リスティング広告運用者がプレースメントに指定したくなるメディアとその探し方

リスティング広告運用者がプレースメントに指定したくなるメディアとその探し方
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ディスプレイ広告の配信手法の1つであるプレースメントターゲットは、URLを指定することで広告の配信先を指定することができるプロダクトです。アピールしたい商品やサービスにマッチしそうなユーザーが集まるメディア(サイトやページ)が指定できれば、コンバージョン増加に寄与することが出来ます。

そんな中、いざコンバージョンをしてくれそうな属性が集まるメディアを選定しよう!とすると、どんなメディアがあって、どのメディアが効果的そうか分からないという経験をした事がある方も多いかと思います。

そこで今回はリスティング広告の運用者がプレースメント(広告の配信先)したいメディアとその探し方について紹介します。プレースメント先の参考としてメディアも数サイト合わせて紹介するので、プレースメントターゲットを実施する際の参考にしてみてください。

※プレースメントターゲットについては過去記事も合わせてどうぞ。
参考:プレースメントターゲットの仕組みと設定、考え方までのスベテ


目次

効果が高いプレースメントとはどういったものか

過去にコンバージョンが発生しているメディア

プレースメントターゲットではない、他のコンテンツ向け広告で、既によくコンバージョンが発生しているプレースメントはコンバージョンに至る確率が高いといえるので、プレースメント指定しておきたいところです。

尚、上記の話とはターゲティングが異なるので一概には言い切れませんが、経験上、リマーケティングでコンバージョンを獲得したプレースメントもプレースメントを見つける際の参考の一つになり得るので、リマーケティングの配信先レポートについても確認しておきましょう。

過去の配信結果から効果的なプレースメントを見つける方法は、次の記事を参考にしてみてください。
参考:ハズレを探せ!プレースメントレポート活用術

狙っているターゲット層がよく見ているであろうメディア

狙っているターゲット層に広告を見てもらいたいので、ターゲット層がよく見ているであろうメディアに配信しましょう。ターゲット層が絞れているメディアがプレースメント先だと無駄なく配信できます。

効果が高いプレースメント先の探し方

ターゲット層のユーザーがTwitterやFacebookでよくシェアをしているメディア

ターゲット層のユーザーがTwitterやFacebookでよくシェアしているメディアは、そのターゲット層がよく見ているメディアである確率が高いです。またシェアされるときにつけるコメントでもそのメディアがどういった印象を持たれているのかを把握することができます。

コンバージョンにつながりそうな検索語句(検索クエリ)で、オーガニックの検索結果が上位のメディア

検索連動型広告においてコンバージョン実績がある検索語句への入札は多くの運用者が普段行っていることと思います。しかしながら、検索連動型広告を避けるユーザーも一定数いるのも事実。

こんなとき、コンバージョン実績があった、もしくは、コンバージョンにつながりそうな検索語句で検索したときの検索結果上位のページやメディアにプレースメントできれば、 オーガニックの検索結果をクリックした先のメディアやサイトでもディスプレイ広告によってアプローチを行うことができますね。

狙いたい検索語句のオーガニック検索結果上位メディアの中から、プレースメント枠を見つけられる「Lisketのプレースメント検索ツール」

Lisketのプレースメント検索ツールは、狙いたい検索語句の検索結果上位のサイトの中からプレースメント枠があるサイトを見つけられるツールです。キーワードを入力すれば検索上位のサイトからプレースメント可能な広告枠があるか確認できます。

参考:業界初のリスティング広告運用総合支援ツール|Lisket(リスケット)

「○○といったらこのメディア」とターゲット層のユーザーの第一想起を取れているメディア

ターゲット層や業界によって「インテリアの情報を見るなら○○」、「旅行の情報見るなら△△」といったように、第一想起を取れているメディアはそのターゲット層との接触面を持っているので、そのメディアにプレースメントすることができれば、ターゲット層にリーチすることができます。

ターゲット層のユーザーの第一想起を取れているメディアの例

ママ向けターゲティング「ママリ

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ママ向けのメディアで、妊娠、出産、育児を中心ですが、ママが気になる芸能情報まで掲載しているメディアです。小さいお子さんがいるママ・お母さんにターゲティングしたい!といったときに検討してみるといいかもしれません。

大学生向けターゲティング「大学生はこれを見ろ

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「大学生はこれを見ろ」というメディアタイトルからわかる通り、大学生向けの情報が掲載されている大学生向けメディアです。大学生向けにファッション、インターン情報、クレジットカードなどの記事などもあるので、そういった商材の場合は記事ごとにプレースメントするといいかもしれません。

主婦向けターゲティング「コストコ通

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コストコの商品を紹介しているメディアです。「コストコ」で検索すると検索順位が公式HPの次にくるので(記事公開時点)コストコに行く前に読むという主婦の方も多いと思います。主婦層にターゲティングをしたいときに検討してみるといいかもしれません。

20~30代男性ターゲティング「男子ハック

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「男子ハック」と男子というタイトルがついていますが、実際のユーザーは30代くらいの男性が多いイメージです。ガジェット系の記事も多いのでガジェット系興味のある普段Macを触っているような男性にターゲティングしたいときに検討してみるといかもしれませんね。

女子大生・女子高生ターゲティング「MERY

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女子高生、女子大生がよく見るメディアといえば「MERY」というイメージだと思います。MERYにもGoogleディスプレイネットワークの広告が掲載される広告枠あるので、プレースメントに指定することが可能です。ぜひ女子高生・女子大生にターゲティングしたいときに検討してみるといいかもしれません。

