Facebookリード獲得広告とは?特徴や設定方法、成果を上げるポイント

Facebookリード獲得広告とは?特徴や設定方法、成果を上げるポイント

※2021年10月4日:最新の情報をもとに更新

今や多くの人が、スマートフォンをはじめとしたモバイル機器でインターネットを利用しています。Facebookによると、モバイルでのフォーム入力時間はデスクトップと比較すると40%も長くかかり、入力途中での離脱も生じやすいそうです。また、ウェブサイトの「読み込みの遅さ」もフォーム離脱の大きな原因となっています。

参考:リード獲得広告: これまでの実績と改良点、そしてこれから|Facebook for Business

これらの課題を解決し、効率よくリードを獲得していく手法としてリリースされたのが、Facebookリード獲得広告です。

今回は、Facebookリード獲得広告の特徴から設定方法、成果を上げるポイントまでをお伝えします。


リード獲得広告とは?

リード獲得とは、自社の商品やサービスを利用してくれそうな見込み顧客の情報を獲得することをいいます。会員登録や見積もり依頼などの施策を用いて、名前・メールアドレス・電話番号などの連絡先情報を収集します。

参考:FacebookとInstagramのリード獲得広告について | Facebook for Business ヘルプセンター

また、Facebookのリード獲得広告が表示される場所は、下記の通りです。

  • Facebookニュースフィード
  • Facebookストーリーズ
  • インスタント記事
  • インストリーム動画
  • Marketplace
  • Instagramフィード
  • Instagramストーリーズ

Facebookのリード獲得広告の特徴

ランディングページがなくてもリード獲得をはじめられる

Facebookのリード獲得広告は、広告をクリックした先のFacebook上のフォームで入力がすべて完結するため、ランディングページ(以下、LP)がなくてもすぐにリード獲得をはじめることができます。

フォーム入力の煩わしさの軽減を図れる

「定型の質問」を利用すれば、ユーザーのFacebookやInstagramのプロフィールに設定している情報をあらかじめ入力された状態でフォームが表示されます。そのため、ユーザーがフォーム入力時に感じる煩わしさの軽減を図れます。

「定型の質問」の自動入力を利用できる項目は以下のとおりです。

  • メール
  • 電話番号
  • 住所
  • 市区町村
  • 都道府県
  • 郵便番号
  • フルネーム
  • 生年月日(※)
  • 性別
  • 既婚/未婚
  • 交際ステータス
  • 兵役経験
  • 役職
  • 職場の電話番号
  • 仕事用メールアドレス
  • 会社名

自動入力といっても、あくまで入力されるだけで、ユーザーの許可なく情報を取得することではありません。生年月日以外の情報は編集できます。

また、生年月日に関する質問がある場合、Instagram広告面には表示されないので注意しましょう。

参考:インスタントフォームで利用できる定型の質問 | Facebook for Business ヘルプセンター

Facebookのリード獲得広告の設定方法

では、リード獲得広告の設定方法を解説していきます。

広告マネージャを開き、[+作成]をクリックします。

② キャンペーンの目的は[リード獲得]にチェック入れて[次へ]をクリック。キャンペーンが作成できました。

③ 次は、広告セットを編集します。初めてリード獲得広告を利用するアカウントの場合、利用規約に同意する必要があるため、「ページ」の項目にて[利用規約を確認]をクリックします。

④ リード獲得広告利用規約を読み、[利用規約に同意する]をクリックします。

ここからは、フォームを作成していきます。

⑤「広告」のインスタントフォームの項目で [フォームを作成]をクリックします。

⑥「設定」タブを選択し、言語とシェアの範囲を設定します。

シェアの範囲は、目的に合わせて選択しましょう。

制限 広告が配信されたユーザーのみフォームを閲覧、送信できます
公開 広告にシェアボタンが追加され、友達をタグ付けするかフォームをシェアすることで、広告が配信されたユーザー以外にもフォームを送信できます

使い分けとしては、広告を拡散してもらいたい場合は、[公開]を選択します。たとえばフォーム送信後に割引チケットがもらえる広告を公開設定にしておけば、ターゲットとなったユーザーが家族や友人にその広告をおすすめできますよね。

なお、[公開]を選択した広告で獲得したターゲットユーザー以外が送信したリードは、広告マネージャ上の数字には反映されません。ただし、ダウンロードしたCSVファイルには含まれます。

詳しくは後述いたしますが、Facebookリード獲得広告はCRM (顧客関係管理)ツールと連携することもできます。

仮にCRMツールとの連携をしており、デフォルトの列名を変更したい場合には、設定タブの [フィールド名]から任意変更できます。CRMツールと同じ列名に変更しておくことで、ユーザーがフォームに入力した情報をCRM上でも管理できるようになります。

