Amazon広告の予算ルールとは?設定方法を詳しくご紹介

Amazon広告の予算ルールとは?設定方法を詳しくご紹介

クリスマスやバレンタインデーなどのギフトイベントや期間限定セールなどは、eコマース分野の広告アカウントを担当する広告運用者にとって、トラフィック量の増加と売上を伸ばすチャンスになっていますが、その機会を十分に活かすには適切な予算配分が必要です。 

今回、Amazonスポンサー広告に需要の変動に応じた予算配分の調整がよりスムーズに行えるよう「予算ルール」が導入されました。

この記事では、予算ルールの概要から設定方法まで分かりやすく解説していきます。

予算ルールとは?

予算ルールとは、Amazonスポンサー広告で一定期間内のキャンペーン予算を上げるようにあらかじめ設定できる機能です。例えば、来月に特別販売イベントが予定されている場合、期待できそうなトラフィックを想定した上、キャンペーンの予算配分をセール期間中は自動的に引き上げ、終了後は以前の値にリセットされるように事前に設定できます。 

これにより、タイムリーな調整が難しかったり(セール開始が祝日など)や、当日に手作業出の調整にリソースが割けなかったりする場合に、繁忙期の機会損失防止やセール終了後の予算超過などに有利に活用できます。

予算ルールの設定

設定方法は簡単です。

Amazon広告の管理画面で、予算ルールを設定したいキャンペーンをクリックし、左のメニューから「予算ルール」を選択します。

また、キャンペーンの予算を直接クリックして、そこから「予算ルールの追加」から設定画面に移動することも可能です。

次の画面で「予算ルールの追加」を選択します。

ここから予算配ルールの各種パラメータを設定できます。ルールに名前を付けたら、タイプの「掲載期間」または「効率」を選びます。

掲載期間

このタイプは、設定した期間に基づいて、キャンペーン予算を一定の割合で増やすという設定です。期間は手動で指定できますが、ハロウィーン、クリスマス、ブラックフライデーセールなど、あらかじめ用意された期間を選択することも可能です。

効率

こちらのタイプのルールでは、一定期間内の予算の増加をパフォーマンス値によってコントロールすることができます。例えば、ACOSが20%以下の場合にのみ、セール時に予算を増やしますが、ACOSが指定した値より上がったら予算が増えません。特にパフォーマンスを重視した調整を行いたい場面におすすめです。

期間の設定

期間としては 「推奨イベント」または 「カスタム期間 」設定できます。

推奨イベントでは、時期によって用意されたイベント期間をドロップメニューから選択します。

カスタム期間は任意の開始日と終了日を指定して設定できます。

繰り返し

ここでは、指定された期間の中で、予算ルールをいつ有効にするかを設定できます。

日次:

開始日と終了日の間の毎日、ルールが有効になります。期間を「推奨イベント」にした場合、このオプションのみ選択可能です。

週次:

指定した期間内の特定の曜日にのみ、ルールが有効になります。例えば、週末だけ予算を増やしたい場合は、土曜日と日曜日を選択します。このオプションは、カスタム期間を選んだ時に限って選択できます。

パフォーマンス指標に関する設定

「効率」」ベースのルールを選択した場合、次に予算調整を行う条件を設定できます。

以下のパラメータを選択できます。

  • 指標:ACOS、CTR(クリック率)、CVR(コンバージョン率)
  • 条件:次の値未満、次の値以下、次の値以上、次の値より大きい
  • 値:1~100%の間のパーセンテージ(小数点以下の入力は不可)

予算増加の設定

次は、予算増加の比率を指定します。

もし、期間で「推奨イベント」を選択した場合は、Amazonが推奨する予算の増加率が選択したイベントに応じて表示されます。もちろん、あくまでも簡単な予想値であり、ビジネスにとって必ずしもベストな比率とは限りません。

最後に「予算ルールの追加」をクリックすると作成が完了し、設定済みび予算ルールの一覧が表示されます。

こちらから各種項目を確認し修正が必要な場合は、こちらから問題のルールを編集することができます。

予算ルールの注意点

予算ルールを活用する際に、気を付けるべきポイントもいくつかありますので、以下で紹介します。

期間が重複する場合

1つのキャンペーンに複数のルールが設定されており、有効期間が重複している場合は、予算調整の増加率の大きいルールの方が適用されます。

例)

キャンペーンAの1日の予算が2,000円だとします。このキャンペーンには、12月全体で予算を20%増やすルール①と、12月23日に予算を50%増やすルール②がある場合、 12月23日に、ルール②(予算+50%)のみが適用され、予算は元の2,000円から3,000円に上がります。(期間が重なっていても、①+②の合算などは行われません)

ルール条件の指標の参照期間

「効率」ベースのルールの場合、条件に設定されたACOSまたはCVRのデータ参照期間は、セラーセントラルとベンダーセントラルとで異なります。

セラーセントラルでの出品の場合、過去7日間のデータが使用されるのに対し、ベンダーセントラルでは、過去14日間のデータに基づいてパフォーマンスが評価されます。

「効率」ベースのルールの最低予算

キャンペーンに「効率」ベースのルールを追加する場合、日予算は600円以上でなければなりません。

まとめ

Amazon広告では、大型セールが開催されると比較的強いトラフィックのピークが表れやすい広告プラットフォームだと言えます。 今回ご紹介した予算ルールの導入よって、事前に予算配分をスムーズに自動化できるようになったのは、本来こういった調整を手作業で行っていた(はずの)広告運用者にとって、非常にありがたい機能だと思います。

特に、パフォーマンスに応じてルールの有効化をコントロールする「効率」の設定項目は積極的に検討したい機能です。これにより、アクセルとブレーキの絶妙なバランスで、繁忙期になったタイミングで最も売上に繋がりそうなトラフィックに集中し効率よく伸ばしていくことを期待できそうですね。次の大型セールやイベントなどに試してみてはいかがでしょうか。

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Jan Hugendick

Jan Hugendick

ドイツの出版社でマーケティングやSEOに携わることをきっかけにリスティング広告に興味を持ち、 ドイツの某メディア大企業直属のWeb広告代理店に転職。そこで5年間、多国・多業界 のアカウントを担当することを経て、2016年にアナグラムに参画。広告運用の他、ブログ執筆と編集を行っています。

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