Webだけじゃない、Criteoで使えるアプリ広告とは?

Webだけじゃない、Criteoで使えるアプリ広告とは?
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ダイナミックリターゲティング型のディスプレイ広告で知られるCriteo。

ウェブサイトの集客目的で使用されることが多いですが、実はアプリの集客を目的とした広告配信も可能です。

今回は、Criteoのもつ膨大なユーザー情報を利用したアプリ広告についてご紹介します。



Criteoアプリインストール広告とは?

スマートフォンの普及によりモバイルマーケティングへの注力が進み、モバイルアプリ市場が拡大している昨今。

これまでCriteoは既存ユーザーに対してサイト再来訪・購入を促すリターゲティング広告を主軸としてきましたが、モバイルに特化したマーケティングソリューションの提供も開始されています。

そのひとつが、Criteoアプリインストール広告。名前の通りアプリのインストールを目的とした配信手法です。

おもな配信ターゲットは下記のとおりです。

・アプリインストール済みユーザーの類似オーディエンス

・ウェブサイトには来訪したことがあるものの、アプリをインストールしたことのないユーザー

画像引用元:Criteo Mobile App Solutions 2020 Mayより

ユーザーごとに最適化されたクリエイティブ

Criteo広告の強みは、膨大なデータを利用し、ユーザーごとに最適化されたクリエイティブで、ユーザーに最適な商品を訴求できることです。

アプリインストール広告はデータフィードを利用したダイナミッククリエイティブだけでなく、静止画や動画素材を組み合わせた豊富なクリエイティブフォーマットが用意されているのも魅力的です。

いくつかのクリエイティブフォーマットをピックアップしてご紹介します。

App Install With product Reco(ユーザー毎に最適化されたレコメンド商品をダイナミッククリエイティブで訴求)

こちらはレコメンド商品(データフィードに登録した商品)のみが表示されるダイナミッククリエイティブです。ユーザーの関心が高いと思われる商品を訴求します。

画像引用元:Criteo Mobile App Solutions 2020 Mayより

データフィードの用意や更新が必要となりますが、すでにウェブ集客広告としてCriteoを利用している場合はデータフィードの流用が可能です。

せっかくCriteoの優秀な最適化エンジンを活用するなら、ユーザーごとに最適化されるこちらのクリエイティブフォーマットはぜひ取り入れてください。

App Install Branding image(ブランディングイメージ(静止画)を表示)

レコメンド商品は訴求されず、ブランディングイメージの静止画のみが表示されるクリエイティブです。

画像引用元:Criteo Mobile App Solutions 2020 Mayより

アプリの強みやブランドイメージが伝わる画像を用意しましょう。

またオプションで登録できる、アプリの評価(星の数)やレビュー数、アプリの価格などの情報を表示させることで、よりアプリの魅力が伝わりやすくなるでしょう。

App Install branding Reco (Branding image)(レコメンド商品とブランディングイメージを同時に表示)

レコメンド商品とブランディングイメージが同時に表示されるクリエイティブです。アプリやブランドのイメージを伝えながら、ユーザーに最適な商品も訴求できます。

画像引用元:Criteo Mobile App Solutions 2020 Mayより

レコメンド商品とブランディングイメージの配置はエンジンが最適化してくれるので、ブランディングイメージ画像素材は縦長(推奨サイズ1200×628)、正方形(推奨サイズ1200×1200)、横長(推奨サイズ800×1200)の3サイズを用意するようにしましょう。

App Install Video(動画クリエイティブ)

動画のみ表示されるクリエイティブ。15秒~30秒の動画を最大6種類まで入稿可能です。(フォーマットによってはビデオ下部がロゴエリアによって多少マスクされます)

画像引用元:Criteo Mobile App Solutions 2020 Mayより

Criteoアプリインストール広告の配信エンジン

アプリインストールキャンペーンのエンジンは、AIOエンジンと呼ばれています。

画像引用元:Criteo Mobile App Solutions 2020 Mayより

入札指標はインストール単価のみであるため、目標インストール単価を設定する必要があります。

一方、エンジンが最適化する対象はインストールもしくはアプリ内イベントを選択可能です。SDKで設定したイベントをCriteoに送信することで、インストール以外のポイントに最適化することが可能となります。

