キーワードの設定が可能です。注力キーワード同様、キーワード別レポートを見ながら応募獲得に繋がらないキーワードは除外を行うことで全体獲得効率の改善を図ることができます。

スタンバイ運用のポイント

①タイトルは記号も使って見やすく、華やかに

スタンバイは求人ボックス同様、タイトルに職種内容以外のポイントを記載できるだけでなく、!や《》といった記号(※)も活用できます。ちなみに、求人ボックスでは、タイトルの記号は「」と/が推奨されています。

記号も使用することでタイトルの可読性向上やユーザーの目を惹きつける工夫が可能なので、他社の求人票と比較しながら魅力的なタイトルを設定しましょう。

※一部、例外もあります。★や■などの絵文字は除去されます。

②デバイス別の入札調整で効率的な運用

スタンバイ独自の機能として、PCとモバイルそれぞれ入札額を設定できる機能があります。管理画面で確認できる媒体別の成果や、自社求人の特性に合わせてデバイス別で調整を行うことで配信効率の改善が期待できます。

まとめ

本記事では、求人ボックスとスタンバイの特徴からそれぞれの広告活用のヒントをご紹介しました。

コロナ禍と比較すると求職者数が増えない状況下でも求人数は徐々に増加しており、応募獲得のハードルは高くなりつつあります。

画像引用元:「厚生労働省 一般職業紹介状況(職業安定業務統計) ~令和5年1月」をアナグラムで集計

応募獲得のハードルが高まる中でより多くの応募を獲得するためには、求職者に有効的にアプローチできる求人検索媒体の活用が不可欠となってくるため、各媒体のポイントをおさえて効率的に活用していきましょう。

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