Google 広告のカスタム インテント オーディエンスとは?仕組みと設定方法

Google 広告のカスタム インテント オーディエンスとは?仕組みと設定方法
この記事は最終更新日から約5年が経過しています。

※2019年9月12日:最新の情報をもとに更新

カスタム インテント オーディエンスは、特定の商品やサービスを調べていたり、購入を前向きに検討しているユーザー(購買意向の強いユーザー層)にアプローチできるターゲティングのひとつです。あらかじめ用意された「購買意向の強いオーディエンス」にアピールしたい商品やサービスに関連するカテゴリがない場合に、キーワードやURL、アプリ、YouTube コンテンツを指定して独自の購買意向の強いユーザー層を定義し、ターゲティングする機能が「カスタム インテント オーディエンス」です。

参考:カスタム インテント オーディエンスについて - Google 広告 ヘルプ

購買意向の強いユーザー層とは?

では、「購買意向の強いユーザー層」とは、どんなユーザーでしょうか。

例えば、カテゴリ「キャンプ、ハイキング用品」の購買意向の強いユーザー層であれば、以下のようなキャンプ用品の購入を計画しているユーザーへ広告配信される可能性があります。

  • キャンプ用品の口コミサイトをよく見ている
  • YouTubeでキャンプ動画をよく見ている
  • アウトドア通販サイトでキャンプ用品やハイキング用品をカートに入れた

事前定義されている、購買意向の強いオーディエンスは以下になります。

・アパレル、アクセサリ
・アート、工芸の関連用品
・イベントのチケット
・ギフト、行事
・コンピュータ、周辺機器
・スポーツ、フィットネス
・ソフトウェア
・デートサービス
・ビジネス サービス
・ビジネス、産業向けの関連商品
・不動産
・家庭、園芸
・家電
・幼児、子供向け製品
・教育
・旅行
・楽器、音楽の関連用品
・求人
・美容商品、サービス
・自動車、乗り物
・通信
・金融サービス など

※上記は大カテゴリのみになります。他にも、中・小カテゴリがありますが量が多いためここでは省略します。

購買意向の強いオーディエンスにアピールしたい商品やサービスに関連するカテゴリがない場合、「カスタム インテント オーディエンス」で購買意向の強いユーザー層を独自定義しましょう。

カスタム インテント オーディエンスの設定方法

① 設定対象の広告グループを選択して「オーディエンス」をクリック
+オーディエンスを追加」をクリックしてオーディエンスの設定画面を開く

③「閲覧」タブをクリック
④「ユーザーが積極的に調べている情報や立てている計画」をクリック

⑤ 下部の「+新しいカスタム インテント オーディエンス」をクリック

カスタム インテント オーディエンスの設定画面が表示されます。

⑥「オーディエンス名」を入力
⑦ アピールしたい商品やサービスに関連するキーワードやURL、アプリ、YouTubeのコンテンツを入力

※同じテーマのキーワードとURLなどを合計15個程度指定することがGoogleより推奨されています。

参考:カスタム インテント オーディエンスについて - Google 広告 ヘルプ

また過去の配信実績をもとに、入力したキーワードやURL、アプリ、YouTubeのコンテンツに関連する⑧キーワードの候補が表示されますので、必要に応じて追加しましょう。

他にも、右上のタブ⑨「ユーザー層の規模」をクリックすると、次のようなデータが確認可能です。配信の予測を立てる際の参考にしましょう。

・推定リーチ
・ユーザー属性

参考:ディスプレイ ネットワークの推定表示回数について - Google 広告 ヘルプ

⑩ 画面左下の「保存」を選択

カスタム インテント オーディエンスがリスト保存されました。

⑪ 作成した「カスタム インテント オーディエンス」のリストにチェックを入れる
⑫「保存」をクリックで設定完了です

作成したカスタム インテント オーディエンスはリストとして保存されるため、他の広告グループでも再利用できます。また保存されたカスタム インテント オーディエンスは再編集ができ、URLやキーワードなどの変更も可能です。

自動作成のカスタム インテント オーディエンスも

※画像はGoogle 広告の管理画面でキャプチャした画像をアナグラムにて一部加工しています。

手動で設定するカスタム インテント オーディエンスとは別に、自動作成のカスタム インテント オーディエンスもあります。

自動作成のカスタム インテント オーディエンスとは、Googleの機械学習により既存のキャンペーンが分析されて商品やサービスに関連する購買意向の強いユーザー層が自動で作成される機能です。このオーディエンスリストは、商品やサービスの情報を調べる際にユーザーが閲覧しているコンテンツに多用されているキーワードやURLに基づいて作成されています。

※現時点では、自動生成されたカスタム インテント オーディエンスはYouTube動画広告を除く、ディスプレ広告とGmail 広告でご利用できます。

参考:Google 広告、機械学習による既存のキャンペーン分析により、カスタム インテント オーディエンスが自動作成されるように

YouTubeキャンペーンは仕組みが違うので注意

ディスプレイキャンペーンのカスタム インテント オーディエンスでは、設定したキーワードやURL、アプリ、YouTube コンテンツに関連する商品やサービスの購入を前向きに計画しているユーザーや、Googleが自動作成した購買意向が強いユーザー層に広告を配信することができます。

それに対し、YouTubeキャンペーンのカスタム インテント オーディエンスでは、商品やサービスを検索する時に使用した「検索語句」をキーワードとして指定して広告を配信します。

参考:オーディエンス ターゲティングについて - Google 広告 ヘルプ

例えば、キーワード「スパイク おすすめ」を設定した場合、以下の配信ユーザーの違いがあります。

ディスプレイキャンペーンの場合

  • サッカースパイクの口コミサイトをよく見ているユーザー
  • YouTubeでサッカー動画をよく見ているユーザー
  • スポーツ用品の通販サイトでスパイクをカートに入れたユーザー

YouTubeキャンペーンの場合

  • 「スパイク おすすめ」と過去に検索したユーザー

YouTubeキャンペーンのカスタム インテント オーディエンスは、「検索語句」に基づいてターゲティングされます。キャンペーンごとのターゲティングの仕組みを理解してキーワードを設定しましょう。

まとめ

「カスタム インテント オーディエンス」を使用することで、「購買意向の強いユーザー層」であらかじめ定義されたカテゴリに該当するものがなかった商材でも、関連する商品やサービスを積極的に検討していると思われるユーザーにアプローチすることができます。

「誰に売るのか?」を意識して、広告主の商品やサービスの購入を検討していそうなユーザーが検索しているであろうキーワードや見ていそうなサイトなど十分に調べたり想像できれば、きっとカスタム インテント オーディエンスを利用した広告配信を成果につなげることができるのではないでしょうか。

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