シニア層向けターゲティング「趣味人倶楽部

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シニア層を囲っているメディアといえば、趣味人倶楽部です。 趣味人倶楽部 シニア層向けの趣味交流サイトでシニアからは厚い支持を集めているメディアになっています。シニア層にターゲティングできるメディアはそう多くないので、シニア層にターゲティングをしたい時に検討してみるといいかもしれません。

Webメディアの媒体資料から探す

広告を配信しているWebメディアはメディアの特性を紹介する媒体資料を公開しているところが多いです。媒体資料にはそのメディアを見ているユーザー層やメディア規模について記載されていることが多いのでプレースメントでターゲティングするときの参考になります。

その他のプレースメント候補メディアをどうやって見つけるのか

身近なターゲット層にどんなメディアを見ているか聞いてみる

やはりターゲット層にどんなメディアを見ているかを聞いてみることはプレースメントしたいメディアを見つける上で有効です。ただし、一人のターゲットユーザーへのインタビューでは見ているメディアに偏りがあると思うので、ぜひ複数のターゲットユーザーにどんなメディアを見ているか聞いてみてください。

ニュースアプリのカテゴリごとにどんなメディアがあるか見てみる

SmartNews、グノシーなどのニュースアプリに掲載されているメディアを見てみるのもプレースメントするメディアを見つけるのにいい方法だと思います。カテゴリごとに掲載メディアが分かれているので、商材に合ったカテゴリからメディアを探してみるといいかもしれません。

はてなブックマークで人気のエントリーを見てみる

はてなブックマークは読んでよかった記事などをブックマークして、共有できるサービスです。ブックマークが多く付いている記事は人気記事としてはてなブックマーク上で紹介されるので、いまよく読まれているメディアを見つけることができます。カテゴリごとに人気記事が紹介されているので、商材に合ったカテゴリを毎日見てみるのもいいかもしれません。

プレースメントしたいメディアを決めたら考えなければならないこと

メディア内に複数のテーマが存在する場合はキーワードでセグメントを分ける

最近ではキュレーションメディアなどメディア内に複数のテーマがあるメディアが多くなってきています。そういった複数のテーマがあるメディアをプレースメントしたいときは、ディスプレイネットワークのキーワードからキーワードを追加して広告掲載面をセグメントしましょう。

プレースメントターゲットのキーワード設定方法

effective-ads-placement-and-how-to-find_01①広告グループ内ディスプレイネットワークタブをクリック

effective-ads-placement-and-how-to-find_02②ディスプレイネットワークのキーワードタブをクリック

effective-ads-placement-and-how-to-find_03③ターゲット設定タブをクリック、④ターゲティングの追加をクリック

effective-ads-placement-and-how-to-find_04⑤ディスプレイネットワークのキーワードを選択

effective-ads-placement-and-how-to-find_05⑧追加したいキーワードを入力・⑦キーワード追加ボタンでキーワードを追加

例えばハロウィン衣装のECの場合、今回プレースメントしているMERY内でキーワード「ハロウィン」を追加してMERY内のハロウィン関係のページに広告配信を行うなどが良いかもしれません。
このとき、2語以上の細かいキーワードだけ登録しても広告が表示されない可能性もあるため、主軸としたい1語のキーワードの登録も行っておきましょう。

effective-ads-placement-and-how-to-find_06⑧キーワード追加の設定を保存

プレースメント先の広告はプレースメント先のユーザーを意識する

プレースメント登録したら広告訴求はそのメディアを読んでいる人に向けた訴求をしましょう。どういうメディアに配信されるか全て把握できない自動プレースメントと違い、プレースメントターゲットはそのメディアの空気感や人気の記事を把握して訴求を作ることができるので、メディアの特徴を考えながら訴求を作ることができればさらに効率よく広告を配信することができます。

例)コストコ通をプレースメントとして指定した場合

「コストコで唯一使えるクレジットカード」、「この商品、コストコ行かずに通販で買えます」といったコストコに行く前のユーザーや、コストコを普段から利用しているユーザーに広告訴求を当てることでコストコ通を読んでいるユーザーにより効果的な広告配信が可能になります。

メディアをプレースメントした後にもさらに効率化

プレースメントしたメディアのどこでコンバージョンが取れているか確認!

プレースメントしたメディアからコンバージョンが取れていてもそのメディアに全部のページが効率の良いプレースメントとは限らないですよね?プレースメントの詳細から実際にどんなページでコンバージョンが取れているのか、取れていないのかを確認しましょう。

効率よくコンバージョンが取れているプレースメントにテーマ性がある場合

同一のテーマ性があるプレースメントでコンバージョンが獲得できている場合、そのテーマに関するコンテンツを見ているユーザーのコンバージョン率が高いことが考えられます。その場合はコンバージョンが獲得できているプレースメントのテーマの中でキーワードを洗い出し、コンテンツターゲットで配信しましょう。配信したコンテンツターゲットの配信先レポートからまた新たなプレースメント候補が見つかり、効果的なプレースメント発見の連鎖につながるかもしれません。

最後に

リスティング広告の運用者は常により効果のいい広告配信先を探しています。「この層にはこのメディアが流行っている」、「最近人気のWebメディアはこれ」などWebメディアについて把握していることは運用者にとって有利に運用できることにつながると思います。まずは身近な人は普段どんなメディアに触れているか意識して把握してみてもいいかもしれませんね。

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