Facebook広告がモバイルサイトのパフォーマンスを考慮するように!今後の対策とソリューションについて

Facebook広告がモバイルサイトのパフォーマンスを考慮するように!今後の対策とソリューションについて
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2016年9月Facebook発表の記事でも触れられている通り、今後数ヶ月にわたりFacebook広告配信アルゴリズムのアップデートが行われ、オーディエンスが即時にアクセスできるモバイルサイトの広告が優先的に表示されるようになります。特にオーディエンス体験を重視するFacebookの思想を、また一段と踏み込んで広告アルゴリズムに組み込んでいくという訳ですね。

上述の記事で、ウェブサイト訪問時の読み込みに3秒以上かかると40%もの人が離脱してしまうというデータ(※1)も指摘されており、特にネットワークの接続速度が遅い環境にあるオーディエンスを気遣った処置でもあるようです。当記事はFacebook提供情報も参考に、今後Facebook広告を運用する上で注視すべき、モバイルサイトのパフォーマンスについての見直しとソリューションについて触れてみます。

※1 参考:THE VERY REAL COSTS OF BAD WEBSITE PERFORMANCE


モバイルサイトの読み込みが遅くなると...?

はじめに、Facebookオーディエンスのほとんどがモバイルからアクセスしていることも踏まえ、モバイルサイトの読み込みが遅くなると具体的に何が起こるのか?を再確認してみましょう。このことによるFacebook広告運用での弊害として、Facebookは以下のことを挙げています。

  • サイト離脱率が高まり、購入やフォーム記入などのビジネス目的を達成しづらくなる。
  • サードパーティの分析ツールがウェブサイトへのアクセスを検出できる前に利用者が離脱してしまうため、広告効果の測定が不正確になる。
  • 広告のパフォーマンス追跡と最適化が困難になる。

引用元:モバイルサイトのパフォーマンス改善

このように、ビジネスの目的達成を妨げるだけでなく、広告パフォーマンスの測定漏れ、広告最適化への悪影響にまで繋がります。いわばボトルネックとなり、そして今後のFacebook広告のアルゴリズムアップデートにより、さらに注視していく必要があるという訳です。

モバイルサイトのパフォーマンスを改善するには?

まず、モバイルサイトそのもののパフォーマンス改善に繋がる対策については、以下ヘルプページにて詳細に解説されています。

リダイレクトを最小限にし、レンダリング時間を短縮するといった基本的な内容も今一度見直しておきたいところですね。

参考:モバイルサイトのパフォーマンスは広告にどのように影響しますか。それを改善するために何ができますか。

Facebookが提供する、今一度注目すべきモバイルソリューションとは?

Facebookがすでに提供し注力しているモバイルソリューションとして、どのようなものがあるのでしょうか。今一度見直してみましょう。

キャンバス広告

筆頭に上がるのがキャンバス広告です。Facebook上で擬似的なランディングページを模したコンテンツ表現をすることもできる、自由自在にコンテンツパーツを配置して作成する広告フォーマットです。標準的なモバイルサイトと比べ約10倍速く読み込まれるこのキャンバス広告こそ、Facebookのモバイル体験課題を解決するために開発されたものであり、Facebookもイチ推しの広告です。

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画像引用元:キャンバス広告

キャンバス広告によって、今までは実現が難しかった多様な広告コミュニケーションが実現できます。

例えば、広告ランディングページのコンテンツも抽出利用しつつ、キャンバス広告だけでメッセージや訴求を完結して伝える。そして、キャンバス内のリンク先ページを、記入フォームなどの(読み込みが早い)アクションページにする。このような施策であれば多くのビジネスで比較的着手しやすく、パフォーマンスも期待できるでしょう。

他にもキャンバス広告の最後で、限定キャンペーンへのアクセスコードを表示して応募ページへのリンクを促したことで、劇的にパフォーマンスが改善されたという事例も公表されています(※2)。昨年からのキャンバス広告ローンチ以降、米国では注目が高まっており、このような劇的な成功事例も多々生み出されているようです。

※2 参考:キャンバス広告がより幅広いビジネス目標に対応、作成もより簡単に

リード獲得広告

続いてはリード獲得広告です。通常の広告クリエイティブに加えて、オーディエンスにFacebook上で簡易的なフォーム入力と送信を促すことができる広告フォーマットです。

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リード獲得広告をクリックまたはタップするとフォームがオープンし、メールアドレスや電話番号など、オーディエンスがFacebookに登録している情報であればそのままフォーム入力がされます。モバイルサイトにアクセスさせることなく、ストレスフリーに顧客がビジネスに接触できる手段として生み出されています。オーディエンス体験を損ねることなく、Facebook上だけでターゲットにアクションを促すことができるため、業種を問わず試す価値があるでしょう。

参考(画像引用元):Facebookのリード獲得広告

Facebookページ(Instagramアカウント)

最後に、お馴染みのFacebookページです。Facebookページにて、オーディエンスに対してビジネスの情報や商品・サービスについて伝えたり、顧客と直接交流することができます。2015年にFacebookページで顧客とビジネスがより直接繋がりやすくするために、コールトゥアクションボタンが目立つようにUI変更されるなど、Instagramアカウント含めビジネス利用に向けたアップデートもされています。

そして、今後Facebookページ上でオーディエンスが数タップで入力して送信できる簡易フォームを表示するコールトゥアクションボタンが追加されるなど、さらなるアップデートのアナウンスが2016年10月にされました(※3)他にも、当面は米国だけの機能になるかと思いますが、サービスプロバイダと連携することで、Facebookページから離れることなくシームレスに予約・注文・購入などを行えるようにもなるとのことです。

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※3 参考(画像引用元):Facebookページの新機能で顧客とさらにつながりやすく

Facebookページは、ビジネスにとってのモバイルソリューションとして、いつでも、どこでも、どんな機器からでも人々に発見、交流、連絡してもらえる場所になるよう作られています。Facebookは今後もビジネスの成長とモバイルファーストな世界での成功を支える新しい機能を追加していく予定です。

とあるように、Facebookページのビジネス向け機能拡充は今後も注力がされていくことは間違いないでしょう。顧客コミュニケーションが実現できる数少ない接点として、顧客のモバイル体験をより良いものにするための手段として、今後の可能性も踏まえできる限りの運営をしていけるといいですね。

参考:FacebookでのマーケティングはFacebookページから

まとめ

Facebook広告でより成果を出すためにも、今回のアップデートを機にモバイルサイトのランディングページを見直していきたいですね。Facebookのメリットを大いに活かすことができるキャンバス広告についても、自社の商材でどんな風に活用できそうか、ぜひ可能性を探ってみてください。

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