⑦ コンテンツタブを開き、[フォーム名]を入力します。
⑧ [フォームタイプ]を選択します。

デフォルトは、[大量用]が選択されています。 [大量用]は、モバイルでのフォーム入力や送信が簡単にできるように設定されているため、[高い意向]よりはリードの数が大きくなります。

一方で、[高い意向]は、送信前の確認画面でユーザーに考える機会を与えるなどの設定があるため、「お問い合わせ」や「申し込み」に対する関心が低いユーザーからの送信を防げます。

⑨ [イントロ]を作成します。省略することも可能ですが、作成することでユーザーに対して広告の目的や受け取れる特典を伝えることができるため、出来る限り作成することをおすすめします。

⑩ [質問]を設定します。ユーザーのFacebookやInstagramのプロフィールに設定している情報を自動入力させたい場合は、[定型の質問]で設定します。

⑪ さらに独自の質問をしたい場合は、[カスタム質問]で設定します。[+質問を追加]をクリックから質問形式を選択します。カスタム質問は、最大3つまで追加できます。

多肢選択式:質問とそれに対する選択肢を作成。質問に対して、複数の選択肢から回答する形式

短い回答:質問のみ作成。質問に対して、選択肢はなく自由記入で回答する形式

条件付き:前の質問に対する回答によって次の質問の選択肢が変わる形式

たとえば、「①Tシャツとスウェットシャツのどちらを探していますか?」という質問での回答でTシャツを選択した場合は②の質問の選択肢が赤と黄色に、スウェットシャツを選択した場合は②の質問の選択肢が緑と黒になるという設定ができます。

予約リクエスト:ユーザーに「希望の日時」を回答してもらう形式。たとえば転職エージェントへのお問い合わせの場合、求職者が回答した時間帯に架電することで通電率の向上が見込めそうですね。

⑫ [プライバシー]を開きます。リード獲得広告を作成するすべての広告主は、プライバシーポリシーを開示する必要があるため必ず入力しましょう。

⑬ 最後に、[完了]でフォーム送信後に表示される画面を作成します。[リンク]より、フォームを送信してくれたユーザーをウェブサイトへ誘導することも可能です。

⑭ [公開]ボタンをクリックで、フォームの作成完了です。


以上で、Facebookリード獲得広告のキャンペーンからフォームの作成まで完了しました。

公開したフォームは再編集ができないため、編集する可能性がある場合は[下書きを保存]しておきましょう。また、作成したフォームは別の広告作成時にそのまま利用できます。

獲得したリードの取り扱い

Facebookのリード獲得広告はCRMシステムと連携することで、リードを自動でダウンロードしたり、リアルタイムにアクションを行うこと(サンクスメールを送るなど)ができます。ただ、必ずしもはじめからCRMツールを用いる必要はありません。まずはエクセルでアドレスや電話番号などをまとめるなど、できるところからはじめるのが良いでしょう。連携可能なCRMツールや連携方法などは下記のリンクをご参考ください。

参考:リード獲得広告に利用可能なCRMシステム統合 | Facebook for Business ヘルプセンター

CRMシステムやAPIによる自動化を利用していない場合、Facebookページより獲得したリードを手動でダウンロードする必要があります。獲得したリードは90日間有効です。期間を過ぎたリード情報は一切ダウンロードができなくなるため、定期的に手動でダウンロードする必要があります。手動でダウンロードを行う場合には月に1回でよいのか、毎週、毎日行う必要があるのかは、クライアントや社内でよく検討し周期を決めましょう。

なお、リード情報をダウンロードできるのは、Facebookページの管理者(最上位)だけです。リードは多くの場合、見込み顧客の個人情報であるため、特に代理店の方、代理店に配信を依頼している方は取り扱いに注意が必要です。

Facebookページからリード情報をダウンロードする方法

① Facebookページから[投稿ツール]をクリックします。

② [フォームライブラリ]をクリックします。
③ 作成したリード一覧が表示されますので、フォームを選択してダウンロードします。

前回ダウンロードした後に新たに得たリードをダウンロードする場合は、[新規リードをダウンロード]を、特定の期間に得たリードをダウンロードしたい場合は、[期間を指定してダウンロード]をクリックします。