インストール後のアプリ内行動を促す広告メニュー

インストール数は確保できたものの、インストール後にアプリが利用されず収益に繋がらないといった課題をもつ方も多いのではないでしょうか。

Criteo社公式資料によると、アプリを一回使っただけで使用をやめるユーザーの割合は50%、インストールしてから7日以後もアプリを利用し続ける割合は11%にまで減少すると言われています。※

せっかくインストールしてくれたユーザーにはその後も長期的にアプリを利用してもらいたいですよね。そこで活用してほしいユーザーのアプリ内行動を促すメニューをご紹介します。

新規ユーザーのアプリインストールを促すメニューから、ダウンロード済みユーザーアクティブ化・収益を最大化させるメニューまで、課題やKPIによって組み合わせて活用してみてください。

画像引用元:モバイルアプリ | JP – Criteo.com

App Engagement(休眠ユーザーや、購入経験のないユーザーへのエンゲージメント促進)

最近アプリを利用していない休眠ユーザーや、購入経験のないユーザーへのエンゲージメント促進を目的としたメニューです。

すでにアプリをインストールしているユーザーに対して広告を配信し、休眠ユーザーのアクティブ化を促します。

また、新機能や新商品等のプロモーションを行い、過去にアンインストールしたユーザーの呼び戻しを促進します。

App Retargeting(アプリ内での購買行動を最大化させる)

アプリ内での購買行動を最大化させるメニューです。

アプリで購買するユーザーを予測し、LTVの高いユーザーの呼び戻しを促します。アプリ内のアクティブユーザーを特定し、アプリ内の行動履歴を元に最適化された広告を配信します。

画像引用元:Criteo Mobile App Solutions 2021 Mayより

新規ユーザーのアプリインストールを促すメニューから、ダウンロード済みユーザーアクティブ化・収益を最大化させるメニューまで、課題やKPIによって組み合わせて活用してみてください。

ディープリンクの活用

App Engagement・App Retargetingではディープリンクを活用することで、広告クリックから直接アプリ内の商品詳細ページへ遷移させることができます。

ディープリンクとは、アプリ内の特定コンテンツに遷移させることができるリンクのことです。

データフィードにディープリンク専用の項目を追加し、アプリ内の商品詳細ページにディープリンクを記述することで設定が可能です。

ディープリンクを活用することで、ユーザーが広告上でクリックした商品の詳細ページに直接遷移できるため、コンバージョン率の向上が期待されます。

対応SDK(計測パートナー)

アプリプロモーションに必須な広告計測SDKをご紹介します。

アプリの場合はウェブと異なりアプリストアを経由するため、インストール後の行動をトラッキングするにはSDKが必要となります。

現在Criteoでは、Adjust、Appsflyer、Kochava、branch、singularの5社の計測パートナーと提携しています。

ユーザーの導線や商品の閲覧履歴などの情報をSDKからCriteoに送信することでCriteoのエンジンがより最適化しやすくなります。

そのため、商品IDや価格などの情報をしっかり設定するようにしましょう。

いかにアプリ自体の魅力を伝えられるかが重要

ここまでCriteoアプリ広告についてお伝えしてきましたが、実際に配信してみるとやはりウェブと同様にエンジンの機械学習精度の高さが大きな強みであると感じます。

ウェブ配信を中心にあらゆるユーザーの情報を蓄積しているので、機械学習のスピードや精度は他のアプリ広告媒体と比較しても優位性があります。

また、ウェブと異なる感覚が必要だなと感じたのはクリエイティブの運用です。

ウェブではデータフィードの情報を元にしてアイテムの魅力をどう伝えるかが重要です。

一方で、アプリ配信ではいかにそのアプリ自体の魅力を伝えられるか、というポイントも意識してクリエイティブをつくることが重要です。

アプリの魅力を訴求したスタティックバナーとデータフィードから作られる商品別訴求をエンジンが出し分けることで、ウェブや競合アプリと比較した際の優位性をしっかり訴求することが可能となります。

せっかく開発したアプリをより多くのユーザーに届け、利用し続けてもらうためにぜひ活用してみてください。

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