Criteoコンテクスチュアル広告とは?特徴や設定方法を解説

Criteoコンテクスチュアル広告とは?特徴や設定方法を解説

10月21日、Criteoは「Criteoコンテクスチュアル広告」のベータ版の提供を日本で開始しました。

参考:Criteo、クッキーレス環境下での広告のパーソナライズを可能にする、 「Criteoコンテクスチュアル広告」のベータ版の提供を開始 | JP - Criteo.com

Criteoコンテクスチュアル広告は、広告主サイトにてCriteoのタグを通して取得された購買データ(以下、広告主のファーストパーティーデータ)を学習し、直近の購買ユーザーと最も相性のいいコンテンツを見つけ出し、広告掲載できるプロダクトです。

サードパーティークッキーに依存しない配信でありながら、Criteo社が収集しているコマースデータを用いた機械学習やAIといった技術を掛け合わせて、購買に至る可能性の高いユーザーにリーチすることができます。

GDPRやCCPA、AppleのITPとIDFA、Google Chromeのサードパーティークッキーの廃止など、個人情報を利用したターゲティングは規制や制限が掛けられる機会が増えてきていますので、今のうちにCriteoコンテクスチュアル広告について理解を深めておくと良いでしょう。


Criteoコンテクスチュアル広告の特徴

画像引用元:https://www.criteo.com/jp/products/contextual-targeting/

従来のコンテクスチュアル広告は広告主側が指定したキーワードやトピックと関連性の高いウェブサイトに広告を掲載するコンテンツターゲティングでしたが、新しいCriteoコンテクスチュアル広告は機械学習に基づくAIが、URL、サイトカテゴリー、テキスト、画像などを解析しコンテキスト(文脈)から各ページの関連性を把握します。

同時に、広告主のファーストパーティーデータ(広告主サイトにてCriteoのタグを通して取得された購買データ)を解析し、購入に至るまでの経路を把握し、コンバージョンユーザーの興味・関心、URLにおける商品の親和性スコアを蓄積します。

最後に、Webコンテンツの関連性と広告主のファーストパーティーデータから取得した商品の親和性スコアを突合させて、理想的な類似オーディエンスを作成し、広告配信を行います。

画像引用元:https://www.exchangewire.jp/2021/11/05/event-criteo-contextual/

こちらの画像を例にすると、以下のような流れで広告が配信されます。

  1. ページのURL、サイトカテゴリー、画像解析、テキスト解析から文意や文脈といったコンテクスチュアル・シグナルを検知。
  2. 次に広告主のファーストパーティーデータを使用して、ページ訪問者がもっとも頻繁に購入している商品を特定。
  3. 1と2のデータを組み合わせて、購入される可能性の高い商品を見込み顧客に配信。

このWebサイトを訪れたユーザーは女性用ドレスを買う可能性が高いと判断され、商品カタログの中から女性用ドレスの広告が配信されています。

キャンペーン作成方法

この章ではCriteoコンテクスチュアル広告の配信方法について解説します。

①マネージメントセンターのキャンペーンをクリック

②右上の「キャンペーンを作成する」をクリックし、新規キャンペーンを作成

③キャンペーン名を入力

④キャンペーンの目的をトラフィックかコンバージョンのどちらかを選択し次へをクリック

⑤広告セット名を記入し、次へをクリック

⑥5種類の中からターゲットとなるオーディエンスを選択し画面下部の次へをクリック。

※今回は類似オーディエンスで作成します。

⑦「コンテンツターゲットを有効にする」のトグルをクリックし、オンにする

170を超えるトピックの中から、掲載したい商品と関連性の高いトピックを選択します。チェックを入れると、サイドバーのターゲティング欄にコンテキストの文字が追加されます。コンテクスチュアルターゲティングのトピックは、アプリの配信面には適用されませんのでご注意ください。

また、未分類のウェブサイトにチェックを入れると各トピックに属さないウェブサイトにも広告が表示されるようになります。

あとは画面に従い、予算やスケジュール、クリエイティブを選択すれば、コンテクスチュアル広告の配信準備が完了します。

Criteoコンテクスチュアル広告で選択できるオーディエンス

選択できるオーディエンスは以下の5種類です。

  • コマースオーディエンス
  • 類似オーディエンス
  • サイト訪問済みユーザー
  • 顧客リスト
  • カスタムオーディエンス

新規ユーザーとの接触ポイントを増やして認知を強めるのであればサイト訪問者以外のオーディエンス、コンテクスチュアルターゲティングによるユーザー体験を損なわないリターケティング配信を行いたい場合はサイト訪問済みのオーディエンスを選ぶといいでしょう。

トピックに迷ったときは

170を超えるトピックがあるといえども自社の商品がどこにも属さない、はたまた当てはまるトピックがありすぎて困る場合には、過去の配信でどのカテゴリーに表示された広告が成果が良いか確認してみるといいでしょう。

①マネージメントセンターのアナリティクスをクリック

②表示された配信面の数をクリック

③デフォルトだと配信面ごとの成果が表示されるので、右上のカテゴリー別をクリック

そうするとカテゴリー別の成果が見れますので参考にしてみるといいかもしれませんね。

特定の配信面を除外する方法

関連性の高いコンテンツだとしても、ブランドセーフティの観点から広告を表示させたくない配信面がある場合は以下の手順で除外することができます。

①マネージメントセンターの設定をクリック

②ブランドセーフティをクリック

③広告はすべてのウェブサイトとアプリに表示できますをクリック

④ドメインを手動で追加をクリック

⑤広告を表示したくないドメインを入力

⑥ドメインを拒否をクリック

これで指定したドメインに広告が表示されなくなります。コンテクスチュアルターゲティングは、ネガティブなコンテンツには広告が配信されづらい仕組みですが、どうしても出したくない配信面がある場合は手動で除外しておくとより安心ですね。

最後に

リターケティング広告のイメージが強いCriteoですが、クッキーレスの環境において従来のオーディエンスターゲティング精度の低下が懸念されるなか、今回のコンテクスチュアル広告の登場により、ブランドセーフティを保持しながら新規ユーザーとの接点を持つための手段としても存在感を強めました。

また、Criteoが保有する膨大なデータからなる購買行動の分析によって、タイミングや配信面などを加味し、配信先サイトを閲覧しているユーザー体験を邪魔しないような配信を行うため、ブランド認知を目的とした施策とも相性がいいです。

Criteoコンテクスチュアル広告の使用も見据えてぜひCriteoでの配信も検討してみることをおすすめします。

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