Facebookリード獲得広告で成果を上げるためのポイント

Facebookのリード獲得広告は、他の広告フォーマットとは毛色が異なります。以下のようなポイントを押さえることで成果につなげやすくなります。

イントロで情報提供のメリットを伝える

イントロの設定は任意ですが、WEBサイトに遷移しない分、アクションまでにユーザーに与える事前の情報量は相対的に少なくなりがちです。自社の製品やサービスの説明をしたり、フォームを送信することでユーザーにとってどのようなメリットがあるのか、資料ダウンロード、サンプリング、特典チケットなどのインセンティブの内容をしっかりと伝えることで信頼を得ることに役立ちますので、設定しておくことをおすすめします。

フォームの質問数は必要最小限にとどめる

「定型の質問」を利用すれば、質問に対する回答をユーザーがFacebookやInstagramのプロフィールに設定している場合は、あらかじめ項目が入力された状態でフォームが表示されます。

一方、プロフィールに設定されていない項目はユーザーに手入力してもらう必要があるため、入力の煩わしさから離脱されてしまう可能性が高まります。たとえばウェブサイトでの商品購入時の登録フォームも同様ですが、色んな情報を得たいのをぐっとこらえて不必要な項目は極力削ることが大事ですね。

通常のリンク広告と比較する

たとえば、ウェブサイトにもフォームを持っている場合、得られたリードはリード獲得広告のものとウェブサイトのフォームからのものではどちらの成果が高いでしょうか?

これまで述べてきたように、リード獲得広告は広告にフォームが含まれるため、ウェブサイトへ遷移せずともすぐさまリードの獲得につなげられるメリットがあります。

一方で、リード獲得広告から得られる情報量はウェブサイトに比べると少なくなってしまうのは避けられず、ウェブサイトで十分な情報を得てからのほうが、よりリード獲得につながりやすいケースもあります。

まずはターゲットや入札など、できるかぎり近い状況でリード獲得広告と通常のリンク広告とのテストを行うのをおすすめします。

適切な最適化指標を選択する

Facebookのリード獲得広告の最適化対象となる指標は「リード」と「コンバージョンリード」の2つあります。

「リード」を選択すると、リード数を増やすことに最適化し、リードになる可能性が高いユーザーに広告が表示されます。

「コンバージョンリード」はリードの質を高めることに最適化するため、顧客になる可能性の高いユーザーに広告を表示します。 最適化の対象は「クリック」「書き込み」「提出」の3つから選択でき、選択した指標を達成する可能性の高いユーザーに積極的に広告が配信されます。

Facebook広告で最適化に最低限必要なイベント数は7日間で週50件を目安にして「リード」か「コンバージョンリード」か適宜選択しましょう。

現状、初期値は「リード」になっているため、「コンバージョンリード」に設定したい場合は、広告セットの[編集]より「最適化と配信」で変更できます。

参考:リード獲得広告の配信の最適化について | Facebook for Business ヘルプセンター

リード獲得フォームにエンゲージメントした人のリストを活用する

広告マネージャーより[オーディエンス]を選択します。

② [オーディエンスを作成]から[カスタムオーディエンス]を選択します。

③  [リード獲得フォーム]を選択して[次へ]をクリックします。

以下3つの条件のカスタムオーディエンスを 最長で過去90日までの期限を設けることが可能です。

  • このフォームを開いた人
  • フォームを開いたが、送信しなかった人
  • フォームを開いて、送信した人

同一のフォームの広告配信を行うのであれば、「フォームを開いて、送信した人」は除外しておくのがよいでしょう。

「フォームを開いたが、送信しなかった人」向けに別の広告クリエイティブを見せたり、フォームを変えて広告配信をすることなどでも活用ができますね。

まとめ

リード獲得を目的とした広告配信は、最終的な目的となる購入などと比べると獲得数も多くなる場合が多く、運用者としては楽しいのですが、あくまで見込み顧客の獲得であり、ビジネスの最終的な目的でないことを忘れてはいけません。ビジネスの最終的な目標につなげるには、獲得後のリードの活用の仕方までをあらかじめ設計できていることが重要になります。

画期的なフォームと高いターゲティング精度を活用し、ユーザー体験を向上させつつ、コンバージョンまでの道筋を見据えてぜひ取り組んで見てくださいね。

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Shigehiro Kaku

Shigehiro Kaku

アナグラム株式会社 人事。大学在学中にリスティング広告に初めて出会い、その魅力に心を奪われる。その後、WEB集客を中心とした広告代理店に入社し、運用型広告のみならず、WEBディレクションや集客全般に関わるコンサルティング業務を経験。2016年にアナグラムに入社し、リスティング広告やFacebook広告のアカウント構築、運用、レポーティング等を行っております。

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